カンボジア経済

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国土交通省 カンボジアに洪水予測マップ提供 JAXAの観測データ活用

2024年05月21日 | 経済
 新聞報道によりますと、国土交通省は来年度から、カンボジア、インドネシア、タイ、ベトナムの東南アジア4か国に、洪水被害の軽減に向けた支援を実施するとのことです。衛星データを活用して大雨による浸水予測を示す「水害リスクマップ」を提供し、防災に役立ててもらう計画です。
 国土交通省は2022年から、洪水による浸水の頻度や深さを地図上に示す国内各地の水害リスクマップを公表しています。円滑な避難やまちづくりに活用してもらおうと、雨量計など地上の観測データを基に、「10年」「30年」「50年」「100年」「150年または200年」に1度の大雨で浸水するリスクを示しています。
 カンボジアなど4か国は大規模な水害に見舞われることが多いため、国交省は対象地域の水害リスクを明示する同種のマップが役立つと見ています。4か国では地上の観測データが不足しているため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが運用する「衛星全球降水マップ(GSMaP)」の観測データを活用して洪水シミュレーションを行い、特定地域のマップを作成します。
 国土交通省では、2023年度に4か国と協議を開始し対象地域の選定を進めており、2025年度中にマップの試作版を各国に提供する予定です。マップ作成の手順を盛り込んだ指針を作成するほか、研修を通じた人材育成にも取り組むとしています。
 マップは各国で一般向けに公開される方向です。4か国には多くの日系企業が進出しており、災害に備えた事業計画の立案や、事業所の立地選定などに生かしてもらうことも想定されています。国土交通省では、将来的にマップの提供を4か国以外にも広げることを検討中です。新興・途上国「グローバル・サウス」への関与を強化し、各国で影響力を強める中国に対抗する狙いもあると見られます。
(写真は、カンボジアの洪水の様子)

読売新聞の記事
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240501-OYT1T50179/


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