カンボジア経済

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カンボジア中央銀行 新10万リエル札を発行

2013年05月22日 | 経済
 カンボジア中央銀行(NBC)は、新10万リエル札を発行しました。5月14日のシアモニ国王陛下の60歳の誕生日を記念して発行されたものです。10万リエルは、約25ドル(約2550円)に相当します。表面の肖像は、昨年亡くなられたシアヌーク前国王陛下とモニカ王妃がお二人で並んでいるものです。裏面は、シアモニ国王陛下が、シアヌーク前国王陛下とモニカ王妃とご一緒に描かれています。紙幣としては、国際的に見ても大変にやさしい図柄であると言われています。
 カンボジアは高度にドル化された経済で、市中に出回っている現金の9割以上が米ドルであると言われます。これまで一般に流通していた自国通貨の最高額の紙幣が2万リエル札(約5ドル:約510円)でしたので、高額の支払をリエル札で行うのは実質上困難がありました。カンボジア中央銀行では、緩やかな脱ドル化を目指しており、自国通貨建ての高額紙幣の発行は、リエルの使用機会の増加を期待したものとも言えます。


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2 コメント

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訂正 (眞野ちひろ)
2013-05-24 11:54:08
プノンペン在住7年目です。カンボジアにはこれまでも5万リエル札と10万リエル札がありました。リエルで給与を受け取る国家公務員を中心に、使われています。地元の両替商へ行けば見ることができると思います。特に、結婚式やお葬式ではリエルのほうが額面が大きく見えるため、積極的に5万リエルや10万リエルがお祝儀やお香典に使われています。今回の10万リエル札は、単に絵柄を新しくしただけです。
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「新」10万リエル札 (カンボジア総研 鈴木 博)
2013-05-24 12:11:57
眞野ちひろさん、コメントありがとうございます。旧10万リエル札が1995年から発行されていることは存じております。記事では「新」10万リエル札が発行されたとしております。また、旧10万リエル札は、おっしゃるとおりに特別な場合にのみ利用される程度で、一般の市場で流通しているとは言い難いものです。今回の新10万リエル札の発行は、一般での流通も目指すものとみられ、自国通貨の使用の増加に寄与することが期待されます。
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