陸上幕僚長 カンボジアを訪問 首相と会談

　6月22日から25日、森下泰臣陸上幕僚長は、カンボジアを公式訪問し、フン・マネット首相、フン・セン上院議長（前首相）、ティア・セイハ国防大臣等と会談しました。陸上幕僚長のカンボジア訪問は2年ぶりとなります。
　フン・マネット首相との会談では、日本とカンボジアとの安全保障関連での協力強化を推進していくことで一致したとのことです。フン・セン上院議長からは、最近のタイとの紛争について言及があり、カンボジアが目指す国際法に沿った平和的解決への日本の支持を求めた模様です。これに対し陸上幕僚長は、カンボジア兵が死亡したことに哀悼の意を表明するとともに、日本としても平和的解決を希望していると述べたとのことです。
　この他、ボン・ピセン王国軍司令官及びマオ・ソパン陸軍司令官と懇談を行いました。また、カンボジア陸軍第70旅団を訪問し、陸上自衛隊が同旅団参加者と実施した要人警護に係る技術協力の成果について意見交換しました。
　親中派と言われることもあるカンボジアは、中国との共同軍事演習等も実施しています。こうした中で、日本が様々なチャンネルを通じて、カンボジアが中国に傾き過ぎないように働きかけていくことには大きな意義があります。また、タイとの紛争に関しては、カンボジアは国際司法裁判所への提訴を行っており、日本としても国際法に基づく平和的解決を支援していくことが期待されます。
（写真は、フン・マネット首相と陸上幕僚長との会談。AKPより）

防衛省・自衛隊の発表
https://www.mod.go.jp/gsdf/news/defense/2025/20250628.html


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