カンボジア経済

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海上自衛隊のうらがとあわじ シアヌークビル港に寄港

2023年05月04日 | 経済
 4月24日から26日まで、海上自衛隊のインド太平洋・中東方面派遣(IMED23)部隊の掃海母艦「うらが」、掃海艦「あわじ」がシアヌークビル港に寄港しました。シアヌークビル港ではカンボジア海軍による歓迎式典が開かれました。海上自衛隊では、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、カンボジア海軍との連携を強化するために親善行事及び親善訓練を実施したとしています。また、在留邦人を対象とした特別公開も実施されました。多くの邦人が、自衛艦を見学したとのことです。今年3月には、護衛艦「きりさめ」がシアヌークビル港に寄港しており、海上自衛隊艦艇によるカンボジア寄港は、日カンボジア外交関係70周年である本年、2回目の寄港にあたります。
 最近、シアヌークビル港には、中国海軍やフランス海軍等の軍艦が続々寄港しています。「親中派」とも言われるカンボジアでは、シアヌークビル近郊のリアム海軍基地等への中国軍進出疑惑も取りざたされ、米国も神経をとがらせています。カンボジアが中国との関係を重視するなか、日本としても寄港を通じてこの地域で影響力を強める中国をけん制する狙いもあるとの見方も出ています。他方、米中冷戦が厳しさを増している中で、小国であるカンボジアが日本に寄せる信頼感は増しているものと見られます。2022年4月には統合幕僚長の山崎幸二陸将、今年2月には陸上幕僚長の吉田圭秀陸将が、カンボジアを公式訪問して、フン・セン首相への表敬訪問等を行っています。日本が、長年のカンボジアとの友好関係を活かして、カンボジアが中国に傾き過ぎないように様々なルートで外交努力を続けることには大きな意義があります。
(写真は、掃海母艦「うらが」。海上自衛隊のサイトより)

海上自衛隊の発表
https://www.mod.go.jp/msdf/release/202304/20230427.pdf


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