カンボジア経済

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マイクロファイナンスのプラサック 韓国の国民銀行が買収

2020年01月14日 | 経済
 12月29日、韓国最大手の銀行である国民銀行(KB Kookmin Bank)は、カンボジアのマイクロファイナンス大手のプラサックの株式の70%を取得することで合意したと発表しました。投資額は、6億340万ドル(約650億円)の見込みです。スリランカの複合企業ランカ・オリックス・リーシング・カンパニー(LOLC)が保有するプラサックの株式を取得するとのことで、手続きは3カ月以内に完了する見通しです。国民銀行では、香港の東亜銀行などが保有するプラサックの残りの株式30%も、1回目の株式取得から2年以内に取得する計画としています。
 近年、カンボジアのマイクロファイナンス機関が業績好調であることもあって、外資による買収が続いています。2015年に、マルハンジャパン銀行とマイクロファイナンスのサタパナが統合して、その後サタパナ銀行となっています。2016年には、三菱東京UFJ銀行の連結子会社である、タイのアユタヤ銀行が、ハッタ・カセコー(Hattha Kaksekar Limited:HKL)を買収しました。2018年には、韓国の商業銀行であるウリィ銀行がビジョンファンド(カンボジア)を買収、日系のリネットジャパングループがチャムロン・マイクロファイナンスを買収、韓国のNH農協銀行がサミックを買収、台湾の上海商業儲蓄銀行がAMKを買収と続きます。2019年には、フィリップ銀行がKREDITとの統合を発表し、日系のSBIもリーホーマイクロファイナンスを買収するとしています。
 マイクロファイナンスは、カンボジアの金融業界、カンボジアの経済に必要不可欠のものとなりつつあります。外資による支援も受けて、透明性、財務健全性、ガバナンス等を維持しつつ、発展を続けることが期待されます。



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