カンボジア経済

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シアヌークビル高速道路を実走 大幅な時間短縮効果

2022年10月24日 | 経済
 10月17日、プノンペン~シアヌークビル高速道路を走行する機会がありました。この高速道路は、プノンペン近郊の環状3号線からスタートし、シアヌークビル近郊までを結ぶ片側2車線、総延長187キロメートルの高速道路です。カンボジア初の高速道路であり、10月1日から試験運用が開始されました。10月末までは、料金無料で開放されています。有料化後は、乗用車の高速料金は、シアヌークビルまでで12ドル程度になるものと見られます。
 プノンペン中心部からシアヌークビルまで(約230キロ)は、これまで6時間程度かかっていましたが、高速道路を使うと3時間未満で到着可能となっています。高速道路は制限速度120キロであり、2時間未満で到着します。プノンペン市内、シアヌークビル市内の走行時間を加えても3時間程度でした。平日だったため、高速道路はガラガラで、スムースに走行できました。土日等は、料金所で激しい渋滞が起きているとのことです。なお、プノンペン入口近くの国道4号線と環状3号線の交差点は立体交差建設工事で激しく渋滞するので、できれば避けていただいた方がスムースです。
 高速道路は完成直後ということもあって、路面等の状態は問題ありませんでした。予想したよりもカーブや勾配が多いと感じました。なお、トンネルはありません。途中4カ所のパーキングエリアがありますが、全て工事中で、トイレも使用できない場所もありました。また、当初15日間で既に6件の交通事故が起きているとのことです。逆走する車がいたり、通行禁止のバイクが走っていたりするケースもあった模様です。高速道路の通行の仕方に関するチラシを配ったり、動画を配信したりして、安全運転に関する指導・知識の普及に努めていますが、当面十分注意しながら通行することが必要となるものと見られます。また、標識等が盗難被害にあっているとの報道もあります。
 経営状況を含めて課題も多いと見られますが、カンボジアのような途上国ではこうした基盤インフラの整備による時間短縮効果は非常に大きいものがあります。シアヌークビル出張は、これまでは1泊が普通だったのですが、今回はシアヌークビルに余裕で日帰りが可能でした。また、現在は無料のため、コンテナトラックも見かけましたが、有料化後は、ミニバス、コンテナトラック等は国道4号線、乗用者や高級バス等は高速道路という分担になるものと見られます。今後の利用状況、維持管理状況には、留意していく必要があるものと見られます。
(写真は、シアヌークビルからの帰路、きれいに見えた虹)

途中のパーキングエリアは、工事中で完成はいつになることやらです。


高速入口付近で逆走してきたバイク。



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