2014年第1四半期 マイクロファイナンスの好調続く

　カンボジアマイクロファイナンス協会の発表によりますと、2014年第1四半期（1月～3月）のマイクロファイナンス業界は引き続き好調でした。貸付残高は、2013年12月末の13.2億ドル（約1350億円）から14％増の15.1億ドル（約1540億円）に達しました。また、2013年夏の選挙の前後に減少していた預金も増加基調を取り戻しており、2013年6月末3億7800万ドル（約386億円）、同9月末3億6500万ドル（約372億円）、同12月末4億4500万ドル（約454億円）、2014年3月末5億3600万ドル（約547億円）となっています。第1四半期の預金の伸び率は、20％に達しています。カンボジアマイクロファイナンス協会では、この状況について、政治問題の影響が懸念されたが概ね平常化したことによるものと分析しています。
　日系のイオンマイクロファイナンスも好調です。カンボジアに進出した2012年の貸付は310万ドル（約316億円）でしたが、2013年は1470万ドル（約15億円）に急増し、2014年は1月～4月の4か月間だけで650万ドル（約6億6000万円）を貸し付けています。イオンマイクロファイナンスでは、提携する1000店舗以上でその場でマイクロファイナンスの申込みが可能で、顧客から「簡単・便利」との評価を受けているとのことです。6月に開店予定のイオンモールでも多くの店舗で利用可能となる見込みで、電気製品、オートバイ、スマホ等の販売を後押しするものと見られます。なお、同社では不良債権比率は2％以下に留まっているとしています。


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