カンボジア経済

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2011カンボジア展望会議

2011年03月19日 | 経済
 3月16日にカンボジアプノンペンのプノンペンホテルで「2011カンボジア展望会議:カンボジアの持続的開発と高度成長に向けて‐チャンスと課題」が開催されました。毎年開催されており、今年で5回目となります。スポンサーは、研究機関のCDRIと、ANZ Royal銀行です。フンセン首相、キエットチョン経済財政大臣、日本大使ほか要人が参加され、会場は500名の参加者で埋まりました。
 いつも通りにフンセン首相のスピーチで始まり、MEFのナロン官房長とIMF代表からのマクロ経済についての説明等が行われました。カンボジアの経済は2008年のリーマンショックと2009年の不況を乗り越えて、2010年中盤から力強い回復を示しています。各参加者とも今後の経済成長について楽観的な見通しで一致しています。引き続き成長を確保していくための課題としては、インフラの整備、法制度の拡充に加えて、人造りの重要性が指摘されました。特に産業界のニーズに合った人材教育、職業訓練が必要との指摘が注目されます。また、運輸・ロジスティクスについては、道路、橋梁等のハードインフラの整備だけでなく、通関の円滑化、国境での積み替えの撤廃等のソフトインフラ整備にも力を入れる必要があるとの指摘もありました。また、電力について、需要の42%を隣国からの需要に頼っているとの数字もありました。
大変情報量の多い会議で、夜6時まで多くの熱い議論が行われました。

 なお、冒頭のフンセン首相のスピーチで、地震と津波の被害を受けた日本の方々へのお見舞いが述べられました。また、多くの参加者からもお見舞いが表明され、フロアからも「日本のためにできる限りのことをしよう」とのコメントも頂きました。締めの経済財政省次官のスピーチでも、日本への支援の呼びかけと具体的方法の紹介がありました。本当にありがたいことです。大変感激しました。

CDRIのサイト(英文)会議資料もダウンロードできます。
http://www.cdri.org.kh/index.php/events/186-the-2011-cambodia-outlook-conference-on-the-theme-driving-high-growth-and-sustainable-development-for-cambodiaq


2010年の展望会議
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/6b3a8d23cd6252f97a79016b7d1416fd

2009年の展望会議
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/f27707905f0ff9e2256678c60f947345

2008年の展望会議
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/3b718be501f6b9e9ef3d4aee64594abf


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