カンボジア経済

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選挙監視活動

2008年07月22日 | 経済
 選挙の制度と実態、選挙監視NGOの活動についてのセミナーがありました。これは、日本大使館(Embassy)、NGO、JICA(国際協力機構)、JBIC(国際協力銀行)の関係者が集まるENJJの「人権・グッドガバナンス分科会」が主催したものです。
 今回の選挙のポイントは、内戦直後は荒れていた選挙活動が落ち着いてきており、単に選挙が平穏無事に終わるだけではなく、選挙の「質」が問われているところとのことでした。内戦終了直後の1993年選挙では、380件もの殺人事件が起きましたが、98年選挙では40件、2003年は18件と減少し、今回もゼロではないようですが、かなり減るだろうとのことでした。しかし、まだまだ、中立性や公平性の問題もあるようですし、Tシャツやクロマー(スカーフ)、調味料等を有権者に配るようなこともあるようです。
 選挙監視については、まず、国際選挙監視団があります。日本の監視団は7月21に結団式が行われました。これに加えて、NGOによる監視も行われるとのことで、日本のNGOとしては、「カンボジア市民フォーラム」が中心となって選挙監視団が結成されています。また、カンボジアNGO関係者によるCOMFRELやフランス系のNICFEC等のNGOも監視を行うとのことで、選挙の「質」が高まることが期待されます。
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