奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

奄美では稲の脱穀が始まった

2011-08-21 20:27:38 | イベント・行事
今日は龍郷で稲作を広めようとしているUさんの田んぼで脱穀をするというので手伝いに行ってきた。
近所の龍郷小学校の生徒たちにコメつくりを学んでもらうため、田植え・稲刈り・脱穀と一連の作業を
手作業で経験してもらっているのだ。







だから道具も昔使っていた手動式のものを使う
学習のために学校が古い道具をシマの人から譲り受け保管してあるものだ
今時こんな手動式の脱穀器など日本中探してもなかなか見つからないだろう









脱穀器の名前は、最新特優型 文明式旭光号である
高級ベアリングを使用していて低音なのである
現代はさっぱり意味のわからない英語の商品名であふれているが、昔のネーミングは実にわかりやすく
すっきりしていていい




脱穀した後、コメと混ざってしまっている茎などのごみを分ける道具
なんという名前かは忘れてしまった
こんな道具を使っていたのは4、50年前くらいまでだと思うのだが、ひょっとするともっと古いのかも
それにしては、あまり傷んでもいないし、木の表面もまだまだきれいだ











児童たちが先週刈って干しておいた稲をどんどん積み上げていく
ちなみにこの稲はもち米
学校の行事や、敬老会など集落の行事に使うために保存しておくのだそうだ
それにしても収穫の時を迎えるとなにかこうワクワクする
農耕民族の血が騒ぐのだろうか






北の畑にもトラクターが入る

2011-08-20 19:45:17 | 
先日から野菜を作っている南の畑に耕運機を入れてせっせと耕している。
最近ほとんど雨が降っていないので畑の表面は固まってしまっていて、何度も同じところを耕さなく
てはいけないが、それでも繰り返しているうちにかなりきれいになってきた。
そうなると今度は、草ぼうぼうの北の畑が気になってくる。






こちらの畑の雑草は台風の塩害の影響で茶色く変色している
しかし枯れるほどまでには弱っていない
台風もどうせ野菜を枯らせてしまったのなら、しっかり雑草も枯らせてほしかった
まったく中途半端なやつだ
これだけ雑草が大きくなってしまうと、耕運機を入れても刃にからまってしまうので
草刈機で一度全部刈ってから耕さなくてはならないと考えていた。







そんな事を思案しながら畑の中で立っていると、通りがかった近所のセイジさんが雑草を見渡し
「これじゃトラクターを入れなきゃムリ」とその場で後輩のマサさんに電話をして彼のトラクターで
耕してくれるよう話をつけてくれた
シマの協力体制は強固かつ迅速である
電話したのはもう7時を過ぎている頃だったが、その5分後にはもう作業が開始されていた








この雑草だらけの畑を耕運機で耕すとなると、どの位時間がかかるものだろうと憂鬱になりかけていたが
あっというまにタラクターが問題を解決してくれた










翌朝には前日とは全く違ったすっきりした畑が目の前に広がっていた
マサさんのトラクターの刃が一部欠けているところがあって刈残しが目についたが、そこは無理をお願いして
やってもらったのだからしょうがない
あとは自分で耕運機で耕そう







こうして見てみると北の畑も結構広い
ここは果樹畑にするつもりなのだが、スイカ・パッションフルーツなど植えても植えても台風で
枯らされている
今のところ畑の端っこにミカンとパッションフルーツの小さな木がひっそりと立っているだけだ
ゆくゆくは台風にも耐えられる立派なビニールハウスを建てて、安心して果物を育てたいと思っているが
今はそんな余裕はどこにもない
とは言え、このまま何も植えずに放っておけばすぐに元の木阿弥だ
何かを植えて雑草が生えないようにしなくてはならない
しかし今この最も暑い時期に何を植えたらいいのだろうか
悩みどころだ










再び畑を耕し直す

2011-08-19 19:54:18 | 
台風が去ってずいぶん日が経った。
今でも枯れた作物の事を考えると悔しくてしょうがないが、いつまでも嘆いていてもしょうがない。
シマの人たちはここよりはるかに大きな被害をこうむっているが、誰も未練がましいことは言っていない。
自然が相手のことだ。
天は我々に恵みを与えてくれることもあれば、育った作物をこの手から奪い取っていくこともある。
目の前に起こることに一喜一憂せずに、静かな気持ちで自然に相対することが大事なのだろう。







風除けのソルゴーもすっかり枯れてしまっている









しかしそのソルゴーは畑の一部分の野菜を少しだけ守ってくれた
一番南に植えたソルゴーが盾になってその風下にあった野菜が枯れずにすんだのだ
地這いのキュウリとカボチャ一株ずつ








そしてトマトの苗が1本だけ生き残っていた








エダマメも1列そのまま無事に残った
エダマメは塩に強い作物なのだろうか

生き残った作物はすべて長期滞在していたM田さんが帰る直前に植えたものだ
もしM田さんがこれらを植えていかなかったら、今回も我が農園は全滅だった







気を取り直して畑を耕すことにした
本当に腹立たしいことに雑草だけは変わりなく元気に育っている
多少枯れた部分が点在している程度だ
この雑草を一掃するため畑全体を掘り起こす
新しい?中古の耕運機の我が農園での初仕事だ







土はカチカチに硬くなっている
なかなか耕運機のロータリーの刃が地面に食い込んでいかない
しょうがないので繰り返し繰り返し耕運機を往復させる
3回4回と続けるうちに表面の土はサラサラとしていく






ウミガメ産卵シーズンは終わった

2011-08-18 20:14:46 | ウミガメ観察
6月以来ほとんど毎日、ウミガメの産卵跡を見に早朝の土盛海岸へ行っている。
5月から8月にかけて卵を産むために海から上がってくるのだが、8月に入ってその数はめっきり
少なくなってきた。
今年はカメの上陸した跡は20箇所ほど見つけた。
そのうち何箇所で実際に産卵をしたのかはわからないが、上陸数だけで言えば去年とそうかわらなのでは
ないだろうか。
残念ながら今年も産卵シーンは目にすることができなかったが、これからは砂に産み付けられた卵が
2ヶ月たって孵化する時期に入ってくる。
よくテレビなどで流される、あの子ガメが砂の穴から一斉に這い出て、必死に海に向かうシーンを
目撃できることを期待して、まだ朝の海岸通いは続く。






8月上旬に見つけたウミガメの足跡
これ以降新しい足跡を見ていない







ウミガメは目が悪いのだろうか
障害物の流木があるのに寸前まで気がつかず、ぶつかってからあわてて方向転換している
目線の位置が地面すれすれだからしょうがないのだろうか








さすがに最近は観光客が昼の間たくさん押し寄せているらしい土盛海岸は人間の足跡もたくさん残されて
いたが、それらもすべて台風9号の波できれいに消え去っていた








そのきれいな浜辺で来たる運動会に備えて短距離走の練習を行なう
最近は砂の上を走っても足がつらなくなってきた
去年より少しは早くなってきている(と思う)









波打ち際にうちあげられていた遠く中国から流れ着いたインスタントラーメン
パッケージはまだ新しいように見えて、持ち帰って試食してみようかと思ったほどだ







台風の爪あと

2011-08-17 19:30:19 | 
台風9号が去った後畑に残されたのは塩害で無残に枯れ果てた野菜たちだった。







大葉は本当に弱い植物だ
いつも一番先にやられてしまう
結局今回も数枚しか葉っぱを採ることができなかった





春先から種をポットに蒔いて大事に大事に育てたパッションフルーツの苗
満を持して畑に植え替えた







あっけなく枯れてしまった
ようやくここまで大きくなったのに






とうもろこし好きのイギリス人ジョナサンが育てて欲しいと種を持参してきた
なかなか大きくならず心配していた







雄花がようやく顔を出しても背丈が伸びずに本当に実がなるか心配していた
毎朝水をやりながら成長をチェックしていた








しかしもう毎朝水やりをする必要もなくなってしまった








ピーマンも前回と同じ
最初になった実を早めに採ってしまい、これから次々になるであろう緑色の実を待っていた
しかし最初の1個で終わってしまった








半年以上前に植えたショウガも枯れてしまった
地中に実をつける野菜も茎が枯れてしまうと、駄目になってしまうのだろうか
駄目なんだろうなあ