奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

日独親善その2

2017-04-27 14:43:35 | あーりーばーど滞在者の生活
まだ話は終わらない。
滞在中の毎日の食事は日本とドイツと交互に料理を作った。




外国からのお客さんが一緒に食事をするときはよく納豆を食べさせてあげる
決してだまし討ちはしない
ちゃんと説明をしてそれでも食べたいという場合に振舞うのだ
だし巻き玉子とこれまただしのきいた味噌汁と一緒に食べる
彼の場合もまた他の外国人と同じように、もう一度食べたいというリクエストはなかった




ちょうど同じ時期に釣りを楽しむために滞在していたカネダさんのグループが昼間釣り上げた
体調1メートル以上もあるマナガツオをもらったので早速おろして刺身で食べた
ほとんど海のない国からきた彼らにとってそんな大きな魚を料理するのは初めてのことであり
そのテンションもマックスに達していた(写真はないけど)
刺身、たたき、づけにして脂ののったハラミの部分は塩焼き
頭は翌日かま焼きで食べた
肉じゃがも好評




Evaは刺身をおいしいとどんどんたいらげていたがPiurは生の魚はどうも苦手のようだ
したがってバカでかいマナガツオまるまる一匹をほぼ2人でそれもたった2日間で平げたことになる





その分彼は我が家にあったイェガマイスタというドイツのお酒を気に入って毎日飲んでいた
これはちょうど1週間前に滞在したお客のレオさんが「都会では今こんなお酒が流行っている
んだ」と言って置いていってくれたものだ
あーりーばーどの食卓はお客さんからの貰い物で成り立っている
このイェガマイスタという酒、ドイツではみんなが飲んでいるとのことで各地にそれぞれの
銘柄があり味も香りも様々なのだそうだ




この日は奄美の誇る豚足のとろとろ煮
ドイツでも豚足はなじみの食材なのだそうだ
彼らがお土産にもってきてくれたドイツのビールも栓をあける
やはり日本のものとは味が違って今まで味わったことのないものだ




そのドイツビールにあうのが彼らが作ってくれたこの郷土料理
ドイツ語で仰々しい名前を告げられたが、要はオープンサンドだった
これをビールと一緒にやるとたまらなくおいしい
そういえばオクトーバーフェストというあのドイツで有名なビール祭り、あれには
地元の人はほとんど参加せず観光客ばかりなんだそうです
ビールもつまみもホテル代もその時期バカ高くなるんだって


















日独親善

2017-04-22 15:13:49 | あーりーばーど滞在者の生活
久しぶりに海外からのお客さんが滞在した。



ドイツから芸術家の卵であるEvaさんが婚約者のPiurさんと奄美で大島紬の研究にやってきたのだ。
彼らはあーりーばーどに長期滞在して自炊生活を送った。
日本を初めて訪れる二人にとって目新しいことばかりの毎日だ。
ドイツ料理と日本料理をかわりばんこにそれぞれが夕食を作り、日独相互理解を深めることで合意に至った。



ドイツでの食事は毎日ソーセージとビールなのかと思っていたが決してそうではないと主張する
それではということで彼らが誇る郷土料理を作ってもらった
まずは豚肉を様々なハーブで味付けする
本当にたくさんの香料を使う凝った料理だ




肉に味をしみこませている間に小麦粉に卵を入れ、それを練ってなにやらうどん状のものを作り始めた




十分に光沢がでるまで練ったら沸騰したたっぷりのお湯の中にすべり落としていく
お国にはこのための道具があるらしいのだが日本の奄美ではまな板を使用する




うどんと何が違うのだろうか




ゆであがりはうどんというよりは喜多方ラーメンを思わせる
無性にラーメンが食べたくなった




そして骨付き豚肉をタマネギ、にんじんなどの野菜とともにコトコト煮詰める
ちなみににんじんは我が家の畑で採れた新鮮にんじんである
とても甘みが強い




ついに完成
料理の名前を聞いたがドイツ語なので忘れた
(ちなみに彼らの滞在中たくさんのドイツ語を教わったが、今覚えているのは乾杯の時の「ポウスト!」だけだ)
英語でいえばポーク&ヌードルなのだそうだ
彼らの国では料理に個々の名前をつけるよりは材料を並べることで表現するのだそうだ
「野菜とおあげの炊いたん」みたいな感じなのだろうか
するとこの料理の和訳は「豚とうどんの炊いたん」ということでいいのではないだろうか





本格的な料理で出来上がったのは何だかんだで夜10時くらいだった
でもおいしかった
ドイツは決してソーセージだけの国ではない!(ドイツのソーセージ食ったことないけど)
こんなおいしい料理もあるのだ
決して豪華な料理ではないがクリスマスなど特別な日に家族や友達とみんなで楽しむ人気メニューなのだそうだ
レタスだけの質実剛健なサラダもドイツらしくていい
あわよくばこの料理を覚えて、あーりーばーどのメニューに加えようかと目論み写真もたくさん撮ったのだが
Evaが残してくれたレシピというかズラーッと並んだ材料メモがドイツ語だったので諦めた