奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

我が畑の復活

2011-06-30 20:16:58 | 
奄美はもう夏まっさかりだ。
最近内地では猛暑日という言葉があるそうだが、こちらは海のそばということもあり35度を超える
ことはまずない。
毎日判で押したように32度か33度だ。
加えて我が家は丘の上にあり風の通り道であるため、非常に涼しく感じる。
避暑に奄美に来られる事をお奨めしたいくらいだ。
そんな中植えなおした植物たちはどんどん成長し花をつけつつある。






見事なまでに全部揃って枯れてしまったゼラニウム
すぐに葉は新しくでていたが花の第一号が咲いた
本当に強い植物である













こちらも枯れて全体が茶色になってしまっていたバナナの木に花?が咲いた
この先が割れて実が顔を出す












今年最も期待しているのがスイカ
台風で苗が全滅したが、部屋の中で保管しておいたポット植えの苗が少し残っていた
8本植えていた内のひとつが花をつけた
今年は道端で我が農園でできたスイカととうきびを売るつもりだ
もちろん本気だ













前回は1個実をつけたところで台風に襲われ枯れてしまったピーマン
小さな実を初めてつけた
今度はたくさん収穫させてほしいものだ












先っちょに葉をつけては枯れ、また葉が出てきては枯れを繰り返しているパパイヤ
下の方までなかなか葉が茂ってくれない
パパイヤというと夏の果樹!というイメージが強くあるが、これからどんどん大きくなってくれるだろうか





また奄美に台風がきた

2011-06-29 20:13:47 | 奄美の自然
先週末、台風5号が奄美のそばを通り抜けていった。
事前の予報では強風圏内にぎりぎり入るか入らないかくらいのところを通るという事だった。
そのため2号の時はあれだけ痛い目にあったにもかかわらず、今回は最初から何か気の抜けた
対応をしていたような気がする。









ところが実際台風が近づいてみると、ものすごい風が吹き出した
奥に見えるバナナの木が今回も90度の最敬礼をしている
雨も前回の台風ほどではないにせよ、かなりの勢いで降っていた
手前のとうきびのような茎はソルゴーという名の風除けにもなるし、大きくなったあとはすき込んで
肥料にすることができる一石二鳥の緑肥植物である










少なくとも風除けの効果のほうは、芽を出したスィートコーンをしっかりと守ってくれていたようで
合格点をつける事ができそうだ











今回の台風による農作物の被害は、植え直したキュウリの苗3つ枯れただけにとどまった
よかった、おもったより全然軽くすんだ
と胸をなでおろしながら庭のほうへまわった













がーーん!!
以前から庭に張ってあったタープがずたずたに引きちぎられていた
今回の強風で縫い目のところからびりびりに破れていた
修復不可能
風速20メートル以上のなかでテントを張っていたのだから、破れないわけがない
当たり前だ
みんなから「なんで台風が来ているのにテントをなおさなかった(しまわなかった)の?」という
ごく当然の疑問が寄せられた
「うーん」
なぜこんな間抜けな事をやらかしたのか、なんとも答えようがない
低気圧のせいで脳が活動を停止していたか暑さでメルトダウンしていたに違いない
それにしてもショックだ
お客さんが来たら浜辺のキャンプ場でこのタープをたてて、中で冷たいビールを飲もうと思って
いたのに・・






畑には種も植える

2011-06-28 19:36:14 | 
台風で全滅した我が農園に苗を植えなおしているが、いつまた風に倒されるかもしれない。
だからとにかく数多くの野菜を育てておきたい。
以前に蒔いた種の残りををしまってある箱の中から探し出してきて、ひたすら蒔き直している。






種の中で一番多く残っているのがキュウリ
そこらじゅうに蒔いている
ポットに蒔いたらすぐに芽を出す









畑に直播きしたものも順調に大きくなってきている
苗で買ったキュウリは早々に枯れてしまったが、こちらは元気だ









ふと気がつくと台風前に植えていた生姜が育っていた
つい最近までうんともすんとも言わなかったのに、芽吹いてからは大きくなるのが非常に早い気がする











種を蒔いてから4日で芽を出したスィートコーンはその後もきわめて順調
甘い茹でとうきびが食べられるのはそう遠くない日だろう
台風さえ来なければ・・
















じゃがいもが土の中でだめになり始めてきているので、全部掘り起こすことにした
連作したわけではないのに去年より小さいものが多かった
これからの夕食メニューはカレー・シチュー・野菜のトマト煮が増えてくること間違いなしだ







我が畑の有機農園化計画始動

2011-06-27 19:57:50 | 
今、北海道からM田さん夫婦が遊びに来ている。
昔からこのブログを見てくれている人は覚えているかもしれないが、2年前奄美での生活を始める前に
農業の初歩について講習をおこなって指導してくれた人である。
今回あーりーばーどに長期滞在してまた畑の状況をチェックしてくれているのだ。

そもそも我があーりーばーどはお客さんが「長期滞在の中で有機栽培での野菜作りやマリンスポーツ・生涯
学習を通じて、健康的で充実した時間を過ごしてもらう」というコンセプトが元になっている。
そのコンセプトの大きな柱である有機農業なのだが、自分としてはよく言われているように「3年間化学肥料
を使わず、また農薬も近隣の農地を含めて使用していない環境で作られた野菜」と考えてそのように畑を
作ってきた。
それによってお客さんは安全安心な野菜を自分の手で育てることができる、と考えてきた。
しかしM田さんの有機農業に対する考え方は違っている。
「有機農業はおいしい野菜を作ってはじめて有機栽培と言える。農薬や化学肥料を使わないだけでは有機
栽培ではない。畑の土を改良してスーパーで売っている野菜とは全くレベルの違うおいしいものを作って
いかなければならない。ただ体に安全な野菜を作っているだけなら、それはただの安心農業にしか過ぎない」
と、これから野菜を作ろうとしている身にとってはなかなかハードルの高い理想を持っているのだ。

言っていることに一理も二理もあるのだが、そのための土作りには堆肥を大量に投入したりその他にも
非常にお金をかけなくていけない。
結果おいしい野菜が育つ有機栽培でできた野菜はバカ高いものになってしまう。
世の中には単に安心のできる野菜を求めている人たちもいるはずで、我があーりーばーどもそんな
多様なニーズにこたえていく必要があると考えている。






まずは最高の味の野菜を作る、という意味での有機栽培の畑をひとつ作ることにした
おいしい野菜を作ることを第一の目的にした畑である
そのための土作りにはお金をかける
とは言っても、かけたお金は畑の賃料にはね返ることなのでいくらでもかければいいという事ではない
まわりに活用して費用をおさえられるものがあれば積極的に使っていく
たとえばアダンの葉や幹の皮を堆肥に使うとか
これがうまくいくのかどうかはわからない
試行錯誤だ









とは言え、この葉や幹がすぐに堆肥をして使えるわけではない
あくまでもこれから作る堆肥に活用するということだ
最初に今回畑に蒔くための、3ヶ月前から作ってきた堆肥を取り出す
半分くらいは使えそうだ









残りのまだ熟成していないものと葉をまぜ切り返しをおこなう
これも夏の終わる頃には畑で使う事ができるだろう
アダンの葉っぱが堆肥に向いているのであれば・・
この葉や幹を堆肥に使っているという話は少なくとも聞いたことはないので若干不安が残る












この特上の野菜を作る最高にぜいたくな畑の場所を耕す
シマの人たちは口をそろえて「この畑はいい土だ」と言ってくれるのだが、このように固いのだ
テレビの園芸番組にでてくるようなサラサラの土ではない









その土に我が家で作った堆肥や他から調達してきた堆肥を派手にぶちまける










その上にまた牛ふんと鶏ふんを何袋も撒く
自家製の堆肥をかなり使ったのと今回のテスト用の畑が小さいのとで実際よりは安くは済んでいるが
500円玉とはいわないまでも100円玉をスコップで景気良く畑の上にばら撒いているような感じだ
理想の有機栽培というのは金がかかるものだ
都会の有機野菜の専門店で売っている野菜が高くなるのもわかる
これらの金がかかった野菜と、単に化成肥料や農薬を使わないだけの比較的安価な安心栽培の野菜が
「有機野菜」という同じブランドで売られていることに問題があるとM田さんは力説する









野菜の苗を植えなおす

2011-06-26 20:24:20 | 
我が農園ですくすくと育っていた夏野菜たちは3週間前に奄美を襲った台風2号で壊滅状態になった。
これは奄美中の野菜畑で同じことが起きていて、何も我が家に限ったことではない。
再度植えようと、苗を買いにスーパーへ行っても全く売っていなかった。
これは苗屋さんも台風の被害を受けてしまったのか、客がすでに苗をすべて買ってしまった後だから
なのか、よくわからなかった。








ある日、いつも苗を買っているスーパーのビッグⅡへ行くとようやく野菜の苗が店頭に並んでいた
苗屋さんも台風の後一生懸命苗を育てていたようだ
たくさんの人が買い求めていた











ここで買わなければまたいつ手に入るかわからないので、いろいろ買ってきた











まずはナス
早く実がなるようにと花のついたのを買ってきたが、植え替えている最中に落ちてしまった















キュウリは種から育てたものが大きくなってきているが念のため、苗も買っておいた
しかし2日で枯れてしまっていた













ピーマン
これも実を付け始めたところで台風におそわれた
最近料理を作っていてピーマンが欲しい場面が多い













新顔はゴーヤ
夏になると食べたくなる
もっとも夏にしかない野菜だけど

トマトの苗がほしかったのだが残念ながら見当たらなかった
いまポットに蒔いた種を大切に育てるしかない
ひょっとすると我が農園では今年はもうトマトは見られないかもしれない