奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

今年もウミガメの数が少ない

2016-07-05 20:00:04 | ウミガメ観察
6月から7月の上旬にかけて奄美の砂浜ではウミガメが産卵のために上陸する数がピークを迎える。
例年だとこの時期海岸に出かけるとほとんど毎日新しいカメの足跡が見られるのだが、去年あたり
から上陸数、産卵数が極端に減ってきている。
去年カメの姿が消えた時は一時的な現象かとも思ったのだが、今年も去年と同様姿をみせない。
奄美市の委託をうけて毎朝このあたりの海岸を歩いてウミガメ産卵の状況を調査して歩いている
ウミガメ監視員のノザキさんの話によると今年も産卵数は少なく6月末の段階でわずか4回しか確認
できていないそうである。
3年前までとくらべると一けた少ない数字だ。
いったいどうしてしまったのだろうか。




産卵を観察したくて夜の土盛海岸に何度か出かけてみたがまったくカメはおらず、産卵どころか
上陸した際の足跡すら見ることができなかった
あきらめて時々昼間に海岸をほっつき歩いてはカメの足跡を探していた
先日ようやく新しい足跡を砂の上に発見
足跡からしてアカウミガメのようだ




穴を掘ったあと砂を埋め戻して海へと帰っていっている
無事産卵することができたのではないだろか




その翌日また新しい足跡があった




このカメはずいぶん大きくて深い穴を一生懸命に掘っている
しかし埋め戻すことなく海へと帰っていったようだ
おそらく卵は産んでいないと思われる
なにがお気に召さなかったのだろうか


ウミガメはどこへ行った

2015-09-16 20:00:57 | ウミガメ観察
今年はウミガメの土盛海岸での産卵上陸数が例年に比べて非常に少なかった。
毎朝浜を回って観察しているウミガメ監視員のNさんに最近会っていないので数字を聞けていないのだが
いつもの半分ひょっとすると三分の一くらいしか産卵していないような気がする。




産卵はもちろん孵化のシーズンがほとんど終ってしまった今でも頻繁に土盛海岸に出かけては
子ガメの姿を探している




この日は東海地方を襲った台風の影響で海は荒れていた
浜には誰もいない




いつもはおだやかな子守岩のあたりにも波が打ち寄せている




こうして岩が削られていくのだろう
この奇岩もあと何年この姿を残していられるだろうか




数少ない産卵跡をチェックしてまわるが孵化した形跡はみられない
もうとっくの間に孵化してしまったかもしれない
そろそろ今年のウミガメ観察も終わりにしよう


土盛でウミガメ観察会

2015-07-02 20:00:42 | ウミガメ観察
少し前の話になってしまうが奄美の各地で定期的に催されているウミガメ観察会が土盛海岸で初めて
行われた。




場所は土盛の公民館を借りて行われた




会場設定などを含めて少しお手伝いをさせてもらった
いったいどれくらいの人が来てくれるのだろうと思っていたが、名瀬からの人も含めて80名以上の
人たちが集まり、ウミガメや奄美の自然への関心の高さがうかがわれた




前半はウミガメの研究における世界的権威(に将来なるであろう)イシハラさんからウミガメの生態や
行動についてのレクチャーを受ける




その後土盛海岸にみんなで移動してウミガメ産卵を観察する予定だったが残念ながらこの日は上陸
するウミガメは見つけられなかった
毎朝浜をまわって産卵状況を確認している監視員のノザキさんから数日前の産卵跡で説明を受ける
今までのところの土盛海岸での確認産卵数は去年の三分の一くらいにしか達していないそうだ




主催者のオキさんからも奄美全体での上陸状況について説明があったがやはり今年はかなり少ないようだ
自分で海岸を歩いていても今年はウミガメの新しい足跡を見つけることがめっきり少なくなり、浜へ
探しにいく頻度もすっかり落ちてきている
これからもまだしばらく産卵シーズンは続くので上陸頭数が増えることを期待している

土盛海岸にウミガメ上陸

2015-06-02 20:00:12 | ウミガメ観察
ゴールデンウィークが終わり梅雨入りすると気持ちはそろそろ夏だ。
ウミガメも産卵のため上陸しだした。




晴れた日は気温も30度を超えるようになり夏とかわらない
ちょっと前まで人影も見られなかった土盛海岸も人でにぎわうようになってきた




泳ぐ人もいることはいるが、まだ海水浴シーズン幕開けとまではいかないようだ




そんな土盛海岸に今年もウミガメが産卵にやってきた
となりの集落のカズヤ特派員(彼は毎朝犬の散歩でこの海岸を歩いており、カメの足跡を見つけたら
電話をもらうことになっている)からの連絡で現場にかけつける
今年最初の上陸のあとだ
元気いっぱいで深い穴をいくつも掘っている




少し離れた別の場所にももう一匹産卵したあとがあった
そろそろ浜への産卵探しパトロールをはじめよう

ウミガメの産卵を見たい人、ピークは6月から7月にかけてです
あーりーばーどに泊まりにきてください

ウミガメ会議

2014-12-03 20:00:26 | ウミガメ観察
先日奄美で第25回日本ウミガメ会議が開催された。
全国からウミガメの研究者や愛好家たちが集まって情報交換をしそして熱く語り合う催しだ。
各地から100人以上の人たちが奄美を訪れていた。
わざわざここまで飛行機代をかけて参加するということはよほどウミガメが好きな人たち
なのであろう。




初日は一部の参加者たちが実際にウミガメが上陸する北部の海岸を見学してまわった
土盛海岸では夏の間毎朝浜を歩いて産卵の状況を調査しているノザキさんが説明をしてくれた
確認された今年の土盛海岸でのウミガメ産卵数は22頭で前年の68頭から比べると
ずいぶん少なかったそうだ
自分で浜を歩いていても今年は上陸が非常に少なかったのは感じられた
これは奄美北部だけではなく島全体の海岸で見られた傾向なのだそうだ
来年はたくさんのウミガメが産卵のために土盛海岸に上陸してくれることを期待したい




会場は名瀬の奄美文化センター
名前は聞いたことがあったが今回はじめて訪れた




中に入ると大きなホールにたくさんの参加者が講演やディスカッションに熱心に耳を傾けていた
全国各地で海岸を歩き回ってカメの産卵を観察しているひとたちがこんなにもいるのかと
驚かされた
夜は懇親会がセットされていたようだったが車なので早々に帰ってきた
参加していろんな人と話ができればおもしろかったかもしれない




会場では昼食にエビ汁がだされていた




おにぎり付きで800円
ひさしぶりに奄美のイセエビを食べた




今年は他の海岸では産卵を見られたが土盛では見ることができなかったし孵化も目撃でき
なかった
来年はもっと頻繁に土盛の浜にでかけるつもりだ

ウミガメの産卵。孵化を見たいと思っている全国の皆さん、あーりーばーどに泊まりに
来て下さい
土盛海岸まで案内します
産卵は5月からはじまって7月まで続きます
お待ちしております