奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

奄美で生まれてはじめての脱穀をする

2011-08-22 19:32:56 | イベント・行事
脱穀のための道具を配置し終わり、稲もそばに山ほど積んだ。
いよいよ脱穀の作業に入る
実は生まれてこのかた、脱穀なるものは経験したことがなかった。
初めての経験である。







まずは全員集合して、校長先生から今日の作業の内容についての説明を受ける
ほとんどの児童は昨年以前にも経験している








早速脱稿の作業に入る
みんな稲穂の束をもって、足踏みのローラーを回転させながら稲穂を押し付けて米粒を落としていく
うまいものだ









米粒には細かなワラがたくさん混じっていて、そのままでは精米できない
それを、この道具で米粒とゴミによりわけるのだ
上から脱穀したものを入れると、反対側で子供が一所懸命回しているハンドルとつながっている
羽が軽いワラなどを吹き飛ばしてくれるので、米粒だけが下に落ちてくるという寸法だ
よくできている
しかし如何せん時間がかかりすぎる








ということで、隣には電動の脱穀機が用意されていた
さすがこれだとどんどん脱穀できていく
しかしこの機械すら時代遅れもいいところとのこと
今はコンバインで刈取り・脱穀・袋詰めまで一度に行なってしまう時代なのだそうだ
しかし機械ってのすごいもんだね









子供たちが一生懸命手伝う
奄美の子供たちは素直だし明るいし、礼儀正しいし本当にかわいい
いつも思うのだけど、こんなかわいい子供たちがどうして大人になると、あんなひねた酒飲みばかり
になってしまうのだろうか・・








この日の小学生の体験学習には、集落の大人たちが10人近くサポートのため駆けつけていた
こうしてワラを束ねるのに使う縄をなうやり方を教えてあげるのも彼らの役目だ








実に手際よくきれいに縄を編んでいく
それでもシマの長老たちにはかなわないそうだ
昔は集落の運動会で縄編み競争という種目があったそうだが、年寄りがあまりにも早く作ってしまうので
勝負にならず、今では行なわれなくなったそうだ
田んぼがほとんどなくなってしまった今、その差はもっと広がっているのだろう








自分もやり方を教わって作ってみた
なかなか難しい
特にワラを何度も継ぎ足して長い縄をなうのだが、そのワラを差し込んでばらけないようにするのが
厄介なのだ
それでも慣れてくるとそれなりに縄らしくなってきた

なんだかんだで5時間も作業するとコメ袋にして10袋近くの玄米を脱穀できた
いつかこれでついたお餅を、お相伴にあずかりにおじゃましよう

この日の夜は屋外での映写大会が予定されていた
演目はピーターパン
今時屋外で映写機からスクリーンに映して映画を鑑賞するなんて、なんともレトロなイベントだ
是非参加したかったが、残念ながら用事があって帰ってきた
ここでは数十年前の光景が、今でも何の違和感もなしに再現されている
手作業での農作業、屋外映写大会
なにか子供時代にタイムスリップしてしまったような気にさせてくれる楽しいところだ
また来年も参加しようと思う