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釣り、カメラ、アマチュア無線、アウトドア、DIY、何でも思いっきり、明日の楽しさを求めて今日を生きる徒然日記

んしゃ

2008-10-25 | 方言
「んしゃ」いや正確には「にしゃ」なんだ。
だが皆が喋っているのを聞くと「んしゃ」と聞こえてしまう。

昨今方言が見直されて話題になる事もしばしばあるので、我が町の方言をご披露して見たくなって、新しいカテゴリーをセットした。

んしゃは、にしゃ=兄者から来ているのだろう、最近の若い人達は殆ど使わなくなったが、60代後半より年配者には身体に染みついた言葉だ。
親しい間柄同士での会話には「にしゃげのあんにゃ」とか「おらげのしゃで」とかが頻繁に出てきた。「あんにゃ」は兄、「しゃで」は弟だ。
だが、「あんにゃ」にはもう一つの意味があった。「XX あんにゃ」など長男を意味していた。では次男以降はと言うと「XX おんつぁ」勿論おんつぁはおじさんだ。だからこの時の「あんにゃ」や「おんつぁ」は或る家庭持ちくらいの年配者に対しての呼び方でもあった。
子供達は、「おんちゃん」などとちゃん付けで呼んだりもした。この時の「おんちゃん」は誰かまわず「おじさん」の通称だ。

話は少し戻すが、自分の事を「わが」と言う「我」だ。ところが「わがでやれ」など相手に「自分でやれ」の意味でも使うが、それが変じて「きみ!」などと声を掛ける時にも「わが!」となる。雰囲気とニュアンスと言うか、自然と使い分けられて、それで通っていた。「わがげのしゃでは元気か」などだ。

世の中が段々と広範囲と付き合う様になり、都会の人達が入って来たりする課程で「にしゃ」より、少し綺麗な「わが」が使われる様になったとも考えられる。
当事者であった私自信判然としない。それだけ長い時間が過ぎてしまった結果だ。

因みに、度々出てきた「げ」は、「家」の事だ。
あんにゃ=兄者、しゃで=者弟 だろう。これらの表現は多分古い日本語の中で生きていた言葉が方言となって土着した結果だろうと想像している。
だから、我が町の方言とは言っても多分日本中に似た様な方言が残っていても不思議ではないと思う。

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2 コメント

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改めて言われると変な気持ちが・・・ (koji)
2008-10-26 07:39:56
“山羊さん”の解説、大変面白くまた興味深く読ませていただきました。普段何気なく使っている言葉を、こうして改めて見直してみると「あれっ、ホントにこんな言い方してたけど良かったのかな・・・」なんて何だか変な気持ちがしてきました。
多分、ご当地以外の方々は“わが”の使い方を理解できないでしょうね。“山羊さん”面白いカテゴリです。どんどん増やして行って下さい。
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Unknown (山羊)
2008-10-26 08:53:45
"koji"さん、何気なく使うのが方言の良さなのですよね。ところが、だんだん忘れられて行く言葉も有る様に感じたり、私自身忘れてしまった言葉も有る様で、この辺で思い出してみたいと考えてカテゴリーを立ててみたわけです。
果たしてどの程度の事を書けるかは今の時点では予測不明です(笑)
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