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釣り、カメラ、アマチュア無線、アウトドア、DIY、何でも思いっきり、明日の楽しさを求めて今日を生きる徒然日記

三脚の雲台を購入

2013-05-17 | カメラ・写真
私は、三脚は常時大小5本の中から状況に応じて使い分けている。
その中でも比較的大きくてがっしりした三脚は、購入時期が古いのでアルミ製で重い。
三脚は、重い方が安定するので、大型カメラや超望遠レンズを使う時には重い三脚が役立つのだが、当然だが持ち歩きに困ることになる。

小中学校の修学旅行に付き沿う仕事が多かった中で、軽くて丈夫なカーボン三脚が現れた時には、いち早く飛びついた。
今回の話は、そんな時に購入した古いカーボン三脚 GITZO G1227に付けた雲台を買い換えた話だ。



軽い三脚は買ったは良かったのだが、それに取り付ける軽い雲台が無く、最初はアルミ製の重い雲台で我慢させられたが、やがて国産各社も軽いマグネシューム製の雲台を作る様に成ったので、そんな時に手に入れた物をいまだに使っていた。
選択肢が極めて少ない中で選んだので良いも悪いも無かった。比較的広角系のレンズを使う事が多かったので、これでも間に合っていたのだ。

しかし、使っている内に、このタイプの雲台特有と言っても良いかも知れないのだが、一つの重大な欠点が見つかった。画面に黄色い矢印で示した部分だが、三脚本体のこの部分の軸心を中心として周囲の雲台本体が回転する構造なのだが、軸を覆っている回転部には、軸との間に微妙な隙間を設けてある。通常この隙間を機械技術の世界では「嵌め合い」と称しているのだが、この嵌め合いに隙間が無いと軸を中心に自由回転が出来ない。しかし嵌め合いの隙間が緩いとガタが生じる事になる。兎も角隙間が有るのだ。

さて、自由に回転するのだが、丁度良い位置でこの回転を止めて上に乗ったカメラが動かない様に固定された状態でシャッターを押して撮影が成功する。 ここで、回転を止めて固定する方法として、この手の雲台では、外側の回転部に軸と平行に割れ目を入れて置き、その割れ目を横向きのネジで羽交い締めにする。こうすれば嵌め合いの遊びが締め付けられて廻らなくなる訳だ。しかし、締め付けているのは一箇所なので、その直角方向は逆に遊びが大きくなる。平たく説明すれば、外側の回転体は最初は完全な円だった物が、横から締め付けられて「楕円」の穴に成る訳だ。片方へ締め付けられた分、直角方向には、遊びが大きくなる。この事で、上に乗せたカメラには、微妙な揺れが生じる。

その様な訳で、この雲台を使って望遠レンズを使った時に、ブレない写真を撮ろうとしても無理な事が分かる。
他にも三脚を持っているので、この三脚では望遠レンズを使わない撮影のみ使用していた。



最近、風景写真などを撮る時に望遠レンズを使う事が増えたので、この"GITZO"の"G1227"型カーボン三脚も活用したいと考えて、今回新しい軽くて頑丈な雲台を購入した。



この雲台では、上記した問題の回転部の割れ目を締め付ける方法を採用せず、写真で見るとおり、軸部が長いこと、雲台の回転部が軸の上に被さる様に全体に乗っている事でブレが極めて小さく安定している。
実際に望遠レンズを付けて遠方を見ながらネジを締めたり、緩めたりしても視点が変化したりブレたりせずに安心して使用できる事が確認出来た。

(2013/05/18 追記:この固定方法をメーカーは「コマ締め」と呼んでいます。締める事に依る偏りなどが生じず、しっかりと締め付け固定されます)



二つの雲台を並べて見れば、大きさ的には大同小異で、大した違いが無い様にも見えるのだが、実際に使ってみれば驚く程の違いがあった。
メーカーも経験を重ねて、より良い物を作り出しているのだから、当然と言えば当然なのだろう。
今回の買い物には、充分満足できる収穫が有った。
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