私の引き出しに、ずぅーとお邪魔虫している鉛筆が有った。
何者かは判らなかったのだが、何か変わったメーカーなので珍しい物かも知れない程度で、凡そ50年間経ってしまった。勿論、父親の持ち物だったのだが、我が家では、親父の物は俺の物と全てが適当に所有権が自然に移ってしまったのだ。
今では父に由緒を聞くことも出来ずに居たのだが、何年か前に、インターネットで調べて凡そのことが分かった。
この鉛筆は、第2次世界大戦の始まる1941年よりも、ずっと前に父の持ち物になったのだが、鉛筆自体の製造時期は想像出来ない。
"MADE IN BARBARI" の印しに、その古さを感じる。
A.W.FABERは、1761年創立の現存する鉛筆メーカーだった。
http://www.faber-castell.jp/23590/default.aspx
この会社は、世界で始めて鉛筆の横腹にメーカー名を印字したことで知られている有名ブランドらしい。
"BAVARIA"は、ドイツバイエルン地方の事らしい。
芯は自分では一度も削って無い初期状態のままだが、引き出しの中で雑に扱われたので傷着いてしまったのは残念だ。
そう言いながら、今も引き出しの中のトレーに入ったままで、特別待遇はしていない。