今回、3度目のWFFサービスとして磐梯朝日国立公園の雄国沼からJAFF-004ペディションを行った
磐梯朝日国立公園の事を少し記しておきたい。
1.磐梯山、安達太良山、吾妻連峰(福島、山形)
2.飯豊連峰(福島、新潟、山形)
3.朝日連峰、出羽三山(山形、新潟)
の三つのブロックを併せて一つの国立公園として登録されている。出来る事であればね3つの独立した国立公園として管理される事が望ましいと考えられる。それだけ、三つ夫々に独特の背景を持っているのだ。
特に、1.は内陸部の地形であるし、2.3.は日本海側からの気象的な影響を強く受けて居る。この違いを無視して単に管理上の都合で決められた一括管理に終わりを告げなければ成らない時期に来ていると考えられる。
今回運用した雄国沼は、主峰・磐梯山の西側に連なる猫魔岳の西山麓に位置するカルデラ湖だ。私は古い歴史を知らないが、ここはこの位置に立って見ただけで磐梯山と同じ様に大昔に大噴火があって出来たものと誰でも想像できるだろう。
毎年多くの観光客が集まる檜原湖や五色沼などよりも標高の高い雄国沼は早く紅葉する。今年も例外では無く、湿地帯の草紅葉は既に赤茶色になって終盤を迎えていたし、沼の中程に出っぱった小さな半島も既に真っ盛りであった。
沼の西側には、沼よりも高くなってカルデラの外輪を形成している。そして西側からの2本の登山道が外輪に達して、その挟まれた僅かな範囲に舗装道路が這っている。この道は沼を見渡せる位置となって居り、途中に、パラグライダーの踏み切り板が設置された小さな広場が有る。この広場を今回の運用地として使わせて貰う事にした。
この地点からヨーロッパ方向へは、眼前の会津平野へと急斜面で落ち込んでいく山裾が広がっているが、障害になりそうな高いところは無いので、運用地点としてはベストポイントであろうと思われた。
サイトには、21MHz帯用のヘンテナと、14MHz帯用のモノエレメント・デルタ・ループの2本のアンテナを張って、突然の降雨に備えてタープも張った。(右端に見える構造物は、パラグライダーの踏み切り板の一端だ)
今回は平らな広場にセッティング出来たので、ゆったりとしたオペレーションを楽しみたいと思って車外にオペレーション・テーブルを置いた。たまには狭い車の中で窮屈な思いをせずにアウトドア気分を楽しむ気持ちからの選択だった。
食事の為のキッチンテーブルもセットして、久しぶりに揺ったりとした環境が出来上がった。
しかし考えはあまかった。日が暮れてから風が出て、風向きを考えて置いた車の位置も効果なく車の後部側から吹き込んでくる風で、防寒のフリースジャンパーが無ければ凍えるかと思うほどの寒さであった。
その見返りは寒さも忘れて見とれる程に見事な会津若松市の夜景だった。
そして、朝の景色も素晴らしかった。写真は左端が会津若松市、右端が喜多方市近くの会津平野のパノラマだ。遠く阿賀川の川面には川霧が作り出した雲海がたちこめて、見事な絶景に息を呑む程であった。
JAFF-004 WFF-Peditionの結果 = 交信局数 201局、交信国数 29ヶ国