世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

独立

2008年08月05日 | 人生
親には、子供に対して三つの責任があるという。


一つは、「産む」 こと、

二つ目は、言うまでもなく、「育てる」 ことだ。


産みっぱなしで、育てられない親も多い昨今。

育児放棄は言うまでもないが、子育てをアウトソーシングして、人任せが世の風潮だ。


現代の人間関係の縺れの根源はそこにあると、ボクは見ている。


さて、三つ目は?








子供を 「独立」 させること、だ。

「自立」、といってもいい。


「放ってても子は育つ」 と言われてきた。

そして、自ずから自立していった。



今は、むしろ手を掛けすぎるきらいがある。

危険を回避し、転ばぬ先の杖として子供の失敗を許さない。

まさに至れり尽くせりだ。


だが、人生とは、失敗と挫折の連続だ。

手塩にかけても、現実の苦味や辛さを味わわせようとはなかなかしない。

それが親心、とでも言いたげに。



世間の実情を知った挙句の果てに、親を逆恨みする。

反対に、子供が親の期待通りにならないとうっとおしくなる、といった具合だ。

育て方を間違えると、テロまがいの行為に発展する。


親の苦労、子知らず。

子の苦労、親知らず。



子育ては、儘(ママ)ならぬ。

そして、遅遅(チチ)として進まぬ。


他人の子はエイリアン、我が子はパラサイト、となりかねない。




幸い、ボクの三人の子供たちのうち、二人は自立の道を歩んでいる。

もう一人、今、サマースクールでイギリスに行っている高校三年の娘を自立させる責任が残っている。


マダマダ、老いぼれるわけにはいかない。



独立して久しい国といえど、その後も、そして今もって前途多難、試行錯誤の連続だ。

独立したくてテロを起こす少数民族を抱え、弾圧を強化する某国。

複雑で様々な問題が交錯する。



それは、わが身も同じ。


わが子たちも、艱難辛苦の道を歩み続けることだろう。

最後の親の責任・・・・・・。

それは、




ただジッと見守り続けること。

いくつになっても、子は子。

愛おしい。



老いては子に従い、そして、いずれ老兵は去り行くのみ。


人も国も、切磋琢磨の修行が続く。

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