初のラウンド法廷での第6回口頭弁論が
熊本地方裁判所であった。
和解案に応じる前に、
被告の気持ちが知りたかった。
ボク(原告)は尋問口調で聞いた。
原告 「謝る気持ちはありますか?」
長い沈黙の後、か細い声で、
被告 「・・・・・・・ありません」
原告 「反省してますか?」
同様、蚊のなくような声で、
被告 「・・・・・・・・いいえ」
やっぱりネ。
悪びれる様子も全くない。
(つける薬もないだろう)
彼にはほとんど感情というものがない。
いや、あるのだろうが、
まるで能面のように無表情。
まず、笑うということがほとんどない(以前からだが)。
そして、切羽詰まると、いきなり切れる(まるで子供)といった性格の持ち主。
原告 「今回あなたのとった無責任な行動で、
多くの人に迷惑をかけ、
このようなこと(裁判)になるとおもっていましたか?」
被告 「・・・・・・いいえ」
でしょうネ。
そもそもこういうことを予想できれば、
このような行動はとらない。
その場の苦しみから解放されたい一心で、
とにかく早期に裁判を終わらせたい意図が見え見えである。
(裁判の度に福岡から熊本まで出てこなければならないし)
そもそも彼は、目先の苦しみから逃れることにしか意識が行かない。
彼の人生は、その場その場の苦しみから逃げる連続でできている言っても決して過言ではない。
その結果、将来どういうことが起きるかという判断がまったくできない。
だから現在こういうこと(裁判)になっているのである。
実は、彼には前科がある。
彼が賃貸契約書(ボクが連帯保証人)をいきなり解約(一昨年前2015年の12月17日)したのは
アルバイトの給料未払い事件が起きたことが引き金だった。
支払期実を念書にて署名したにかかわらず、
彼はその一週間前に賃貸借契約を一方的に無断で解約して姿を見せなくなったのだ。
ベトナム人のアルバイトに12月25日まで給料(14万円)を支払うと念書を書かされサインをしていたから、
その直前に逃げたのだ。
そして彼は、その後、市の補助金(商店街から推薦をもらっていた)30万円を不正にまんまとせしめ自分の懐に入れた。
(本来それは契約上ボクへの返済に充てるお金だった)
福岡市民の税金ですぞ。
彼のその場限りの逃げのやり方を知っている以上、
これでは和解も無理でしょう。
和解しても、判決に至ったにしても
被告のこれまでのこうした無責任な逃げの行動からして約束通り支払う意思はないと判断。
彼は、ただ単にこの裁判をまんまと終わらせればそれでいいと思っている。
契約や約束事(または法律さえも)守る気はさらさらない。
裁判が終われば、彼はまた一銭も払わずに逃げることが見え見えなのだ。
彼は法律というものを知らない。
それ以前に社会的ルールやマナーというものが著しく欠如している。
そこでボクは、
和解にしろ判決にしろ
彼がその内容を履行しなかった場合どうなるかを説明することにした。
裁判で決まった支払うべきものを支払わなかったらどうなるか。
彼はまったくそのことに気付いていない。
その行く末は強制執行である。
ところが、強制執行ということの内容さえ彼は知らない。
「めくら蛇に怖じず(fools rush in where angels dare to tread)」なんだろう。
それではこちらが困る。
そこで裁判官とともに丸いテーブルを囲み、
強制執行、差し押さえの話に持って行った。
責任感も皆無。
平気でウソを言い、何も知識のない被告に一から説明をしなければ、
平気で裁判所の決定を反故にすることは火を見るよりも明らかだ。
これまでのように、無知なゆえに考えられない暴挙に出る可能性が十分ある。
今回も、こういう裁判になるとは予想していなかった(あきれることに)というのだから。
同じ轍は二度と踏まない。
それに、
あろうことか、裁判官までもなぜか結審を急ぐ。
被告に有利な発言を繰り返すように見える。
(もちろん、裁判官はそういうことはないというが)
難しい専門的判断になると、書記官に教えを乞う始末。
裁判官が公平性を欠き、著しくその資質に問題があるときは
罷免を求める(弾劾裁判)ことも視野に入れて考えている。
そのことは法廷で直接裁判官に申し上げた。
被告のあまりの誠意のなさと、
裁判官の不手際に、
さすがのボクもブチ切れた。
少し注意されるくらいの行き過ぎたパフォーマンスも時には必要なのだ。
おかげで血圧も急上昇?
こういう時は、やっぱり瞑想に限る。
【追記】
今回の成果。
大きな前進3つ。
① 分割裁判に持ち込めたこと。
リースの支払いの分を切り離して裁判をすることになった。
リース会社に迷惑をかけているので、
早急な解決(被告の支払い)が求められるからだ。
② 被告の勤め先を聞きだしたこと。
ボクは被告に言った。
もしも本当に支払う気があるなら、
その証拠を見せなさい。
誠意を見せなさい、と。
(弁護士、というか検察のノリで)
彼は不承不承に勤務先を書き出した。
強制執行は、
給料の1/4を差し押さえできる。
さらに、失業保険も差し押さえの対象になる。
③ 次回出廷の際、一部現金を持ってきてここで原告に払いなさいとの、
裁判官から被告へのお達し。
被告の誠意の証左として。
(守るかな?守らなかったらおしまいだ))
全般的に言えるのは、
実際の裁判を通じて、
法律の勉強になるし、
人間模様や裁判官や書記官の実態、能力を見ることができる。
中々貴重な良い経験だ。
これは小説のネタになる。
熊本地方裁判所であった。
和解案に応じる前に、
被告の気持ちが知りたかった。
ボク(原告)は尋問口調で聞いた。
原告 「謝る気持ちはありますか?」
長い沈黙の後、か細い声で、
被告 「・・・・・・・ありません」
原告 「反省してますか?」
同様、蚊のなくような声で、
被告 「・・・・・・・・いいえ」
やっぱりネ。
悪びれる様子も全くない。
(つける薬もないだろう)
彼にはほとんど感情というものがない。
いや、あるのだろうが、
まるで能面のように無表情。
まず、笑うということがほとんどない(以前からだが)。
そして、切羽詰まると、いきなり切れる(まるで子供)といった性格の持ち主。
原告 「今回あなたのとった無責任な行動で、
多くの人に迷惑をかけ、
このようなこと(裁判)になるとおもっていましたか?」
被告 「・・・・・・いいえ」
でしょうネ。
そもそもこういうことを予想できれば、
このような行動はとらない。
その場の苦しみから解放されたい一心で、
とにかく早期に裁判を終わらせたい意図が見え見えである。
(裁判の度に福岡から熊本まで出てこなければならないし)
そもそも彼は、目先の苦しみから逃れることにしか意識が行かない。
彼の人生は、その場その場の苦しみから逃げる連続でできている言っても決して過言ではない。
その結果、将来どういうことが起きるかという判断がまったくできない。
だから現在こういうこと(裁判)になっているのである。
実は、彼には前科がある。
彼が賃貸契約書(ボクが連帯保証人)をいきなり解約(一昨年前2015年の12月17日)したのは
アルバイトの給料未払い事件が起きたことが引き金だった。
支払期実を念書にて署名したにかかわらず、
彼はその一週間前に賃貸借契約を一方的に無断で解約して姿を見せなくなったのだ。
ベトナム人のアルバイトに12月25日まで給料(14万円)を支払うと念書を書かされサインをしていたから、
その直前に逃げたのだ。
そして彼は、その後、市の補助金(商店街から推薦をもらっていた)30万円を不正にまんまとせしめ自分の懐に入れた。
(本来それは契約上ボクへの返済に充てるお金だった)
福岡市民の税金ですぞ。
彼のその場限りの逃げのやり方を知っている以上、
これでは和解も無理でしょう。
和解しても、判決に至ったにしても
被告のこれまでのこうした無責任な逃げの行動からして約束通り支払う意思はないと判断。
彼は、ただ単にこの裁判をまんまと終わらせればそれでいいと思っている。
契約や約束事(または法律さえも)守る気はさらさらない。
裁判が終われば、彼はまた一銭も払わずに逃げることが見え見えなのだ。
彼は法律というものを知らない。
それ以前に社会的ルールやマナーというものが著しく欠如している。
そこでボクは、
和解にしろ判決にしろ
彼がその内容を履行しなかった場合どうなるかを説明することにした。
裁判で決まった支払うべきものを支払わなかったらどうなるか。
彼はまったくそのことに気付いていない。
その行く末は強制執行である。
ところが、強制執行ということの内容さえ彼は知らない。
「めくら蛇に怖じず(fools rush in where angels dare to tread)」なんだろう。
それではこちらが困る。
そこで裁判官とともに丸いテーブルを囲み、
強制執行、差し押さえの話に持って行った。
責任感も皆無。
平気でウソを言い、何も知識のない被告に一から説明をしなければ、
平気で裁判所の決定を反故にすることは火を見るよりも明らかだ。
これまでのように、無知なゆえに考えられない暴挙に出る可能性が十分ある。
今回も、こういう裁判になるとは予想していなかった(あきれることに)というのだから。
同じ轍は二度と踏まない。
それに、
あろうことか、裁判官までもなぜか結審を急ぐ。
被告に有利な発言を繰り返すように見える。
(もちろん、裁判官はそういうことはないというが)
難しい専門的判断になると、書記官に教えを乞う始末。
裁判官が公平性を欠き、著しくその資質に問題があるときは
罷免を求める(弾劾裁判)ことも視野に入れて考えている。
そのことは法廷で直接裁判官に申し上げた。
被告のあまりの誠意のなさと、
裁判官の不手際に、
さすがのボクもブチ切れた。
少し注意されるくらいの行き過ぎたパフォーマンスも時には必要なのだ。
おかげで血圧も急上昇?
こういう時は、やっぱり瞑想に限る。
【追記】
今回の成果。
大きな前進3つ。
① 分割裁判に持ち込めたこと。
リースの支払いの分を切り離して裁判をすることになった。
リース会社に迷惑をかけているので、
早急な解決(被告の支払い)が求められるからだ。
② 被告の勤め先を聞きだしたこと。
ボクは被告に言った。
もしも本当に支払う気があるなら、
その証拠を見せなさい。
誠意を見せなさい、と。
(弁護士、というか検察のノリで)
彼は不承不承に勤務先を書き出した。
強制執行は、
給料の1/4を差し押さえできる。
さらに、失業保険も差し押さえの対象になる。
③ 次回出廷の際、一部現金を持ってきてここで原告に払いなさいとの、
裁判官から被告へのお達し。
被告の誠意の証左として。
(守るかな?守らなかったらおしまいだ))
全般的に言えるのは、
実際の裁判を通じて、
法律の勉強になるし、
人間模様や裁判官や書記官の実態、能力を見ることができる。
中々貴重な良い経験だ。
これは小説のネタになる。