にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

受動喫煙防止対策強化への賛同署名をお願いします

2017-05-31 08:57:16 | お知らせ
日本医師会では、人々をたばこの煙の健康被害から守るために、例外規定や特例を設けることなく受動喫煙の防止対策を強化・実現するための署名活動を行うこととしました。
どんぐりでも受付窓口に署名用紙を設置しますので、ぜひお一人でも多くの方のご協力をお願いいたします。
署名には年齢制限がありませんので、未成年者でも可能です。(代筆もOKです)
住所の記載は都道府県名から略さずに(〃や同上などは使わないで)記入をお願いします。
日本医師会のHPから趣意書、署名用紙をダウンロードすることも可能です。
もし周りの人に署名を勧めていただけるならば、6/21木までにどんぐりに届けていただければ、日本医師会に一緒に提出します。
 >>>受動喫煙の防止対策を強化・実現するための署名のお願い(日本医師会HP)
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アレルギーの「生活管理指導表」は簡単には書けません

2017-05-10 11:34:22 | 病気のはなし
年度末や年度初めになると、「学校(保育園)から、食物アレルギーの書類を書いてもらうように言われた」という患者さんが来院されます。
その書類は「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」や「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」というものなのですが、それを持ってきた保護者の多くは「何のための、どんな内容の書類」なのかはよく知らず、「アレルギーの書類」という漠然とした理解で、中には「アレルギーの検査をして結果を記入してもらえばいい」と思っている場合すらあります。
というよりも、その書類を保護者に渡した側の学校や園の先生たちでさえ、十分に理解がされているとは言えないというのが実情のようです。

アレルギー疾患(食物アレルギーのみならず、喘息や鼻炎なども含む)を持つ子ども(中学校=生徒、小学校=児童、保育園=園児)への対応については、学校では文部科学省(実際には日本学校保健会が発行)が示している「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」、保育園では厚生労働省からの「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づいて行われるようになっています。

この両者は、もちろん細かい部分で違いはありますが、全体としては共通した考え方に基づいて作られています。
その中で、医療機関が食物アレルギーに対する生活管理指導表を作成する際に重要な点を挙げると、

1.アレルギーのある子どものうち、学校・園において特別な配慮や管理が必要であると保護者が申し出たものについて生活管理指導表を提出してもらう。
 → アレルギーがあっても、特別な配慮(除去食や授業等での特別扱い)が必要なければ書類は不要

2.診断については「食物アレルギーを血液検査だけで診断することはできない。実際に起きた症状と食物負荷試験などの専門的な検査結果を組み合わせて医師が総合的に診断する。」と明記さている。
 → 何を、どのような形(調理法)で、どの程度摂取し、その際どのような症状が出現したのかという事実が最も重要

3.給食で最優先されるべきは“安全性”であり、その確保のために、多段階の除去食や代替食提供は行わず、原因食物を「提供するかしないかの二者択一」を原則的な対応とすることが望ましい。
 → 症状の程度にかかわらず、「全く食べさせないか、アレルギーの無い子と同様に食べるか

ということになります。

これを、初めて受診した患者さんに対してその場で即時に対応するのが無理であることは、賢明な方ならば理解していただけるでしょう。

実際には、
最初の受診ではエピソードを細かく聞き取り、必要があれば血液検査や食物負荷試験等の計画を立てることになります。
その後は必要に応じて抗アレルギー剤の内服等も行いながら、どの食物を、どのように処理(調理)して、どの程度の量が摂取できるかを、症状発現に気を付けながら観察することになります。
その結果として、初めて正しい管理指導内容が決まります。
さらには、その後も加齢に伴い症状の変化(多くは軽症化)があるので、定期的に受診しながら除去の部分解除を行い、最終的には通常食が摂取可能な状態を目指して行くことになります。

食物アレルギーのお子さんをお持ちの保護者の方々は、普段からかかりつけ医との連携を図って、家庭での生活管理指導を受けておいてくださいね。
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「様子をみる」と「放っておく」は何が違うの?

2017-05-09 09:18:21 | 病気のはなし
「咳と鼻が出ていたので様子を見ていたのですが、良くならなくて・・・」
いわゆるカゼの診察の時によく聞く話ですが、具体的にどうしていたのか尋ねると、その中身は千差万別です。
「熱もなくて、元気も良かったので、特に何もしていませんでした」という人がいたかと思えば、ある人は「鼻を吸うようにしていました」ですし、またある人は「市販の薬を飲ませていました」だったりします。
この三者で考えたとき、どの人の対応が正しいでしょうか??
答えは「これだけでは判断できない」になります。
症状が軽ければ慌てずに自宅で様子見すること自体は、とりあえずは正しい対応なのですが、何を観察するか=何日位で症状がどう変化すると予想するかがハッキリしていないと、ただ見ていただけ=放っておくになってしまいます。
風邪など通常の急性疾患で数日で症状が改善していくだろうと考えたのであれば、熱が出てない、元気が良いというのは、様子を見るのを止めて急いで受診を考える必要はないという目安にしかなりません。
判断の基準はあくまでも予想通りに症状は改善してきているか?なのです。
そう考えると、もし悪くもなっていないが良くもなっていないのだとしたら、最初の見立て(数日で良くなってくるだろう)が外れたわけですから、見立て直しをする必要があります。
診察して処方された薬を飲んで数日見ても症状が良くなってこないのに、「同じ薬出しときますね」では納得できないでしょう?
ですから特段の根拠もないのに「熱もないし、元気もあるから、今度こそは数日で良くなるだろう」ではダメなのです。
ただ見ていただけの様子見だったのなら、部屋を加湿したり、鼻を吸ってやったりなどするのでも良いかもしれません。
それくらいは既に行っていたよというのなら、保育園を休ませてあげることを考えるのも一つの選択肢かもしれません。
もし「どうしたらいいかよくわからない」ということならば、迷わず医療機関を受診して相談しましょう。
そうして「見立てを立てて、それを評価をし、適切に対応する」ことを繰り返していくうちに、親がその子専門の医療者に育っていくのだと思います。
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インフルエンザB型が流行の兆しです

2017-05-08 15:43:17 | 病気のはなし
流行は収束したのか?と思っていたインフルエンザですが、ここにきてB型が出てきているようです。
GWで人の交流も盛んだったでしょうから、あちこちに広がる可能性も大です。
とは言っても、アデノ、溶連菌などの発熱性疾患もいろいろ出ていますから、きちんと診察をしないことには判断できません。
まずは症状の程度を観察し、ぐったり感などが強くなければ、慌てずに翌日受診が良いでしょう。

それとは別に、今日手足口病と思われる発疹で受診したお子さんがいました。
症状が治まっても感染可能状態が続く病気なので、今後の発生状況に注意が必要ですね。
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どっちが本当の強さ?

2017-05-06 20:17:37 | つれづれ
戦って勝つのと、戦いを回避するのと、どちらが本当の強さなのでしょう?
一見すると戦って勝つ方が凄いようにも見えますが、それは果てしない戦いの開始に過ぎないのではないでしょうか?
一方の戦いを回避するのは臆病者のようにも見えますが、自分も他人も傷つけずに済む賢い選択ではないでしょうか?
スポーツで闘う(競う)のと、戦争(軍事衝突)をするのは全く違います。
スポーツなら試合が終わればノーサイドですが、戦争は殺し合いでしかありません。
「生まれてきてありがとう」と思う気持ちがあれば、戦争はどんな理由をつけても認められませんよね。
私は、命を奪い合う戦争にも、制御できない原子力の利用にも、どちらにも反対します!!
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