にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

今年も一年ありがとうございました

2012-12-30 22:47:27 | つれづれ
つい先ほど、休日準夜当番医の仕事も終わり、今年の診療をすべて終了しました。
相変わらず反省することしきりの一年でしたが、来年は少しでも良い診療を行えるように、私もスタッフも努力していきたいと思っています。
一年間どうもありがとうございました。

明日から1月6日まで1週間の年末年始休暇となります。
来年は1月7日月曜日から通常診療となりますので、よろしくお願いいたします。

皆さん、よいお年を!!

いよいよ年末です

2012-12-28 14:27:15 | お知らせ
今日で官公署などは御用納め、明日から年末年始の休業ですね。
でも、どんぐりはまだお休みできません。(T_T)
明日は午前中通常通りの診療で、午後は今年度最後のインフルエンザ予防接種集中日、そして明後日は日曜日にもかかわらず午前中診療し、午後は大掃除、夜は市の休日準夜当番医(19~22時)です。
年末に診療を行う代わりに、年始は1/7月から診療開始となります。

ちなみに、明日と明後日は、保険診療の規則により「6歳未満の診療には休日加算」が算定されますので、予めご了承ください。
また休日準夜当番の時間帯は、年齢に関係なく休日加算が算定されます。

ところで、私まだ年賀状書いていません。(買ってもいません)
昨日パソコンで作画はしましたが、印刷できるのは…大晦日かなぁ。。。(^^;)

ノロやインフルエンザは乾燥が大好き!

2012-12-25 13:14:42 | 病気のはなし
ノロをはじめとする感染性(主にウイルス性)胃腸炎の流行が続き、さらには間もなくインフルエンザの流行期に入ろうとしています。
いずれのウイルスも環境中には年中存在しているのに、なぜ冬場になると大流行するのでしょう?
その答えは 乾燥 です。
本来ノロの感染経路は手指を介した経口感染ですし、インフルエンザは咳などによる飛沫感染なので、同じ部屋にいる程度では感染しないはずなのですが、ここに乾燥が加わると話が変わります。
ノロもインフルエンザも乾燥に対する抵抗性が非常に強いので、乾いた空気の中では埃と一緒になって舞い上がり室内を漂うようになります。
漂うウイルスの量は汚物や咳などに含まれるものに比べればごく微量なので通常のウイルスでは感染につながりませんが、ノロやインフルエンザの場合には少ないウイルス量でも発症するので、空気が乾燥する冬の時期に大流行することになります。
ことに近年は建物の断熱性が高くなり、暖房方法も乾式(エアコン・ファンヒーター・床暖房など)になっていますから、ますます乾燥傾向が強くなり、感染発症のリスクがますます大きくなっているのです。
いつどこで感染するかわからないものを消毒して回るより、基本的な感染予防(うがい、マスク、手洗い)をキッチリ行って、あとは湿度を保つことで大流行を防ぐことができる可能性があるということです。
実験データからは環境温度が20-25℃くらいなら湿度60%程度がよいといわれていますが、前回もお話したとおり湿度計の数値は必ずしもあてになりませんので、洗濯物がゆっくり乾く(たとえば朝干したら夕方丁度取り込める)くらいの湿度に保つことが目安です。
もちろん発症してしまった人が周囲にいる場合は、消毒(ノロなら塩素、インフルエンザならアルコールでも可)も忘れずにです。

湿度計や加湿器を過信しないでね

2012-12-11 09:48:16 | 病気のはなし
冬到来で、外の空気は乾燥し、さらに暖房で室内はカラカラになる季節となりました。
空気が乾燥していると、ウイルスは元気に飛び回れるようになるため、インフルエンザをはじめ風邪が流行りやすくなります。
そこで大切なのが湿度なのですが、湿度計や加湿器は必ずしもあてになりません

一般家庭で使われている湿度計は、ぴんと張ったヒトや動物の毛・ナイロン糸の湿度変化による伸縮を利用した伸縮式湿度計や、電子センサーを用いた電気式湿度計が主ですが、いずれも気象観測用のものと違って誤差が大きいため注意が必要です。
実際私自身が自宅の各部屋に湿度計を備えたところ、あまりに大きい差が出てビックリした経験があります。(置く部屋を変えても示す湿度はあまり変わらず、湿度計自体の問題でした)
何%ならいいという考え方ではなく、いつもの湿度より高いか低いかで加湿の必要性を判断するというのが、賢い使い方です。

また加湿方法として加湿器の使用が一般的ですが、これも「加湿器をつけたからOK」ではありません。
加湿器は建物の種類、部屋の広さ、温度などにより、加湿性能が大きく影響されますから、実際にどのくらい加湿されているかを確かめながら使う必要があります。
一番簡単な方法は洗濯物を干すことです。
すぐに乾いてしまう=加湿不足=洗濯物をたくさん干す、ゆっくり乾く=適度な加湿ということですね。

意外な盲点が寝室です。
昼間と違って水分も取れないので、ちょっと乾いているだけでも鼻や喉への影響が大きく出ます。
濡れたバスタオルを干すなどの工夫も大切ですね。

もう一つの盲点が鼻がしっかり通っていない子どもが多いことです。
鼻は鼻毛で異物を除去し、吸い込む空気に適度な温度と湿度を与えるための大切な場所です。
「鼻が垂れたら拭いています」「本人がかんでいます」という不十分な対応では、口呼吸になったり、鼻が喉に落ちたりで、咳や喉痛の原因になってしまいます。

風邪に対する対応の基本は「早めの○○」というような早期治療ではなく、うがい・マスク・手洗い・加湿といった予防です。
賢く加湿して、これからの時期を乗り切っていきましょう!!

無線の免許

2012-12-10 11:08:20 | つれづれ
今を去ること十数年前、まだ東京に住んでいた頃、興味を持って勉強し始めてみたものの、そのままになってしまったアマチュア無線。
ちょっとしたきっかけで、今回思い切って試験を受けようと思って勉強を再開したら、なんと青森県では年1回(今年は6月)しか試験がない。(T_T)
一番近いところは…と確認したら2月の仙台、後は札幌か関東。
夏ならともかく、雪積今の時期に仙台はダメだ…
ということで少しあきらめムードになったのですが、2日間の講習会なら時々あるということで、昨日八戸まで受講しに行ってきました。
昔の問題集やネットの模擬試験サイトで勉強していたし、今回は法規の話なのでつまらないだろうと思っていましたが、講師の方(県のアマチュア無線連盟の顧問の方でした)の話が結構上手で、眠ることなく受講できました。
来週は電気工学(といっても中学生でも十分なレベルですけど:笑)の講義を受けて、そのあと修了試験です。
講習で配布された模擬試験問題は99%の正答率だったので、無線従事者免許(車でいえば運転免許)は貰えると思うので、あとは無線局免許状ですね。
これは、車でいえば車検証にあたるものなので、使う機器を決めて申請しなくてはなりません。
免許取ってからゆっくり考えればいいのでしょうが、せっかちな性格なので、なかなか頭から離れません。(苦笑)
むつには無線ショップはないし、どういう使い方をするかもまだあやふやなだし、一体何をどう考えたらいいものか???
どなたか詳しい方を探すのが一番手っ取り早いのでしょうが、まったくあてもないしなぁ(>_<)

コンタクトを変えたら・・・

2012-12-07 10:58:09 | つれづれ
診察時に使っていた老眼鏡を、2weekの遠近両用コンタクトに変えたのですが、異物感に慣れられずにいました。
購入した分が無くなるのを期に、価格は高いけれどonedayタイプに変更してみました。
結果、異物感は激減~!! \(^0^)/

ところが…
手元が見えません。(T_T)
近視専用と、これまでの遠近両用との中間くらいの感じかな??
これまでのものとはメーカーが違うので、どうやら構造の差が影響しているようです。

次回は度を少し落として、近距離の範囲を合わせてみようかな…


無症状でも感染力がある場合も・・・

2012-12-06 18:34:05 | 病気のはなし
ノロやインフルエンザがはやり始めると、症状が軽い(ほとんどない)にも関わらず「学校(職場)から検査するように言われた」との訴えでの受診が増えます。
「感染していたら学校(職場)を休んで、感染拡大を防ぐ必要がある」ということなのでしょうが、ここには大きな落とし穴があります。

それは、「無症状=感染性がない」わけではない ということです。

通常の風邪を考えてもわかることですが、患者さんの周囲の人に必ず風邪症状が現れるわけではありませんよね。
では感染しなかったのか?といえば、そうかもしれないし、感染はしたけれどきわめて軽くて症状が出なかっただけなのかもしれません。
もし感染はしたけれど…のケースなら、本人は無症状であっても、残念ながら周囲への感染力はあるのです。(もちろん発病者よりは少ないでしょうが)

また、症状が落ち着いたら感染性がなくなるかというと、これまた違います。
インフルエンザでは解熱後数日、ノロウイルスでは症状回復後1週間(場合によってはそれ以上)の間は、ウイルス排泄が続くといわれています。
当然この間は周囲への感染力が残っていることになります。

つまり、症状がある人だけを検査し、症状のある間だけ登校(出勤)を中止させることだけでは、感染拡大は防げないということです。

ではどうしたらいいのか?というと、残念ながらパーフェクトな答えはありません。
一程度の流行が確認されたら、症状のある人は、無理に登校(出勤)せずに自宅で安静にする。
症状が重い、辛いという場合は、医療機関を受診して症状を和らげる治療を受ける。
症状が回復したのちもすぐには感染性がなくなるわけではないことを理解して、必要最低限の集団参加にとどめる。
症状のない人も、感染の可能性があることを理解して、手洗い、うがい、マスク、汚染されやすい場所の消毒などを心掛ける。

こうしたことを社会全体が歩調を合わせて行っていくことが、おそらくは最大最高の対策なのでしょうね。


師走に突入!

2012-12-01 08:36:37 | つれづれ
今日から12月、師走に突入です。
この師走の語源、師=僧侶がお経をあげるために、東西を馳せる月とする「師馳す(しはす)」の意味という説が有力なようです。
でも教師は学期末、医師も年末でやっぱりバタバタ忙しいですから、僧侶に限らず師は走るのかな?(笑)

ちなみに私はといえば、例年のごとくインフルエンザ予防接種が年末までビッチリの上に、鼻カゼ、咳カゼ、ゲボカゼ(胃腸炎)と3大カゼが流行期に入り、さらには様々な会合(公務)と、もう予定がてんこ盛り状態です。
しかも大学のほうが、通常の過程とは違って通信制のために冬休みもなく、今月中旬に中間試験、年明け早々の1/4から単位修得試験とこちらも暇なし。

忙しいことはありがたいこと、そう思って頑張らないとね。