にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

水辺に近づく時にはライジャケを!

2017-04-28 20:15:23 | 病気のはなし

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今日の午後、函館市の函館港で釣りに来ていた男の子が海に転落し、それを助けようとした祖父が意識不明の重体になるという事故がありました。
とても痛ましい事故ではあるのですが、この二人はライフジャケットを着けていたのでしょうか?
もし着けていなかったのだとしたら、、、
水辺に近づけば、たとえそれが浅い水たまりや家のプール、はたまた公園の噴水池であったとしても、誤って転落して溺れる可能性は常にあります。
ライフジャケットを着用しておけば、その万が一の時にも水中に沈んでしまうことはありません。
そんな大げさな・・・などとは思わず、「水辺に近づく時にはライジャケを!」を忘れないでください。


恐山展望台・むつ湾展望台オープン

2017-04-26 08:58:42 | つれづれ
4/20木曜日の恐山街道通行規制解除につづいて、5/1月にはかまふせパノラマラインが中間ゲートまで開通し、恐山展望台・むつ湾展望台が24時間解放となります。(てっぺんの釜臥山展望台までの開通はもう少し先で未定です)
昼の長閑な景色を眺めるのも良し、夜のアゲハチョウを見るのも良しですね。
おやじランナーとしては開通したらさっそく走りに行きたいところではあるのですが、これまで2度もクマと出会ってしまっているので、一人で走るのはちょっと勇気がいります。(走るときは鈴鳴らしながらなんですが、それでも怖いです)

ゼヒ実用化してほしいですね!

2017-04-21 14:48:22 | つれづれ
東京新聞WEB版にこんな記事が載っていました。
駅ホーム転落防止へ ベビーカー緊急停止 帝京大生が機能考案
記事の内容を以下に転載しますが、ぜひ実用化されますように!!

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市販のベビーカーに、駅のホームで点字ブロックをセンサーで認識させ、転落や電車との接触事故を防ぐ仕組みを帝京大情報電子工学科(宇都宮市)の学生らが考案した。その名も「そこから先には行かせません!!」。アイデアは発明のコンテストで最高賞を受賞。学生らは弱い立場の人を支える技術が広がれば、と願う。
 考案したのは、今春卒業した高木祐玖(ゆうき)さん(22)と、四年の安波舞さん(21)、田山智洋(ちひろ)さん(21)の三人。蓮田裕一教授(電子工学)の指導を受け、昨春から半年かけて完成させた。
 ベビーカーの先端に色を識別するセンサーと超小型カメラを装着。点字ブロックの黄色い線を認識すると「点字ブロックです。いったん止まりましょう」と音声で繰り返し警告する。
 さらに、後輪二カ所に付けたモーターが動き、内部から飛び出した金属棒が後輪の穴に入り、回転を止めて、緊急停止させる。
 ハンドルには明暗を感知する照度センサーを採用。利用者がハンドルを握ってしっかり操作しているときには、停止機能が働かないように配慮した。
 三人のアイデアを結集したベビーカーは一月、大学生を対象にした「第十一回発明・工夫作品コンテスト」(日本産業技術教育学会主催)の発明工夫部門で、独創性が評価され、最高賞の学会長賞に輝いた。
 高木さんは「誤認識をなくすため、画像認識のプログラミングが難しかった」と苦労を明かす。大学前の坂道で安全確認のための走行試験を重ねたという。
 点字ブロックが黒く汚れているとセンサーが作動しないなど、実用化には課題が残るが、今後、エンジニアの道を歩む三人は、技術の発展に期待する。医療機器メーカーに進んだ高木さんは「経験を社会でも生かし、人の役に立つ開発をしたい」と話す。

“可愛らしいパッチン留め”、でも赤ちゃんには使わないで!!

2017-04-18 10:03:24 | 病気のはなし
乳児健診や予防接種などで来院する赤ちゃんの頭に“パッチン留め”と呼ばれるタイプのヘアピンがついていることが時々あります。
パッと見にはとても可愛らしいのですが、実は思わぬ危険が潜んでいるのを知っていましたか?
このパッチン留めタイプのヘアピン、赤ちゃんが手に持って舐めてしまうと、容易に飲み込んでしまえるものです。
もしその時にパッチンが開いていたら・・・
運が悪いと腸の中で引っかかってしまって動かなくなったり、最悪の場合は腸に穴が開いてしまったり・・・などということがあり得るのです。
実際に私がむつ総合病院に勤務していた時、まさにそういうケースに出会いました。
このときはパッチンが閉じていたのですが、経過を見ていてもなかなか腸の中で進んでくれず、外科とも相談の上手術の日程も決め、いざ入院というときに便に出てくれて手術回避となりました。
パッチン留め以外にも、硬貨、おはじき、ボタン電池、携帯ストラップやキーホルダーの鎖、小さなおもちゃ、磁石など、、、赤ちゃんの周り(お家の中)には誤飲の恐れがある物が沢山存在しています。
さらに思いもよらぬもので重症化の危険があるのが“高吸水性ポリマー”、そう紙おむつの中身です。
これは水分を含むと膨張する性質があるので、消化管の中で膨らんで詰まってしまう可能性が大なのです。
これら日常的に使用しているものは、普段から「口に入る直径39mm以下の小さいものはないかな?」と意識してチェックしていないと、その存在が見過ごされがちです。
子どもを事故の危険から直接守れるのは家族だけですから、ぜひ母子手帳や育児雑誌を読み直して知識の整理をしておきましょう。

東アジアカップ女子ソフトボール大会2017 in HIROSAKI

2017-04-17 18:06:21 | つれづれ
6/18日~21水に弘前のはるか夢球場で、日本トップ代表およびU23代表と、中国、チャイニーズタイペイ、韓国の各国代表が参加する東アジアカップ女子ソフトボール大会2017 in HIROSAKIが開催されます。
トップレベルの戦いをぜひ生で見てみませんか!!
チケットは青森県ソフトボール協会と弘前市実行委員会のみの発売となるそうです。
大会ポスターが青森県ソフトボール協会HPにアップされていますのでご覧ください。
http://jsa-aomori.org/
販売方法等の詳細については後日アップの予定とのことです。

大学や専門学校が要求する麻疹・風疹等の抗体価検査について

2017-04-11 15:31:50 | 病気のはなし
子どもの麻疹・風疹(MR)ワクチンと水痘ワクチンが2回接種になり、この3つの疾患を小児科で見ることが極めて少なくなりました。
任意接種のおたふくかぜワクチンも認知が進み、むつ市をはじめ費用助成をしてくれる市町村も増えてきて、いずれは小児科医が治療を担う疾患ではなくなっていくものと思われます。
一方で、ワクチン接種が不十分にしか行われていなかった成人の間での流行が止まず、昨今では大学や専門学校等の入学の際にワクチン接種歴や抗体価の測定を求められるようになってきました。
ただ、この学校側が要求してくる中身に「なんだこれは??」と首をかしげるようなものが散見されています。
その多くは、
●ワクチン接種歴を無視した抗体検査の要求
●一定の抗体価を満たさない場合のワクチンの追加接種要求
です。
これは、多くの学校が、2009年に日本環境感染学会が発表した「院内感染対策としてのワクチンガイドライン(第1版)」という古いガイドラインを見直さないまま利用しているためと思われます。
このガイドラインでは、予防対策のフローチャートが「3年以内の抗体検査の有無」から始まってしまっているため、抗体価ありきで、その数値が独り歩きしてしまっていました。
日本環境感染学会もその問題点を認め、2014年に「医療関係者のためのワクチンガイドライン(第2版)」を発表し、フローチャートの始まりを「ワクチン接種歴2回の有無」とし、2回接種済みの場合は特段の処置不要、1回の場合は追加接種1回、未接種もしくは不明の場合のみ抗体価測定(もしくはワクチン2回接種)に改めました。
これに従えば不要な検査やワクチン接種を防ぐことができますから、一日も早く国が主導する形で標準化するようにしてほしいものです。
このガイドラインは、一般の方でもダウンロードすることが可能ですので、ぜひご覧になってみてください。
  >>> ガイドラインはここをクリック

むつ市の夜間日本脳炎接種日は17:45診療終了です

2017-04-10 16:54:14 | お知らせ
新年度となり、日本脳炎予防接種の積極的勧奨中止のため未接種の小学生以上を対象とする夜間接種が今年も始まります。
事前に市役所健康推進課に予約をすることが必要で、該当者には個別に通知がなされるはずですが、もし日本脳炎予防接種が不完全なままになっていて、子どもが勧奨に該当するかわからないという場合には、市役所健康推進課にご相談ください。
この夜間接種の診察医に出務する日は、どんぐりの診療は17:45で終了とさせていただきますので、よろしくお願いします。

水陸バス「白神号」30日発進/西目屋(東奥日報WEBニュース)

2017-04-08 17:00:54 | つれづれ
東奥日報WEB版に、津軽ダムで水陸両用バスが定期運航されるというニュースが載りました。
物珍しさでもよいので、沢山の人が訪れて観光に寄与してくれるといいですね。^-^

以下、ニュースを転記します。
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青森県西目屋村は、同村にある津軽ダムを活用した観光の目玉として、今月30日から、ダム湖「津軽白神湖」での水陸両用バスの定期ツアーをスタートする。本年度の運行は10月31日まで、当面は1日2便を運行する。同村によると、モニターツアーではない本格的な運行は東北地方で初めて。7日、村役場で、同村が購入した車両「津軽白神号」がお披露目された。
津軽白神号は全長12メートル、高さ3メートル60センチ、重さ4.8トン。42人乗り(旅客定員40人)で、窓はガラスが無いオープン仕様。車体には白神山地マスコットキャラクター「ブナッキー」「ぶなみちゃん」のほか、運行ルートにある乳穂ケ滝(におがたき)などもデザインしている。
7日は、近くを散歩中だった、たしろ保育園の子どもたちが早速乗車。「(目線が)高いね」「ブナッキーかわいい」とはしゃいでいた。立ち会った関和典村長は「いよいよお披露目できた。安心、安全に運行して多くの人たちに村に来てもらい、ダムツーリズムを推進したい」と話した。
同村は津軽白神号の運行を白神観光バス、ツアーの企画・実施を津軽白神ツアーに委託する。運行が難しい冬季は、車両を長崎県島原市に貸し出す予定。
◇定期バスツアー申し込み受付中
西目屋村の水陸両用バス「津軽白神号」の定期ツアーは、30日から5月12日までは1日2便限定、5月13日から10月31日までは1日5便。津軽白神ツアーは申し込みを受け付けている。
ツアーは毎週水曜運休(5月3日は運行)。平常時の発車時刻は(1)午前9時(2)同10時半(3)正午(4)午後1時半(5)同3時で、当面は(2)と(4)の2便を運行する。
発着地は同村の物産センター「ビーチにしめや」。一般道からダム湖に入り、水上を30分ほど遊覧する。全体の所要時間は1時間。
定員は40人で、最少催行人数は1人。乗車料金は税、保険料込みで、中学生以上が2500円、3歳から小学生までが1500円、2歳以下の幼児(座席なし)が500円。
ツアーの申し込み、問い合わせは津軽白神ツアー(電話0172-85-3315、水曜休み)へ。


1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えないで!!

2017-04-08 10:02:42 | 病気のはなし
東京足立区で生後6か月の乳児が乳児ボツリヌス症で死亡したというニュースが流れました。
発症の1カ月前から、家族が離乳食として1日2回ほど、ハチミツをジュースに混ぜて飲ませていたことが原因だったようです。
ボツリヌスと言えば、からし蓮根での中毒死亡などが有名ですが、これは食品中でボツリヌス菌が増えて産生されたボツリヌス毒素を、その食品とともに摂取したことにより発生するものです。
一方乳児ボツリヌス症は、芽胞と呼ばれるいわば眠った状態でまだ毒素を産生していないボツリヌス菌を乳児が摂取した場合に起こるもので、消化器官が未熟で腸内環境も整っていない状態のために芽胞が腸内で発育・増殖して毒素を産生してしまうことが原因です。
このほとんどがハチミツ(他にはコーンシロップなど)の摂取によるもので、症状は便秘と神経麻痺による全身の筋力低下が主体ですが、重症例では呼吸ができなくなる場合もあり、今回のケースはこの重症に該当したようです。
予防は極めて単純明快「1歳未満の乳児にはハチミツは与えないこと」に尽きます。
皆さんくれぐれもご注意くださいね。

お父さん、お母さん、麻疹ワクチン2回接種は済んでいますか?

2017-04-03 16:15:57 | 病気のはなし
テレビ等のマスメディアでは大々的には報道されていないようですが、現在国内で麻疹が流行しています。
初発の患者は横浜市在住の20代男性で、2月下旬にインドネシアのバリ島に渡航し、帰国後に山形県の自動車教習所に通っている最中に麻疹を発症したものですが、そこで接触した人達を介して、山形県内のみならず全国各地ですでに30名以上が発症しています。
麻疹は発症すれば生命の危険もある疾患ですが、発症当初はカゼと見分けがつかない上に、空気感染する(同じ空間に居合わせるだけで相当離れていても感染する)ことから、診断がつくまでに多くの人に感染が拡大してしまいます。
感染を防ぐことはなかなか難しいですが、発症を防ぐことは予防接種を確実に行うことで可能です。
ただし1回だけの接種では、年数が経つうちに免疫力(抗体価)が下がってしまうため、数年をあけて2回の接種が必要です。
これまで接種したことがない(あるいは不明の)人はもちろんのこと、子どもの頃に1回だけ接種したという人も、ぜひワクチンを接種してください。
ワクチンは同時に風疹の予防もできる、MR(麻疹風疹混合)ワクチンがお勧めです!