にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

来週からインフルエンザ予防接種の予約開始です

2016-09-28 18:19:29 | お知らせ
いよいよあと数日で10月となり、17日から今シーズンのインフルエンザ予防接種が開始になります。
どんぐりでは希望日の2週間前から予約を受け付けますから、初日の17日(月)分は3日(月)に申し込み可能です。
B型肝炎ワクチンの定期化に伴い、インフルエンザ専用枠は昨年より縮小して水・金曜日の14:30~15:30と土曜日の13:30~16:00に設定します。
平日分は窓口のみ(来院か代表電話24-5656)ですが、土曜日分は一般診察と同じく自動電話(24-5657)とネット予約も利用可能です。
詳しくはどんぐりのHPをご覧ください。
各市町村の助成については、広報等でご確認ください。

MR(麻疹風疹)ワクチンは1歳児を優先して接種します

2016-09-10 12:47:32 | お知らせ
全国的にニュースになっているように、輸入麻疹が国内で流行の兆しを見せています。
麻疹ワクチンを2回接種していない人は感染の可能性があるので接種をお勧めしたいところですが、急に需要が増えたことにより供給がひっ迫して納入困難な地域も出ているとの情報も聞こえてきています。
ワクチンは簡単には増産ができないため、厚生労働省からも「定期接種が確実にできるよう配慮すること」という文書が都道府県などを通じ医療機関などに出されました。
これを受けて当院でも、MRワクチンは当面1歳児を優先的に接種することとしました。
年長さんの2期は3月末までが期限なので、今しばらくお待ちいただくようにお願いします。
ただし2歳以上でまだ一度も接種していない場合は個別にご相談ください。
成人の方でワクチン歴や罹患歴がハッキリしていない場合は、まずは抗体検査を受けてワクチン接種の必要性を確かめることをお勧めします。
供給が安定次第、全年齢に対する接種を再開しますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

北朝鮮の核実験に反対します!同時に核の傘にも、原発にも反対します!!

2016-09-09 15:06:36 | つれづれ
北朝鮮が地下核実験を行った(その後北朝鮮自身も報道)とのニュースが流れました。
安倍首相は早速「北朝鮮が核実験を強行した可能性がある。核実験なら断じて許容できず、強く抗議しなければならない」と語ったそうです。
この対応は唯一の核兵器被爆国の首相として至極当然のことです。

ただし、諸手を挙げて評価できるかというと話は別です。
安倍首相は先日「核兵器の先制不使用政策について、北朝鮮に対する抑止力が弱体化するとして反対の意向を伝えた」という背反する行動を行っているからです。
核実験を行うのが北朝鮮であろうとアメリカであろうと他の第三国であろうと同じことです。
また「新たに核兵器を持つこと」が問題なのではなく、核兵器の存在そのものが「否」です。
さらには「平和的利用なので原子力発電は問題ない」のではなく、「暴走したら誰にも止められず、その結果に責任を持つことができない」から「今の人類に原子力の利用は否」なのです。

自分たちに都合が良ければ「是」、そうでなければ「否」は要りません。
人類みな兄弟(あるいは地球上の生命はみな大切)と考えた上での是非が問われているのだと思います。

日本一高い場所

2016-09-07 09:50:03 | つれづれ

先月末、常勤の職員が四国高松で開催された日本外来小児科学会でお勉強をしていた時、私は日本で一番高い場所を目指していました。
初日は富士宮口五合目からザーザーと雨の降る中をひたすら八合目の山小屋を目指して歩きました。
たまに雨が小降りになったときに周りの景色を見ることができましたが、高山病の?軽い頭痛もあり、ほとんど修行みたいな状態でした。
あたりが暗くなってヘッドライトを点灯ししばらくしてようやく山小屋に到着。
温かいカレーライスはとても美味しくて思いっきりお代わりしちゃいましたが、寝床は狭くて酸素が薄くて、一晩中頭痛に悩まされました。
日付が変わる頃になっても天候は回復せず「山頂ご来光」は諦めることになりましたが、その後嘘のように雨風が収まり満天の星空を眺めることができました。
雲に邪魔はされましたが山小屋の前でご来光も拝むことができ、その後山頂に向かっての登山になりました。
ガスがかかったり晴れたりの繰り返しでしたが、下界の綺麗な景色も眺めることができ、無事に日本一高い富士山剣が峰に立つことができました。
帰りは御殿場ルートの大砂走を爆走することもでき、思い出に残る登山になりました。^-^



大人の麻疹流行!ワクチンは済んでいますか?

2016-09-02 12:46:49 | 病気のはなし
子どもたちの麻疹ワクチンが2回接種となり、麻疹を診たことのない小児科医がいる時代となりましたが、それは子どもの世界の話。
ついこの間まで大人の風疹流行から先天性風疹症候群の多発が問題になっていましたが、今度は大人の麻疹が流行し始めました。
既に土着(日本古来)の麻疹ウイルスは排除されていて、今の日本での流行の大部分は東南アジアからの輸入ウイルスが原因です。
今回の麻疹流行も海外に旅行に行っていた人が罹患したのを皮切りに、コンサート・空港などを介して大規模流行の兆しを見せています。
麻疹は空気感染のため同じ部屋(空間)にいるだけ感染する可能性が極めて高く、しかも感染するとほぼ100%発病し、特異的な治療方法もなく、場合によっては命を失う場合もある重篤な疾患ですから、ワクチンで予防を図らねばなりません。
問題になるのは、定期接種対象外の0歳児とワクチン未接種(もしくは1回のみ接種)の大人です。
たとえ0歳児でも麻疹ワクチンは接種可能ですので(自費接種になりますが)、万が一近くで麻疹の発生があった場合や、不特定多数の人と接触する可能性のある場合は、かかりつけ医と相談の上で接種を考えましょう。
この場合は1歳になったら定期接種(法律上の接種)として再度ワクチンを接種することができます。
2歳以上で未接種の人、小学生以上で1回しか接種していない人、接種歴が不明の人は、速やかに医療機関に相談して接種を行ってください。