にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

GWに突入しました

2013-04-30 13:14:35 | 病気のはなし
今年のGWは前半3日と後半4日の二分割ですが、中には10連休になる人もいるのでしょうね。
どんぐりはカレンダー通りなので、前半は2日(土曜は診療)、後半が5日(木曜定休日)のお休みになります。
この期間は人の動きが大きくなるので、GW明けに感染症が爆発的に増える可能性があります。

一番心配なのは、テレビなどでも繰り返し取り上げられている風疹です。
現在関東や大阪で20~30代の男性を中心に流行しているので、感染を知らずに各地へ旅行に出かけたり、流行地から持ち帰ったりで、全国的な流行になる懸念があります。
予防策はただ一つ、ワクチンを接種することです。

二つ目にはインフルエンザです。
県内でB型の報告が増えてきていますが、むつ下北地区でも散見されています。
連休中には、行楽やスポーツイベントなどで学校単位を超えた交流があるので、こちらも流行が予想されます。
うがい、手洗いなどをしっかり行うとともに、無理な行動(熱があるのに旅行や行事に参加するなど)は慎むようにしましょう。

三つ目は感染性胃腸炎です。
ノロウイルス胃腸炎は、嘔吐物が乾燥して空中を舞うことでも感染源になりますから、いつどこで感染するかわかりません。
中には感染しても発病せず、知らぬ間に便からウイルスを排泄している場合もありますから、これも手洗いや消毒などの基本的予防策をしっかり行うことです。

備えあれば憂いなし、可能な予防策をしっかり行って、楽しいGWを過ごしてくださいね。

インフルエンザB型が出始めました!

2013-04-22 14:58:23 | 病気のはなし
とうとう今シーズンもインフルエンザB型が出始めたようです。
A型と違うのは、迅速診断キットの感度がよくないこと(すぐには出ない可能性がより高い)と、抗インフルエンザ薬の効果が悪いことです。
逆に言えば、診断や投薬のために、発熱直後に慌てて受診をしてもあまり意味がないということです。
症状がひどくなければ、発熱から最低半日、出来れば1日たってからの方が検査結果の信頼性が確実です。
出校停止期間の拡大によって、A型と同様に爆発的な流行にはならないと思いますが、うがい・手洗い・マスクなどの対策はきちんと行いましょう。

「歯ブラシを咥えたまま…」は危険です!!

2013-04-22 14:36:02 | つれづれ
子どもが綿菓子の割り箸を咥えたままで転倒して、割り箸の先端が脳に刺さり死亡・・・
1999年7月に東京都で起きた事故ですが、皆さんの記憶にもまだ残っているのではないでしょうか?
でもよく考えてみると、危ないのは割り箸だけじゃぁないですよね。
割り箸以外で咥えたままで危険に至るもの、そうです、歯ブラシです!!!
歯ブラシのヘッド部分は、箸と違って丸みを帯びているので一見安全そうに見えますが、それは軽い力で突いた時のこと、思い切り力を込めて突いたら当然痛いですよね。
それを子どもが咥えたままで転倒したら… 
想像するだけで背中が寒くなる感じがしませんか??
でもNHKの朝のニュースによれば、お母さんたちの中で歯ブラシが喉に突き刺さる事故を想像できていた人は1/3にも満たなかったそうです。
では、危ないとわかったとして、どうしたら事故を防げるのでしょう??
すぐに思いつくのは、歯磨きは親と一緒に行うことですね。
でも、こどもが歯ブラシを手にするのは歯磨きの時だけとは限りません、もし勝手に持ち出したら…
そこで大切なのは、のどに刺さらない歯ブラシを使うことです。
柄の途中にストッパーがついているなど、先端が喉まで届かない形状の歯ブラシも販売されています。
是非こうしたものを利用して、事故対策に万全を期しましょうね。

そろそろ真面目にやらないと・・・

2013-04-19 13:07:56 | トレーニング&ダイエット
診療終了後に市の予防接種に出務したり、会議があったりで、ここ1か月なんだか忙しく、走るのが週1になっていました。
エアロバイクや筋トレで穴を埋めていたのですが、本番レースもずっと先ということでモチベーションが上がらず、怠け癖が頭をもたげ始め、加えて先日のケガで、この1週間はトレーニングゼロ。
さすがにこのままだと、脚力が落ちるだけではなく、腹回りを中心とした贅肉攻撃のダブルパンチの恐怖が…(>_<)

今日も医師会の勉強会があるけれど、足(趾)の痛みも減ってきているので、エアロバイクと筋トレやることにしよう。

痛いっ!(T_T)

2013-04-17 08:58:24 | つれづれ
今朝のこと、出勤間際に二階に物を取りに行こうとして、階段の最後の一段に左足先を強打。
第二趾に激痛と内出血が出現、とりあえず湿布を貼っていますが、ジンジンとした痛みが続いています。
足をついても痛みが強くなることはないので、ひびが入ったりはしていないのでしょうが、しばらくランはお休みかなぁ。。。

GWに満開かな?(^0^)/

2013-04-12 11:27:44 | つれづれ
スギ花粉真っ盛りの今ですが、もう少しすると桜前線も北上してきますね。
いつも利用しているウェザーニュースというサイトによれば、全国的に有名な弘前はGW前半が見ごろのようですが、むつ下北はGW後半5月の4連休がちょうど満開になるようです。(^0^)/
桜の時期が過ぎれば、春本番、緑のまぶしい季節が楽しみですね。

NHKの朝のニュースで「風しん完封」が出た!

2013-04-10 13:12:43 | つれづれ
今朝のNHKの朝のニュースで、私たち小児科医有志が出した広告が流れました。
発起人の千葉市の太田文夫先生がワクチンの大切さを話しています。
NHKのHPにも、現時点ではニュースがアップされていますのでご覧ください。
 >>> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130410/k10013799831000.html からどうぞ

溶連菌感染症が増えてきています

2013-04-05 09:09:53 | 病気のはなし
インフルエンザが下火になり、感染性胃腸炎(ノロも含めて)が流行中のむつ下北地区ですが、それに加えて溶連菌感染症が目立つようになってきました。
発熱とのどの痛みが中心で、お腹の症状がつくこともありますが、咳はあまり目立ちません。
口を開けると、イチゴのようにブツブツとした舌と、口蓋垂(喉ちんこ)から上口蓋(上あご)にかけての発赤・赤い斑点があるのが特徴です。
これに体の発疹(粟粒大後半=細かい赤いブツブツ)が伴うと、猩紅熱という診断になります。(治療法に違いはありません)
溶連菌感染症を放っておくと、急性腎炎やリウマチ熱による心臓への合併症などを引き起こす確率が高くなるので、きちんと診断して抗生物質による治療をすることが大切です。
抗生物質を使わなくても症状は数日で消えますが、合併症のリスクは減らないので注意が必要です。
周囲にも容易に感染しますが、無症状の人には治療は不要です。(細菌が活躍していないので合併症を考えなくてもよい)
医師の側でも「もしかして・・・」と疑いの目で診察しないと見逃すこともあるので、熱とのどの痛みが症状というときには、小児科受診をお勧めします。

風疹予防は、MR(麻しん風しん)ワクチンで!

2013-04-02 11:12:06 | お知らせ
関東地方を中心とする風疹の大流行がマスコミでも取り上げられ、風しんワクチンを希望する方が増えてきました。
とても喜ばしいことなのですが、風しんワクチンが品薄になってしまいました。
すでに子どもたちはMR(麻しん風しん)ワクチンの時代になっているので、風しんワクチンはあまり生産をしていないので、ある意味予想通りです。
じゃぁどうしよう・・・
などと心配する必要はありません。
子どもたちと同じように、MRワクチンを受ければOKです。
費用が高くなるのがチョット・・・と思われるかもしれませんが、費用以上のメリットがあります。
今、風しんワクチンが必要な人たちは、麻しんワクチンを1回しか受けていないか、まったく受けていない世代です。
MRワクチンを受ければ、風疹の免疫を獲得するだけでなく、麻疹の免疫も増強されて一石二鳥なのです。

打つなら今!大人も麻しん風しんワクチン!