にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

インフルエンザ急増!!

2017-01-30 17:54:49 | 病気のはなし
先週末から小中学生でもインフルエンザA型の流行が始まったようです。
今日も1日で15名程の陽性反応がありました。
今後更なる流行拡大が懸念されるので、体調がすぐれないときは無理な登園登校はせずに、自宅で様子を見てあげてください。
ぐったり感を伴わない場合は受診を焦る必要はありませんから、診断が可能な翌日の受診をお勧めします。
インフルエンザに罹患すると、数日の発熱があり、解熱するころから咳嗽が強くなるケースが多数みられます。
熱が下がったからと安心せずに、全体的な症状の改善具合を確認してから登園登校するようにしましょう。

インフルエンザ本格的流行に!

2017-01-27 18:14:53 | 病気のはなし
今週に入ってからインフルエンザA型の患者さんが増えてきました。
これまで成人中心の流行でしたが、保育園から高校まで満遍なく出てきているようです。
既に市内の高校で学級閉鎖や全校授業打切などの措置が取られていますが、小中学校にも同様の措置が広がることが予想されます。
感染力は極めて強いウイルスですので、「朝熱が下がっていたから」「元気があったから」などという安易な考えで登園登校するのは避け、できれば丸1日以上経過してから医療機関を受診するようにしましょう。
今のところ軽症例が多いように見受けられますから、抗インフルエンザ薬(ウイルスの増殖を防いで、1日程度熱の持続期間を短くする)の使用を慌てて考える必要はありません。
週末に症状が出てきた場合でも、我慢ができないほどの強い症状でなければ慌てての救急受診をせずに、自宅で安静にして水分・栄養をしっかり摂取し、週が明けてから受診すればよいでしょう。
体温計の数字に慌てることなく、お子さんの状態をよく観察して、適切なタイミングで受診してくださいね。

ノロウイルスの検査を勧めない理由

2017-01-10 22:26:37 | 病気のはなし
毎日新聞の「医療プレミア」というサイトに、私がいつも外来でお話ししているのと同じことが丁寧に解説されているのを見つけました。
 >>> 医師がノロウイルスの検査を勧めない理由  ←詳しい内容はクリックしてみてね
要約すると、
ノロウイルスにまつわる三つの「誤解」がある。
1)「検査で診断がつく」という誤解。医療機関で実施している「迅速検査」の信頼性は高くない(感度が低い)。検査の結果に関わらず重症なら入院が考慮される。
2)「いい薬がある」という誤解。ノロウイルスには特効薬もワクチンもない。日ごろ健康な成人の場合、最善の治療は「水分を取って便を出すこと」であり、水分摂取が可能なら医療機関受診は不要。
3)「手指へのせっけん・アルコール使用は無効」という誤解。実際にはまったく無効ではない。手洗いにはせっけんを用いるべきで、アルコールも補助的な使用は考慮されるべきである。
ということです。
是非皆さんもご一読ください!!

いよいよインフルエンザも流行開始か?

2017-01-10 17:29:27 | 病気のはなし
連休明けの今日の診療、インフルエンザA型が数名出ています。
年末年始での人の移動があり、保育園が始まり、あと数日で学校や幼稚園も新学期となれば、ブレークの可能性大です。
ワクチンが済んでいても感染予防は難しいので(重症化の抑制には一定の効果はありますが)、うがい・マスク・手洗いなどはしっかり行ってください。
発熱した場合には、たとえ朝に熱がなかったとしても、丸1日以上解熱していなければ上がり下がりすることがあり得るので、自宅で経過を観察するようにしましょう。
受診のタイミングが早すぎると検査で陽性にならない可能性もあるので、ひどく辛い状況でなければ、最低半日、可能ならば1日経過してからのほうが良いと考えてください。
ワクチンがまだ済んでいない人は、なるべく早く接種をするようにしましょう。

今日から2017年の診療開始です

2017-01-06 14:56:05 | お知らせ
今日から2017年の診療を開始しました。
むつ病院の感染症情報によれば、下北地区でも年末から大人を中心にインフルエンザの流行が始まったようですから、手洗い・うがい・マスクなどの予防策はしっかり行いましょう。
感染性胃腸炎もまだちらほら見受けられますので、食品は加熱をしっかり行うこと、嘔吐や下痢などの症状を認めた場合は汚物処理に注意する(熱湯か塩素で消毒)、嘔吐が止まるまでは無理に水分を与えようとしない、などの注意も必要です。
雪が少なくて良いような悪いようなですが、残り少ない冬休みを楽しく過ごしましょうね!