にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

コロナ対策にポビドンヨードでうがい・・・ はお勧めしません!

2020-08-05 07:45:44 | 病気のはなし

大阪府の吉村知事が「コロナ対策にポビドンヨードでうがい」という発言をしたようですが、残念ながらお勧めできる対策ではありません。

ポビドンヨードは強力な殺菌性を持つ消毒剤で、手術など無菌的操作の必要な処置などの際には大きな効果があるのですが、人体に有用な細菌等も根こそぎ殺菌してしまうことや、主成分のヨード(ヨウ素)が甲状腺機能に影響を与えることから、感染防止のための頻回のうがいに使用することには問題があると言われています。

実際に健康な成人を対象とした実験では、①水でうがいをするグループ、②ポビドンヨードでうがいをするグループ、③特にケアをしないグループ(対照群)で、その後60日間でどれくらい風邪をひくリスクが変わるかを調べたところ、水のみでうがいをするとうがいをしないグループよりも風邪にかかる確率が下がったものの、ポビドンヨードでうがいをするグループは効果が認められなかったという結果が示されています。

今回の大阪府知事の発言の基になったのは、大阪府のはびきの医療センターの「府内の新型コロナウイルス宿泊療養所で軽症者41人に対しポビドンヨードを含むうがい薬でうがいを1日4回したところ、唾液のPCR検査の陽性率が9%になったが、うがいをしなかった患者は陽性率が40%だった」というデータのようですが、これは消毒をした口腔内で一時的にウイルスが消失したということであって、口腔内以外のウイルスに効果があるというものではないので、決して通常の予防対策として有効であるというものではありません。

中途半端な情報に振り回されて真似をしてしまわないように、まずは三密を避ける、近距離ならマスク(とメガネ)、適宜の手洗いやアルコール消毒を心がけるようにしましょう。

  >>> こちらが参考になります↓↓↓

『ポビドンヨードによるうがいは新型コロナを改善させる』は本当か?医師が解説(堀向健太) - Yahoo!ニュース

『ポビドンヨード(商品名イソジン)のうがいにより新型コロナウイルスの量が減る』という発表が、波紋を呼んでいます。現場の医師からみると、ちょっ...

Yahoo!ニュース 個人

 

 

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チャイルドシート利用の時は、貴重品は後部座席に

2020-07-17 11:27:06 | 病気のはなし

また痛ましいニュースが、、、

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車内で熱中症か、乳児が死亡 生後11カ月、福井・永平寺 (共同通信社)

 16日午後1時5分ごろ、福井県永平寺町の30代の母親から、生後11カ月の女児が車内でぐったりしていると119番があった。町内の病院に搬送されたが死亡が確認された。熱中症とみられる。
 永平寺町消防本部によると、車は自宅の駐車場に置かれ、エンジンは停止していた。母親は、女児が2時間ほど車内にいたと話しているという。救急隊が到着した際には車外に出されていたが、ぐったりとして意識はなく、心肺停止状態だった。
 福井地方気象台によると、同日午後1時の福井市の気温は27.8度だった。

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「子どもを車内に残したってかまわないよね」って思って放置する親はいません。(もしもいたら虐待です)

たまたまいつもとは違った手順を踏んでしまったために、子どもを降ろすのを忘れたことを忘れた(ここがポイント!!)ことから起こる事故です。

これは注意していれば防げるものではなく、「忘れたことに気づくための手順をルーティン化する」ことしか個人ができる予防方法はありません。

そのための具体的な方法の一つが、「貴重品は後部座席に置く習慣をつける」ことです。(ネットで見つけた方法です)

そうすれば、貴重品を取り出すときに必ずチャイルドシートが目に入りますよね。

誰にでもすぐに実行できて、お金もかからず、デメリットは面倒なだけ。

ぜひ痛ましい事故を防いであげてください。

でも、これだけITが進化しているのですから、チャイルドシートに子どもが乗っていたら、エンジン切るときにアラーム鳴るとか簡単にできるんじゃないのかと思うのは、私だけなんでしょうか。。。

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夏です!水遊びにはライジャケを忘れずに!!

2020-07-10 14:40:30 | 病気のはなし

いよいよ夏が来ましたね。

新型コロナの流行でなかなか遠出はできないといっても、やはり暑い夏は水遊びがやりたくなりますよね。

そんな時必ず忘れてほしくないのが「水の事故」です。

子どものことを注意してみているから大丈夫???

いえいえ、その注意が外れてしまった一瞬に起きるのが事故なんです。

だから「万が一水に落ちても溺れて命を失わないように準備する」のが大事。

水遊びにはライジャケを忘れずに!!


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カゼに抗菌剤は不要です:抗微生物薬適正使用の手引き第2版

2020-07-07 15:05:06 | 病気のはなし

厚生労働省が「漫然とした、根拠のない抗微生物薬の使用による副作用の発現や耐性の増加を防ぐため」に策定した「抗微生物薬適正使用の手引き」が昨年末に改訂されました。

今回はその内容について、ダイジェスト版から小学校入学前のお子さんの急性気道感染症(カゼや気管支炎)の部分を紹介します。

1.感冒・鼻副鼻腔炎: いわゆる鼻カゼのことです
◎下記をすべて満たす場合は、抗菌薬は不要
 ・症状は鼻汁、鼻閉、発熱、軽い咳(のいずれか)
 ・呼吸障害はない
 ・全身状態が良い
 ・熱が3日以内
 ・鼻汁は10日以内
 ・湿性咳嗽(湿った咳)が10日以内

2.急性咽頭炎: のどが真っ赤になったり、扁桃腺に膿のようなものがつく
◎溶連菌感染症を疑う場合以外は、抗菌薬不要
下記の症状が急激に出てきたときは緊急受診を!!
 ・痛みでつばも飲み込めない、口を開けられない
 ・首を動かすことができない
 ・呼吸困難や喘鳴(ゼーゼー)

3.クループ症候群: 主に夜間にみられる犬やオットセイが鳴くような咳、声かすれが特徴
◎診察で軽症と判断されたなら特別な治療は不要
◎安静時に吸気性喘鳴(息を吸うときにゼーゼー・ヒューヒュー)があれば、吸入やステロイド内服
下記の症状が出たときは緊急受診を!!
 ・呼吸が早く荒い
 ・苦しくて横になっていられない
 ・肋骨の間やのどの下(鎖骨の間)が息を吸うときに凹む
 ・顎を突き出すような姿勢、よだれ

4.急性気管支炎: 痰が絡む場合も乾いた咳だけの場合もあります
◎百日咳・クラミジア・マイコプラズマを除けば、原則抗菌剤は不要
◎発熱や咳が長引く、聴診で呼吸音に異常がある、全身状態が良くない場合は検査が必要

5.細気管支炎: 主に2歳未満で、ゼーゼー・ヒューヒューして呼吸が苦しくなりやすい
◎RSウイルスなどによりおこり、年齢が幼いほど重症になりやすい
下記の症状が出たときは緊急受診を!!
 ・呼吸が早く荒い、顔や唇の色が悪い(青白い)
 ・苦しくて横になれない、水分を取れない
 ・肋骨の間やのどの下(鎖骨の間)が息を吸うときに凹む

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マスク着用での運動は危険です

2020-06-10 15:21:43 | 病気のはなし
新型コロナの流行で、マスク着用が当たり前のようになっていますが、これからの季節はちょっと気を付ける必要があります。
マスクをすることで呼吸がしづらくなり、そのために酸素の取り込みや二酸化炭素の掃き出しが不足したり、呼吸による熱放散ができないために体温が上昇したりして、マスクを着用しているだけで熱中症の危険度が高くなるからです。
特に運動をするときにマスクをつけていると、そうしたマイナス面が大きく影響しやすくなるので注意が必要です。
マスクをすることで飛沫拡散を減らして周囲への感染を防ぐことは大切ですが、ソーシャルディスタンス(およそ2m)を意識すればよいのですし、接触感染についても、むやみに手で顔を触らない、沢山の人が触れる場所を触ったときはなるべく早めに手洗いかアルコール消毒をする、ということで対応ができます。
青森県内で全く患者さんが見つかっていない現状なのですから、「なにがなんでもマスク着用」と考えずに、状況に応じて上手に利用していきましょう!
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2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!

2020-05-25 18:25:47 | 病気のはなし
新型コロナの流行で、マスクと手洗いはすっかり定着したようですが、ちょっと気になるのが小さいお子さんのマスクです。
マスクは、自分が感染しないための手段ではなく、他人に感染させないための手段です。
感染の可能性が極めて低く、周囲の大人から感染するのが圧倒的多数な乳幼児においては、マスクの効果はあまり高くない上に、呼吸がしずらくなるマイナス面もあるため、世界的にも赤ちゃんや幼児期早期(2,3歳まで)の子どもへの使用は不要・危険と考えられています。
お子さんのコロナ感染を防ぐのは、大人のマスク、手洗いと環境の消毒、そして不要不急な場への外出・参加を控えることです。
まだまだ第二波、第三波が心配される中、自分が出来ることをしっかりやって備えましょう!

 ●日本小児科医会のパンフレットは下↓↓↓をクリック!
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コロナが心配なら、検査よりも行動自粛が大事です

2020-05-10 20:27:17 | 病気のはなし
先日の十和田市立中央病院のコロナ院内感染、一旦落ち着いたように見えて、当初PCR検査陰性だった濃厚接触者がその後発病し陽性に転化しました。
もともとPCR検査の感度(陽性的中率)は高くても70%、つまりは感染しても30%の人は検査で見逃されるのですから、ある意味当然起こりえることだったと言えると思います。
病院側もそんなことは十二分に承知していたでしょうから、最初の検査で陰性となった後も自宅待機を続けていたそうで、今回の件での周囲への感染拡大の可能性は低そうです。
このことから私たちが学ばねばならないのは、「PCR検査陰性は非感染の証明には全くならない」ということです。
そして、周囲への感染拡大を防ぐには、風邪かなと思ったら自宅待機すること に尽きるということでもあります。
幸いにも感染しても、症状がない不顕性感染やごく軽症で済むことが圧倒的に多いことが分かっています。
先ずは自宅で待機して経過を観察、症状が重くなって行ったり、長引いたりするようなら医療機関や保健所に相談をするようにしましょう。
ちなみにどんぐりでは、発熱しているお子さんでも、2週間以内に住居地外への外出や来客等がない、あっても感染の可能性は低いと思われる場合には診察を行っています。
症状が心配な時には、まず代表電話24-5656に連絡して相談をしてくださいね。
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人から言われたからじゃなく、自分で考えて決める

2020-04-28 13:22:16 | 病気のはなし
新型コロナの全世界的流行で、多くの方々が「コロナは怖い」と感じながら生活していることと思います。
ただ、ちょっと気になるのは、あちこちで「非難」の嵐が吹いていることです。

●県外への移動を避けましょう! ・・・ 県境や主要駅での検温、県外からの人お断り、県外ナンバーへの嫌がらせ、、、
●三密を避けましょう! ・・・ 公園の閉鎖、マスクをしない人への非難、営業を自粛しない店舗への非難、、、
●感染者発生! ・・・ どこのどいつだ、濃厚接触者は誰だ、関連あるかもしれないやつは来るな、、、

確かに不安な気持ちは分かるのですが、少し冷静になって考えなくては、これではまるで魔女狩りですよね。

でも、
●県内なら安心なわけではないし、県境をまたいで通勤している人がいます、出張や営業車で県外ナンバーの人もいます。
●外出すべてがダメじゃなくて密な接触を避けましょうです、マスクよりフィジカルディスタンス(2m以上)が大事です、営業しなければ倒産する心配だってあります、、、
●感染したくてした人はいません、誰が感染しているかわからないからどこで感染するかはわかりません、疑い始めたら人を見たら泥棒と思えになってしまいます。

また、国が決めたことや専門家の見立てが、正しいことばかりとは限りません。(もちろん責任逃れのような言動は非難されるべきですが)
特に「お題目」や簡単な解説だけを鵜呑みにしてしまうと、本当に必要なことが見過ごされてしまうことだってあります。

ここで大切なのは、人から言われたことを鵜呑みにするのではなく、それを
自分の頭の中でもう一度よく考えてから行動に移す
ことです。

私は次のように考えます。
●県外への移動を避けましょう! ・・・
  県内外を問わず、移動に伴ってウイルスを運んでいるかもしれません

●三密を避けましょう! ・・・
  出来れば外出を控え、必要な外出時は他者との距離を2mとりましょう

●感染者発生! ・・・
  今まで以上に「自分が他人に感染させない」ことを意識しましょう
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PCR検査の結果を絶対だと思わないでください!!

2020-04-28 09:59:41 | 病気のはなし
新型コロナ流行で一躍有名になったPCR検査。
とても大切な検査ではありますが、他の検査同様100%の信頼性があるわけではありません。

診察時にもお話しさせていただいていますが、検査は医者のためにやるものです。
って書くと、「え、何それ??訳わかんない」と思われるかもしれませんね。
もちろん突き詰めれば「患者さんのため」ではありますが、そこに
「何のために検査をし、その結果をどう読み(解釈し)、治療に生かすか」
という目的が無ければ無意味です。

例えば食物アレルギーのRAST検査(血液検査)。
検査が強い陽性を示しているのに平気で食べられている人もいれば、検査値が低くても強い症状が出る人や、症状が出るのに検査値は陰性の人もいます。
食べるのを控えていたら数値が下がって、それを根拠に食べるのを再開したら重い症状がでた、なんてこともあります。
結局検査値は参考にしかならず(と言っても重要な参考事項です)、患者さんの背景(家族歴や生活環境など)、これまでの経過などと共に考え併せて、初めて診断と治療方針が成り立つのです。

話を新型コロナのPCRに戻しましょう。
新型コロナのPCR検査は、現時点では
 ●感度(陽性の人を正しく陽性と判断できる確率): 高くても70%: 感染者の30%は見逃される
 ●特異度(陰性の人を正しく陰性と判断できる): 99%位?: 1%位の人は非感染なのに陽性=感染者とされる
程度の精度と言われています。

つまり、PCR検査では「感染していない」は証明できないということで、

大切なのは、医師が要PCR検査と考えたら、陰性でも潜伏期間は経過観察 することが必要だということです。

自分もいつの間にか感染者になっているかもしれない、と思って自分の行動を見直していきましょう!

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不要不急の外出は避けましょう!

2020-04-27 15:20:04 | 病気のはなし
一時落ち着いていた青森県内の新型コロナ発生ですが、今日十和田市立中央病院の看護師さんの感染が発表されました。
どのような経路で感染したかなどの詳細はまだ分かっていませんから、今後院内はもちろん、十和田市内および近隣市町村での発生確認の可能性も十分にあり得ます。
学校はずっと休校が続いているうえに、これからGWになってお仕事中の方々もお休みに入ることになりますが、新型コロナは症状が出る2-3日前から感染能力があることを考えると、今何の症状もない方でも安心はできません。
三密を避けるというだけではなく、他者との接触そのものを極力避けるため、不要不急の外出を控えましょう!
そして、もしも風邪かな?と思われる症状が出たときには、直接医療機関を受診せずに、必ず事前に電話で相談をするようにお願います!

追記4/27 16:18
感染した看護師さんは、4/11から感染症病床で勤務されていたそうです。
丁度グループホームでの感染者発生で入院措置となった時からなので、そこからの二次感染の可能性がありそうです。
いずれにしろ、いつどこで感染が広がり始めるかはわかりませんから、手洗いの励行とマスク着用はお忘れなく!
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