にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

ちょっとした水遊びでもライフジャケットを!

2017-07-28 16:48:42 | 病気のはなし
海で、川で、プールで、公園で、そして家庭の中でも、、、痛ましい水の事故が相次いでいます。
「注意していたのに、ちょっと目を離したすきに」「まさかこんな場所で」というのは、事故が起きたときに誰もが使う言葉。
でも亡くなったケースで共通しているのは「ラフジャケットは非着用」だということです。
1秒たりとも目を離さず注意するのは不可能ですが、ライフジャケットさえ身に着けていれば、間違って流されたとしても川底に沈むことはまずありません。
「車に乗るときはチャイルドシート」と同じように、「水遊びにはライフジャケット」です。
また、溺れるというと背の立たない深さのところと考えがちですが、決してそうではありません。
うつ伏せになってしまった時に上手に顔を上げられなければ、家庭のビニールプールですら水深が10cmもあったら溺れてしまうのです。
家庭のプールや公園の水場でも、ライフジャケットで安心して水遊びをさせてあげましょう!

  ※この記事は2016年8月19日に掲載したものを再掲しています。
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車や家に子どもだけ・・・ ちょっとの間でも危険です!

2017-07-26 10:47:03 | 病気のはなし
最近相次いで車内に残された子どもが熱中症で亡くなる事故が発生しています。
また自宅に子どもだけ残して出かけている間に火事が起きて子どもが亡くなったという事故も後を絶ちません。
どうして子どもだけにしてその場を離れてしまうのでしょう??
自分がすぐに対処できない状況に子どもだけを置いた時に起きた事故は、「不慮の事故ではなく、保護者の責任を放棄して起きた事故」、すなわち一種の子ども虐待です。
実際に海外では、車中や家に子どもだけを残して離れることが法律で禁止されていることも少なくありません。
「ちょっとの間だから」「これくらい大丈夫だろう」などと安易に考えず、普段から「万が一にも何かあったら大変だよね」と事故予防を当たり前のこととして心がけてくださいね。
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夏カゼ増加中です!

2017-07-24 10:37:33 | 病気のはなし
いよいよ夏休みになりましたね。
暑い日が続くと思われますが、熱中症に注意しながら、思いっきり外遊びしましょうね!!
さて、クリニックやむつ病院の感染症発生状況をみてみると、ヘルパンギーナや手足口病が出始めています。
昔は「高熱+喉ちんこ周りの口内炎=ヘルパンギーナ」「舌や頬の口内炎+手のひら・足の裏の水疱=手足口病」と教科書に載っているような典型的なものが多かったのですが、ここ数年は両者の症状がまぜこぜになったような(高熱+喉ちんこ周囲口内炎+手足の発疹)タイプや、手足口病なのに四肢全体に発疹が出たり、爪の変形を伴ったりするタイプなど、ウイルスの変化を考えさせられるようなケースが増えてきています。
とは言っても、いずれもエンテロウイルスという腸管内で増えるタイプのウイルスによる夏カゼですから、病気を治すような薬はなく、安静(休養)とこまめな水分摂取が治療の基本であることには変わりありません。
エアコンなどを使って涼しい環境で、口内炎があっても辛くないものを飲み食いさせて、ゆっくり休ませてあげてくださいね。
時にウイルス性髄膜炎や心筋炎などの合併症をきたす場合があるので、嘔吐を繰り返したり、ぐったり元気がなくなったりといった症状が出てきた場合には、医療機関を受診してください。
症状が軽減しても唾液から1-2週間、便から4週間程度ウイルスの排泄が続くので、集団生活をお休みすることが他者への感染阻止に有効とは言えないので、発熱がなく飲食がほぼ通常通りにできるようになれば登園・登校OKと考えてよいでしょう。
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脳震盪を甘く見ないで!!

2017-07-12 09:13:42 | 病気のはなし
7月前半なのにすでに夏本番?!という暑さが続いていますね。
私も含めて大人はヘロヘロになっているかもしれませんが、スポーツ選手にとってはもしかすると一番運動量の多い季節かもしれませんね。
そんな中で、誰もが心配するのが熱中症ですが、もう一つ「脳震盪」のことも忘れないでください。
脳震盪というと「ぶつかって倒れて頭を打って、一時的にボーっとなるやつね」なんて思われがちですが(実際に以前は医療者もそう思っていましたが)、実はそんなに軽い話ではないことが分かってきています。

脳震盪とは「頭部に外力が加わった結果一過性の意識障害、記憶障害が生ずること」をいいますが、ここでいう意識障害は必ずしも意識消失を伴うとは限らず、外観的には頭痛やめまい、ふらつき程度の症状しか見られないこともあります。
身体接触の多いラグビーやサッカーの世界では、それぞれの国内統括団体である日本ラグビーフットボール協会、日本サッカー協会が指針をまとめていて、その中で「脳振盪が疑われれば、試合・練習から退かせること、短時間のうちに回復したとしても、その日の活動への復帰は避けること」を明記しています。

  ※日本ラグビーフットボール協会:「脳振盪/脳振盪の疑い」簡易判断表(レフリー携帯用)


私が選手・審判として所属している野球やソフトボールをはじめ、基本的には身体接触が少ない競技では、まだこうした対応が統括団体としては取られていない場合が多いのですが、いったん起きてしまえばどの競技であっても同じですから、今後真剣に取り組んでいく必要がありますね。

参考になるサイトを下記に掲示しますので、是非ご覧になってください!
SCAT3 (スポーツによる脳振盪評価ツール) 翻訳版〔出典:藤原QOL研究所〕
日本ラグビーフットボール協会:コーチングツールBOX「安全対策」
International Rugby Board:脳振盪ガイドライン(日本語版)
日本サッカー協会:サッカーにおける脳振盪に対する指針
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