にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

こんな時だからこそ、五感を使った遊びを!

2020-04-26 10:03:42 | つれづれ
自分の回りの様々な情報を記憶したり、その意味を理解したりする、認知や情報処理という脳内の働きは人それぞれ違っていますが、いくつかのパターン分けができるそうです。
研究者によっても違いがあるのですが、私が以前講習を受けたのは、
 ●視覚優位: 視覚情報に敏感、見て覚えるタイプ
 ●聴覚優位: 聴覚情報に敏感、聞いて覚えるタイプ
 ●体感覚優位: 触覚・味覚・嗅覚などの情報に敏感、触って覚えるタイプ
の3つに分けるもので、おおざっぱには、「会話時にこの3つのうちのどの感覚を使った表現が多いか」で見分けます。

私は視覚優位のようで、音で入ってくる情報の理解が苦手で(だから英語もリスニングが超苦手なのか??)、道順記憶などは目印を見つけてたどる感じです。
皆さんや皆さんの家族はどのタイプに該当しましたか?

察しの良い方にはもうお分かりのように、人には得手不得手があり、「自分のやり方が人によっては理解しにくい場合がある」ということです。
そのためには、相手がどういうタイプなのかということも考えてコミュニケーションをとる必要がありますね。
私が受けた講習では、例えば「夢中になって話をしている相手に話を止めてもらうには」という課題では、相手のタイプに合わせて
 ●視覚優位: 開いた自分の手を相手と自分の顔の間に出して「ちょっと待って」
 ●聴覚優位: 大きな声で「ちょっと待って!!」と言う
 ●体感覚優位: 相手の肩や手などに触れて「ちょっと待って」
と、入力しやすい伝達方法を使うということを学びました。

とは言っても、自分の優位なルートの情報だけがあればよいというものではありませんし、その情報を認知(理解)するためには経験や知識も必要になります。
特に子どもについていえば、どのタイプなのか(あるいは優位の程度)が必ずしも固定されているとは限りません。
だからこそ、子どもにはいろいろな情報(感覚)の体験を増やしてあげる必要があります。
絵本を見ながら声を出して読んであげる、走り回ったりおもちゃで遊んだりする、美味しいものを食べる、、、
たとえ外出ができない今でも、テレビやビデオ、ゲームなどの偏った経験値にならないように、全身・五感を使った遊びを一緒に楽しんでくださいね。

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