Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

世界平和記念聖堂でメシアン♪

2008-08-31 21:35:59 | クラシック
ヒロシマ・バッハ・ソロイスツの定期演奏会がありました。
ヒロシマ・バッハ・ソロイスツは管弦楽&合唱のグループです。
場所は、カトリック幟町教会「世界平和記念聖堂」



私は今回で3度の参加になります。
招待状を頂いた時、別の予定があったのだけど、無理矢理変更。
プログラムを見ると、アーリー&コンテンポラリーだったんで。当然メシアンも。
今年生誕100年のオリヴィエ・メシアン。
「教会でメシアンを聴く」
私の気分にびたーっとハマったのね♪
後はタイミング的に「世界平和記念聖堂」っていうのが絶妙。
それはまた機会を改めて。

メシアンに始まり、グレゴリオ聖歌、15世紀ルネサンスのヨハンネス・オケゲムの現存する世界最古のレクイエム、現代の作曲家まで。
(-"-;)どうせわかんないのよ、メシアンもグレゴリオ聖歌も。
仏教徒なんだから(←逆ギレ?)
だけどカテドラルの荘厳な雰囲気の中で聴くと敬虔な気持ちになる。
その気になりやすいからね(*^o^*)
神妙な顔で居住まいを正してはいるものの、時々横目でカンニング。
「キリエ」だの「グロリア・パトリ」だの聴こえてくる言葉を断片的に拾ってはプログラムを確認する。
えっと、これが世界最古のレクイエムね、はいはい。
みたいな。
そしてまた神妙な面持ちに(^_^;)
とりあえず「教会でメシアン」という当初の野望はかくもたどたどしく達成されたのであった。

さて、聖堂で私が特に好きなのはパイプオルガン。
初めてこの場所で聴いた時には、有り難さの余り鳥肌立ちましたよ。
聖堂の中に響き渡るパイプオルガン。
天井や壁を見やるとステンドグラス。
午後の柔らかい日差しが透ける。
低い位置のステンドグラスは淡い色合いで、外の木々の緑が更に色を落とし、爽やかさを添える。
ああ、浄化されていく…(´∀`)
勿論勘違いだけれども。
気持ちって大事よね。
敬虔なひとときでした。

ブログのBGMは森麻季「ピエ・イエス~祈りを込めて」
モーツァルトのミサ曲、バッハのマタイ受難曲・ヨハネ受難曲、フォーレのレクイエムなど。
はい、まだ浸ってますよ。
でもバロック&クラッシックに微妙に軌道修正(*^-^)b

次回定期演奏も楽しみです♪

ドレスデン国立歌劇場「ばらの騎士」

2008-08-24 21:06:04 | オペラ
ドレスデン国立歌劇場 日本公演ハイライト
リヒャルト・シュトラウス歌劇「ばらの騎士」

指揮:ファビオ・ルイージ
演出:ウヴェ・エリック・ラウフェンベルク

元帥夫人:アンネ・シュヴァンネヴィルムス
オックス男爵:クルト・リドル
オクタヴィアン:アンケ・ヴォンドゥング
ゾフィー:森麻季

録画して半年放置。第2幕の森麻季さんのところだけ聴いただけ(^_^;)
はい、見ました。今頃。

元帥夫人の愛人オクタヴィアンは、オックス男爵とゾフィーの婚約の儀式でばらの騎士の使者をつとめた。恋に落ちるオクタヴィアンとゾフィー。オクタヴィアンの一計で男爵は退散。若い二人が結ばれ、元帥夫人は毅然として去っていく。

第1幕から、オクタヴィアンと一緒に過ごしながらも元帥夫人は時の容赦ない流れに憂い「とうとう行ってしまった」オクタヴィアンがいずれ去ると微笑む。

ハイライトなので第2幕はオクタヴィアンとゾフィーの2重唱「地上のものとは思えないばら」のみ。
やっぱり森麻季さんの歌声好きだなぁ(*^o^*)

第3幕前半のドタバタから元帥夫人が現れて男爵を諭して退散させる。
女声3重唱「マリー・テレーズ、私が誓ったことは」
彼が他の女性を愛したとしても、その愛すら慈しむ愛し方をしよう。
元帥夫人は毅然と歌い若い二人のためにお膳立てをして去っていく。
マリー・テレーズ~(〒_〒)
そしてゾフィーとオクタヴィアン「夢なのでしょう、本当ではないのでしょうか」
麻季ちゃ~ん♪
あなたの柔らかく優しい高音が大好きです(≧▽≦)
生麻季さんはまだ一度しか聴いたことがないけど、出産復帰後はまた是非聴かせて下さい~o(^▽^)o
とりあえず、2枚しか持ってないCDを交互に聴く。
明日はおそらく3枚になっていることが容易に推測されるのである。

メルビッシュ音楽祭2007 オペレッタ「ウィーンかたぎ」

2008-08-24 15:05:26 | オペラ
メルビッシュ音楽祭2007
ヨハン・シュトラウス
オペレッタ「ウィーンかたぎ」

ギンデルバッハ侯爵:ハラルト・セラフィン
ツェドラウ伯爵:ライナー・トロスト
伯爵夫人:ノエミ・ナーデルマン
フランツィスカ:マルガレータ・クロプチャール
ペピ:ルネ・シュッテングルーバー
ヨーゼフ:ダニエル・セラフィン

まずプロローグで流れてきたのは「美しき青きドナウ」?
ワルツに合わせてバレリーナが踊る。
と思いきや「皇帝円舞曲」?
旧作のワルツやポルカを盛り込んだ作品ということだけど、いきなり盛り込みすぎなのでは?
私を困惑させたまま第1幕へ。

これが配役は映画俳優並み!
浮気者の伯爵は、「ニューヨークの恋人」のヒュー・ジャックマンばりの男前で、甘いリリコ・レッジェーロ。
愛人のフランツィスカは、リース・ウィザースプーン似のキュートなソプラノ。伯爵夫人は、気品溢れるブルネットの美人。そして私の好きなコロラトゥーラ。
こんなビジュアルぴったりの配役でドタバタ喜劇が繰り広げられる。
舞台は、会議は踊るのウィーン会議。
メッテルニッヒ首相とか出てきたりする(^_^;)
第2幕で、伯爵と伯爵夫人が「ウィーンかたぎ」歌いながらワルツを踊る。
美しい、美しすぎる。姿も歌声も(=^▽^=)
全幕通してみんなが歌って踊って走り回る。
そして大円団。
まさにオペレッタ!
衣装も時代にピッタリで素敵♪

映像時代のオペレッタ。
ビジュアル重視の私には大満足の舞台でした~p(^-^)q

Kバレエカンパニー「ベートーベン第九」

2008-08-20 22:50:55 | バレエ
今日はピラティスサボって速攻帰宅。
熊川哲也新作バレエ「ベートーベン第九」WOWOWで見ようと思って(*^_^*)

ちょっと前に熊川哲也のドキュメンタリーで、この「第九」を作り上げていく過程もやってて、それですっかり興味津々。
だって、素敵なマリアージュに思えたの♪
メインの第4楽章の振り付けしてるときに、熊川哲也が急に「自分が踊る」と言い出したときは泣けたね~。

第1楽章は大地の叫び。男性のみのパート。
ダイナミックで力強い振り付け。
熊川、いいんじゃないのぉ(=^▽^=)
中でもやっぱり清水健太さん目立ってます。

第2楽章は海からの創世。女性のみのパート。
波のような振り付けが寄せては返す。
熊川、いいよぉ(^O^)

第3楽章、命の誕生。3カップルが踊る。
浅川&宮尾ペア。上手いとかそういうこととは別に(無礼者!)つい見てしまう。何?あのスターオーラ!

第4楽章、母なる星。
ディレクター、プリンシパル、ファーストソリスト揃い踏み。
しかしながら、目を惹いたのはソリスト2人。遅沢佑介の太陽と宮尾俊太郎の月。
振り付けもよかったんだろうね。超かっこいい(=^▽^=)
熊川登場と共に藤原歌劇団が歌う。構成も上手い。否が応でもテンションあがっちゃう。
そして最後、熊川のグラン・ピルエットで幕!
熊川~(≧▽≦)
よかったですぅ♪
わずか1時間の演目だったけど、期待以上の出来栄え(無礼者!)
新作バレエなんてどうかと思ってたけど、振り付けも音楽にあってたし、振り付け自体もかっこよかった。
変にコンテンポラリーっぽくなくて、古典要素が強いのが、私好みでした。

しかし、Kバレエは男性ダンサーの層が厚い。
宮尾俊太郎は、14才の時熊川哲也のCM見てバレエ始めたってゆってた。
どこからつっこむ?
あのCMの時14才だったのっ(-o-;)
14才からバレエ始めて大丈夫なのっ(-o-;)
大丈夫なんだよ( ̄ー ̄)
長身に長い手足。同じ技術だったら、明らかに見栄えがするよね。
遅沢佑介。
熊川哲也がまた怪我で「海賊」降板。アリの代役は遅沢佑介。
って誰なの?
ニュースを聞いたときは?だったけど(素人なんで)今日見て納得。

Kバレエ見に行きた~い(=^▽^=)

フヴォロストフスキー コンサート・イン・ジャパン

2008-08-19 06:54:26 | オペラ
誰┐(´ー`)┌
しかも、「現代のドン・ジョヴァンニ」って(-.-)

しかーし。
バリトンのコンサートって見る機会は稀かしらと思い直し、見る。

結構インパクトのある銀髪。白髪じゃないの。プラチナブロンド。
歌い始めるとリリコな感じ?
テノール好きだったくせに、最近すっかりバス・バリトンに転んだ私には、少し物足りないカンジ。

ヘンデル「クセルクセス」よりラルゴ「懐かしい木陰」
グルック「オルフェオとエウリディーチェ」より「エウリディーチェを失って」
モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」より「シャンパンの歌」
モーツァルト「フィガロの結婚」よりレチタティーヴォとアリア「もうあんたの勝ちだと言ったな」「ため息をついてる間に」
ロッシーニ「セビリアの理髪師」より「私は町の何でも屋」
トマ「ハムレット」より乾杯の歌「酒よ、うさを晴らせ」
チャイコフスキー「エフゲーニ・オネーギン」より「もしこの世の中で」
チャイコフスキー「スペードの女王」より「あなたを愛しています」
ヴェルディ「マクベス」より「憐れみも誉も愛も」
ヴェルディ「ドン・カルロ」よりロドリーゴの死「終わりの日は来た」

前半はテンション上がったね~
ロッシーニのフィガロフィガロフィガロが最高潮だったね(=^▽^=)

バリトンのアリアにどっぷり浸り、大満足なのでした~(*^o^*)

プロムス2007 ラスト・ナイト

2008-08-18 23:50:55 | クラシック
昨年11月にBS-hiで放送した「プロムス2007」再放送してました。
第1部終わる頃?

プロムスは、イギリスが国をあげて実施する音楽祭らしく、開催期間約2ヶ月程で、そのラスト・ナイトは毎回大盛り上がりということである。

11月に私が見たのは、第2部後半、エルガー「威風堂々」のところだけ。
この辺りからは毎年同じプログラムらしい。
この曲、さすがイギリスの第2国歌といわれるだけあって、お約束が色々あるらしい。
まず謎の屈伸(?)
前列辺りの相当ドレスアップした方々が嬉々として音楽に合わせて屈伸(?)してる姿は結構笑える。
そして、その後、大合唱。
歌詞、日本語しか出なかったから、歌えなかったんだよね~。
早速歌詞を検索しておきましょと暢気なことしてたら。

(((゜д゜;)))
アンナ・ネトレプコがっっ!
出演してたなんて知らなかったよ(≧▽≦)
ベッリーニ「夢遊病の女」から「おお花よ、おまえに会えるとは思わなかった~思いもかけぬこの喜び」
そっちかっ
普通「夢遊病」だったら「ようこそ皆さん…私にとって今日という日は」だよね。
「おお花よ」は私の持ってるCDの中にはないので久々に聴きました。
さすが歌う女優!
「花よ」というところではコサージュの花を手に、思い入れたっぷりに花に語りかけ。
とにかく微に入り細に入り表現力豊かに歌い上げました。
ヴァイオリンのジョシュア・ベルも絶賛。「変ホ音まで出てましたね」
ハイEsですな。
絶叫しておりましたよ。
あれだけ野太い声なに、コロラトゥーラまでいけるなんて、いつも感心します。

第2部にもアンナ・ネトレプコ登場しました~。
喜歌劇「ジュディッタ」より「熱き口づけ」
アンナもノリノリ♪
歌いながら、舞台に仕込んでおいたバラの花束を抱きかかえて。
舞台上を徘徊してると思いきや、観客席の殿方にバラを配り歩く始末。
うっちーさんかよ。
三村バリに軽くつっこんでみる。
今度はチェリストかなんかの首に腕を回して軽くタンゴのステップ。
おーっと、次はカメラに突進して「口づけ」アッピール。
最後残ったバラを観客席にバッサー投げ込んだ~
すべてが音楽にあっていたのがスゴイ。
観客はもうすっかりアンナの虜。

ヴァイオリンのジョシュア・ベルと。
リヒャルト・シュトラウス「あすの朝」
観客同様、既に私もうっとり
もともと好きなタイプのソプラノではないので、CD聴いてても、ふーんってカンジなのに。
好き嫌いを凌駕して人を魅了する歌う女優アンナ・ネトレプコ。
今宵も心酔してしまいました。

そして、エルガー。
前見たとき「あら、いいところから見始めたわ」とほくほくだった自分が馬鹿みたい。
アンナ見逃したんじゃん。しかも直後(-o-;)
ばーか

気を取り直して。
でったー
謎の屈伸(?)
ぷぷっ(*^o^*)
そして大合唱♪
歌詞間に合いましたぁv(^-^)v
私も大合唱♪(←ばか)

プロムス2008も楽しみですo(^-^)o

シューベルト「魔王」

2008-08-17 21:59:21 | オペラ
シューベルト「魔王」を聴いて雷に撃たれてしまいました!
聴いたのは中学以来。
ヒロシさんの迫力の歌声と殿下のピアノ3連符の連打が耳に残って離れません。
ヒロシさんのブログで楽譜を見たときには、レースのようなキレイな幾何学模様だこと、なんてボンヤリ思っただけだったのに。
あのレースの縁の辺りが、馬の走る足音を表す地獄の3連符の連打部分だったのね。
誰かが、子供が死ぬ前に馬が死ぬ訳にいかないと思って必死に練習したってコメントしてたけど(*^o^*)
そんなピアニスト泣かせの楽曲でもあるようです。

ということで、シューベルト好きのヒロシさんのお気に入り「An die Musik」も収録されているCDをAmazonでポチりました。




大学卒業以来。
久々にドイツ語の辞書引きながら。
(意外と物持ちいいじゃない)
これが意外と楽しかったりする。
またこの辞書というのが馬鹿にしてて、なんと発音記号の隣にカタカナ!
先生は自分の所の学生を馬鹿にしすぎなのでは(#`ε´#)と当時はお冠だったけど。
先生ありがとう!
今このカタカナが非常に心強いわ(*^_^*)
しかし、第1外国語がドイツ語で2年間習ったはずなのに。
殆どの単語を辞書で引きつつ、記憶とカンが蘇るのを待っておる次第でございます。とほほ

さて、「シューベルト歌曲集」

「アヴェ・マリア」
そういえば、12月のサロンコンサートでヒロシさんが歌いました。
相当シューベルト好きなんだな(#^-^#)

「An die Musik(音楽によせて)」
シューベルトの親友ショーバーの詩も、曲も非常に美しい作品でした。
アバの「Thank you for the music」はこの流れなの?すごく彷彿しました。

私的に気に入ったのが「ミューズの子」
楽しくて好きです♪

しばらくは楽しめそうで~す(b^-゜)

映画「耳に残るは君の歌声」

2008-08-17 11:27:37 | 映画
ジョニデファンなので公開当時も勿論見ましたが、WOWOWで放送してたので、また見ました。
クリスティーナ・リッチ、ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロと私の好きなラインナップ。

貧しいロシアのユダヤ人の少女が、戦争に翻弄されながら、アメリカへ出稼ぎに行った父親を捜すという、設定を聞いただけでじわっ(;_;)とくるストーリーで、最初見たときも大泣きしました。
だってちっちゃな女の子がつらいし不安だろうに1回も泣かないのよ(〒_〒)
そんなことで1回めはストーリー重視で見てました。

さて、今回は。
音楽メインで。

ビゼーの「真珠採り」第1幕、ナディールのアリア「耳に残るは君の歌声」
この美しいアリアが全篇に流れる。
当時一世を風靡したサルヴァトーレ・リチートラがイタリア人オペラ歌手ダンテの歌声をやってます。
他のテノールの「耳に残るは君の歌声」は何度もCDで聴くけど。
リチートラのこの歌声には条件反射のように真珠の涙を流してしまう。
最初はそのシーンが悲しいんだと思ってたけど、リチートラの泣きの入った歌声、美しすぎます。

他にもオペラシーンが結構ある。
ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」マンリーコのアリア「見よ、恐ろしい炎を」
プッチーニ「トスカ」カヴァラドッシの「星は光りぬ」
後は「帰れ、ソレントへ」なんかを歌います。

見る観点は違えども、結局は大泣きの2時間でした。

ザルツブルク音楽祭2006「魔笛」

2008-08-12 09:15:52 | オペラ
先週録画してた「魔笛」やっと見ました。
レジェンドに現を抜かしていたので。てへっ(*^_^*)

ジングシュピール「魔笛」
指揮:リッカルド・ムーティ
振付:田中泯
美術:カレル・アッペル
演出:ピエール・オーディ

ザラストロ:ルネ・パーペ
夜の女王:ディアナ・ダムラウ
タミーノ:ポール・グローブズ
パミーナ:ゲニア・キューマイア
パパゲーノ:クリスティアン・ゲルハーヘル
パパゲーナ:イレーナ・ベスパロヴァイテ

えーっとまず舞踊家の田中泯。振付してますねぇ。
「メゾン・ド・ヒミコ」のゲイのお父さん!彼ですよね?
こういうのに突然触れるとグローバルに活躍してるんだなって実感が。
ありましたね~。歌舞伎の連獅子を思わせる振付。日本人へのサービスカットでしょうか。

ルネ・パーペはケンの映画「魔笛」にもザラストロで出演してます(まだ見てないけど)
1年位前に(テレビで)見たMETの子供向け短縮版英語歌唱「魔笛」も確かルネ・パーペだった。
出てきただけで流石の風格!

私的にテンション上がったのが、夜の女王ディアナ・ダムラウ。
キレのあるコロラトゥーラ。情感溢れる歌声。
アリアでもハイFをものともせず、しかもコロラトゥーラも一つ一つキレイに転がして。
うっとりですぅ(≧▽≦)

さて。
今まで「魔笛」はおとぎ話的なものとして無邪気に見てました。
でもどうやらフリーメイソンの思想が盛り込まれているようで。
タミーノとパパゲーノがザラストロから与えられる試練にいつも違和感感じてた。全体のストーリーの中でそこだけがやけに理屈っぽくて。
あれはフリーメイソン入信の儀式なのね。納得。

セットは何だか粗いタッチの絵本チック。原色が飛び交ってます。
METの演出は、ミュージカル「ライオンキング」のジュリー・テイモアで、オペラに重厚さを求めてしまう素人には到底受け入れ難いものだったけど、今回はそれさえオトナっぽく感じてしまうそんなカンジ。
「魔笛」に重厚さは最早不要なのか?
しかし、POPな美術とは裏腹に、ムーティ率いるウィーン・フィルの演奏の固いこと!
演出も原作に忠実?
第2幕で、夜の女王が「復讐の心は地獄のように」を歌ってパミーナにザラストロを殺すように教唆するシーン。
だいたい夜の女王が突然現れて(子供だったら夜泣きしそうな勢いで)歌い逃げ。パミーナ同様ポカーンとなるケースが多いけど。
今回はその前の台詞のシーンが結構長く、夜の女王の執念みたいなものが伝わって、ある意味余計怖かったね~

パパゲーノ。
今回ちょっと暗すぎでは?
ダメ男感が全面に出てて。
彼がユーモラスに動き回るから、荒唐無稽さにも説得力が出て、理屈っぽさも紛れる効果があるのよ、多分。
冴えないカンジで落ち込んでばかりいるパパゲーノなんてちょっと…。
こんなとこに重厚さは求めてないのよぉ(^o^;)

見終わった後、大概口遊むのは「パ、パ、パの2重唱」
今回は録画してたので、夜の女王の2つのアリア「わが運命は苦しみに満ち」「復讐の心は地獄のように」のところをもう一度見て、その後タイトルも知らないパミーナとパパゲーノの2重唱ももう一度見ました。(今まで気にしたこともない場面だったわ)
なんだ私ったらパパゲーノ結構気に入ってたんじゃない。
歌はよかったのよ(^_^;)

と、いうことで「魔笛」久々に満喫しました~o(^-^)o

ディアナ・ダムラウ、brava!