12月24日、神戸市立美術館「オルセー美術館展」行きました。
何故わざわざイブに?! この日しか空いてなかったんだよ。ああ、ヘボいさ。それが何か。
お昼過ぎに着いて旧居留地あたりでランチしようとして愕然。めぼしいところはカップル達の長蛇の列。空腹を抱えて危うく行き倒れだよ。
ま、気を取りなおして。
オルセー美術館はパリにある私の大好きな美術館。今まで2度パリを訪れ2度ともオルセーとオランジェリー行きました。印象派の作品が充実していて私のストライクゾーンど真ん中ズバッときました。その前に行ったのがプラド美術館でエラそーな王侯貴族の肖像画やこれ見よがしな宗教画に辟易してたところだったから余計に好印象だったのかも(いや、プラド美術館も好きだけどもっ)。
私の大好きなアルフレッド・シスレーと運命の出会いしたのが、オランジェリー美術館。階段のところに展示してあった風景画を観たとき雷に撃たれたね。へレン・ケラーが「WATER!」と言った時と同じくらいのたどたどしさでその名前を読んだよ。悲しい哉、フランス語と英語でしか表記がなかったからタイトルは覚えられませんデシタ。そして憑かれたようにオルセーで彼の作品を探したよ。
青く澄み渡った空と水面のさざなみ。そして何より画面を支配する透明な空気感。シスレーの絵には爽やかな空気の揺らめきを感じさせる何かがある。作品自体は地味でその数も決して多くないけれど、私はシスレーの絵が好きだ。
そしてその初恋に似た思い入れの作品が今回1点来てました。
「洪水と小舟」この絵はこんなタイトルだったのね。妙なところで感心。
美術館は人も多く作品を鑑賞するのも一苦労だったけど、この絵は2度3度足を運びその都度堪能しました。心が洗われるねー。
その他にもゴッホの「アルルのゴッホの寝室」やセザンヌの「サント=ヴィクトワール山」モネの「ルーアン大聖堂」などこの画家といえばこれという定番の作品が観れたのもよかった。特にルーアン大聖堂。最近見た中で一番明るくて天気がいい。大概雨だの夕暮れだの夜明け前だのぼんやりした色調のものを見る機会が多かったのでスカッと晴れると気持ちがいいね。
画家が身近な人を描いてる作品群もよかった。マネのベルト・モリゾやモネの息子ジャンを描いた定番もよいが、今回私の心の琴線に触れたのはホイッスラー「画家の母の肖像」。もともと「灰色と黒のアレンジメント」というタイトルだったらしい。黒いドレスを身に纏った年老いた母親が椅子に腰掛けている姿を真横から描いている。構図も気になるし、何か白い色が印象的だ。引き結んだ口元とまっすぐ見据えるまなざしが強い意思を感じさせる。肖像がだからといってクローズアップではなくしかも正面向きでもない。では自然な日常を切り取ったのかというと決してそうではなく、真横という緊張感溢れるアングル。とても魅力的だ。しかもその母は敬虔なキリスト教徒でモデルになってる間息子の成功をひたすら祈っていた、なーんて言われると非常にヨワイ。絵画的にもそういうモチーフ的にも非常に惹かれる作品である。
細かくコメントするとキリがないほど充実の内容でした。
無理してでも行ってよかった。
何故わざわざイブに?! この日しか空いてなかったんだよ。ああ、ヘボいさ。それが何か。
お昼過ぎに着いて旧居留地あたりでランチしようとして愕然。めぼしいところはカップル達の長蛇の列。空腹を抱えて危うく行き倒れだよ。
ま、気を取りなおして。
オルセー美術館はパリにある私の大好きな美術館。今まで2度パリを訪れ2度ともオルセーとオランジェリー行きました。印象派の作品が充実していて私のストライクゾーンど真ん中ズバッときました。その前に行ったのがプラド美術館でエラそーな王侯貴族の肖像画やこれ見よがしな宗教画に辟易してたところだったから余計に好印象だったのかも(いや、プラド美術館も好きだけどもっ)。
私の大好きなアルフレッド・シスレーと運命の出会いしたのが、オランジェリー美術館。階段のところに展示してあった風景画を観たとき雷に撃たれたね。へレン・ケラーが「WATER!」と言った時と同じくらいのたどたどしさでその名前を読んだよ。悲しい哉、フランス語と英語でしか表記がなかったからタイトルは覚えられませんデシタ。そして憑かれたようにオルセーで彼の作品を探したよ。
青く澄み渡った空と水面のさざなみ。そして何より画面を支配する透明な空気感。シスレーの絵には爽やかな空気の揺らめきを感じさせる何かがある。作品自体は地味でその数も決して多くないけれど、私はシスレーの絵が好きだ。
そしてその初恋に似た思い入れの作品が今回1点来てました。
「洪水と小舟」この絵はこんなタイトルだったのね。妙なところで感心。
美術館は人も多く作品を鑑賞するのも一苦労だったけど、この絵は2度3度足を運びその都度堪能しました。心が洗われるねー。
その他にもゴッホの「アルルのゴッホの寝室」やセザンヌの「サント=ヴィクトワール山」モネの「ルーアン大聖堂」などこの画家といえばこれという定番の作品が観れたのもよかった。特にルーアン大聖堂。最近見た中で一番明るくて天気がいい。大概雨だの夕暮れだの夜明け前だのぼんやりした色調のものを見る機会が多かったのでスカッと晴れると気持ちがいいね。
画家が身近な人を描いてる作品群もよかった。マネのベルト・モリゾやモネの息子ジャンを描いた定番もよいが、今回私の心の琴線に触れたのはホイッスラー「画家の母の肖像」。もともと「灰色と黒のアレンジメント」というタイトルだったらしい。黒いドレスを身に纏った年老いた母親が椅子に腰掛けている姿を真横から描いている。構図も気になるし、何か白い色が印象的だ。引き結んだ口元とまっすぐ見据えるまなざしが強い意思を感じさせる。肖像がだからといってクローズアップではなくしかも正面向きでもない。では自然な日常を切り取ったのかというと決してそうではなく、真横という緊張感溢れるアングル。とても魅力的だ。しかもその母は敬虔なキリスト教徒でモデルになってる間息子の成功をひたすら祈っていた、なーんて言われると非常にヨワイ。絵画的にもそういうモチーフ的にも非常に惹かれる作品である。
細かくコメントするとキリがないほど充実の内容でした。
無理してでも行ってよかった。