ひろしまオペラルネッサンス
「フィガロの結婚」
@JMSアステールプラザ
指揮:川瀬賢太郎
演出:岩田達宗
管弦楽:広島交響楽団
チェンバロ:越前皓也
伯爵:折河宏治
伯爵夫人:柴山愛
スザンナ:小林良子
フィガロ:山本忠寿
ケルビーノ:荒巻幸絵
マルチェッリーナ:佐々木有紀
バルトロ:安東省二
バジーリオ:枝川一也
ドン・クルツィオ:菅康裕
バルバリーナ:平福知夏
アントーニオ:楠木稔
まずは「序曲」🎵
弾むような川瀬賢太郎さんの指揮で
小気味よく高らかに始まります。
弾むような、てゆうか実際に弾んじゃってます🎶
オケピから時折カッコいい指揮姿がピョコピョコ現れ
さながらシンクロナイズドスイミングのよう(^w^)
(これも終始楽しい観劇のポイントとなりました😜)
さてこの「フィガロの結婚」
すっごく完成度の高い喜劇に仕上がってます🎵
「フィガロの結婚」は何度も観てるのに
このプロダクションでは
思いっきり声をたてて笑ってしまいました(^w^)
主に笑いをとったのは
マルチェッリーナ、バルトロ&バジーリオのトリオの他に
伯爵とケルビーノ☀
スザンナはとにかく可愛らしい😍
もちろん歌も聴かせます💮
伯爵役の折河さん、
こんなに芸達者な方だなんて存じ上げませんでした👀❗
何一つ思惑通りにいかない伯爵
上品にデフォルメされた所作や表情、マイムのひとつひとつも笑いを誘います😄
ケルビーノさんもコミカルな動きで会場を沸かせます。
てゆうか、登場人物のみなさんが何かされるたび
何かしら笑いのツボにはまってしまいます(^w^)
おかげで3時間半の長丁場、
大概どこかで集中力が途切れたり眠くなったりするのだけど
(ヤバいのは暗くなる夜の庭園)
終始前のめりで楽しむことができました😜✌
それってスゴいですよね⤴⤴
Bravi👏
モーツァルトといえばチェンバロ🎵
フォルテピアノが使われる場合もあるけど
dolce-vitaはチェンバロ大好き😆💕
あの世界観にはチェンバロの響きが欠かせません❗
しかもチェロは広響主席チェロのマーティンさん
レチタティーヴォでどきどき伴奏に聴きいったりして😜
ロジーナのアリアで始まる第2幕。
これが「セビリアの理髪師」で
可愛くて機転が利いて魅力一杯だったあのロジーナと
同一人物なのがにわかには信じられない陰鬱なアリア。
しかしロジーナに注目して観ると
自ずとボーマルシェのフィガロ3部作に思いを馳せる。
傍目にもわかるほどロジーナに憧れてどぎまぎしているケルビーノ。
ロジーナはそれをさらりとかわしながら。
少年の初恋の一途な熱量にちょっと心動かされるオトナのロジーナ。
しかもケルビーノは美少年✨
dolce-vitaは気づいてしまったΣ(゜Д゜)
このプロダクションのロジーナは会話を交わしてない場面でも
ケルビーノを超❗見てるの👀❗
どっきーん💓
伯爵の愛を取り戻したいと歌いながら
恋するオトメのようにその視線はケルビーノを捕らえる。
イヤでも「罪ある母」のあらすじが頭を過る。
(↑あらすじしか知らんし)
もうここから始まっているのねっ(;゜∇゜)
この演出には超どきどき💓でした。
dolce-vitaはフィガロのこと好きだな~❤と思う大好きな場面がありまして。
第4幕、夜の庭園の場面。
暗闇の中で、伯爵夫人を演じて、フィガロを懲らしめようとするスザンナ。
でもフィガロはその声ですぐにスザンナとわかって
騙されたふりして逆にからかう。
フィガロの不実に怒って平手打ちするスザンナなのだけど
フィガロはその平手打ちの痛みを嬉しいと歌う。
平手打ちの痛みはすなわちスザンナの愛情の深さの証。
だから痛ければ痛いほど嬉しい、みたいな。
スザンナのことホントに大好きで
愛されるよろこびを素直に感じて。
しかもオトナの余裕を感じます。
そして仲直りしようと優しく種明かし❤
Pace,pace,mio dolce tesoro !
モーツァルトの音楽も幸せに満ちてます☀
フィガロぉ😍💕
オペラの登場人物で恋人にしたいランキング堂々のNo.1👑
(dolce-vita的には「友人フリッツ」のフリッツと激しく拮抗😝)
つか、基本的にはオペラの登場人物を恋人に選んではイケナイ🆖
第1幕、第2幕で、影の主役とも言える「肘掛け椅子」
なかなかの存在感でした😊
衣装も、えっ👀❗と思うくらい豪華✴
鬘に至るまで高級感がある。
今回は衣装の満足感、高かったですね~☆
あ、それから。
急に行けなくなったkumikoさんの代わりに
最前列の席で見せていただきました。
(もともとdolce-vitaのお席ははるか後方だった)
お隣はもちろん❗素敵なブラボーマンさん✨
幕間の休憩では赤ワインをごちそうになったり
素敵な会話でエスコートしてくださって
2倍楽しめました😆💕
ありがとうございます😊
最高のラ・フォル・ジュネでした😆⤴⤴⤴
一見難しそうに見えるこの本📘
面白すぎて一気呵成に一晩で読みました。
(↑おかげで寝不足😪)
「フィガロの結婚」の初演は1786年。
フランス革命の3年前👀❗
それを考えれば、
本来、身分社会の枠組の中で主役であるはずの伯爵ではなく
下層の身分のフィガロやスザンナが
いきいきと活躍して
逆に伯爵や伯爵夫人の窮地をも打破していくというこの物語が
これからの民衆のパワーを内包しているようで
なにか時代の蠢きまで感じてしまいます。
今までそんな目線で観たことなかったので
ちょっと新しい発見😊🎵