Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

ザルツブルク音楽祭2006「魔笛」

2008-08-12 09:15:52 | オペラ
先週録画してた「魔笛」やっと見ました。
レジェンドに現を抜かしていたので。てへっ(*^_^*)

ジングシュピール「魔笛」
指揮:リッカルド・ムーティ
振付:田中泯
美術:カレル・アッペル
演出:ピエール・オーディ

ザラストロ:ルネ・パーペ
夜の女王:ディアナ・ダムラウ
タミーノ:ポール・グローブズ
パミーナ:ゲニア・キューマイア
パパゲーノ:クリスティアン・ゲルハーヘル
パパゲーナ:イレーナ・ベスパロヴァイテ

えーっとまず舞踊家の田中泯。振付してますねぇ。
「メゾン・ド・ヒミコ」のゲイのお父さん!彼ですよね?
こういうのに突然触れるとグローバルに活躍してるんだなって実感が。
ありましたね~。歌舞伎の連獅子を思わせる振付。日本人へのサービスカットでしょうか。

ルネ・パーペはケンの映画「魔笛」にもザラストロで出演してます(まだ見てないけど)
1年位前に(テレビで)見たMETの子供向け短縮版英語歌唱「魔笛」も確かルネ・パーペだった。
出てきただけで流石の風格!

私的にテンション上がったのが、夜の女王ディアナ・ダムラウ。
キレのあるコロラトゥーラ。情感溢れる歌声。
アリアでもハイFをものともせず、しかもコロラトゥーラも一つ一つキレイに転がして。
うっとりですぅ(≧▽≦)

さて。
今まで「魔笛」はおとぎ話的なものとして無邪気に見てました。
でもどうやらフリーメイソンの思想が盛り込まれているようで。
タミーノとパパゲーノがザラストロから与えられる試練にいつも違和感感じてた。全体のストーリーの中でそこだけがやけに理屈っぽくて。
あれはフリーメイソン入信の儀式なのね。納得。

セットは何だか粗いタッチの絵本チック。原色が飛び交ってます。
METの演出は、ミュージカル「ライオンキング」のジュリー・テイモアで、オペラに重厚さを求めてしまう素人には到底受け入れ難いものだったけど、今回はそれさえオトナっぽく感じてしまうそんなカンジ。
「魔笛」に重厚さは最早不要なのか?
しかし、POPな美術とは裏腹に、ムーティ率いるウィーン・フィルの演奏の固いこと!
演出も原作に忠実?
第2幕で、夜の女王が「復讐の心は地獄のように」を歌ってパミーナにザラストロを殺すように教唆するシーン。
だいたい夜の女王が突然現れて(子供だったら夜泣きしそうな勢いで)歌い逃げ。パミーナ同様ポカーンとなるケースが多いけど。
今回はその前の台詞のシーンが結構長く、夜の女王の執念みたいなものが伝わって、ある意味余計怖かったね~

パパゲーノ。
今回ちょっと暗すぎでは?
ダメ男感が全面に出てて。
彼がユーモラスに動き回るから、荒唐無稽さにも説得力が出て、理屈っぽさも紛れる効果があるのよ、多分。
冴えないカンジで落ち込んでばかりいるパパゲーノなんてちょっと…。
こんなとこに重厚さは求めてないのよぉ(^o^;)

見終わった後、大概口遊むのは「パ、パ、パの2重唱」
今回は録画してたので、夜の女王の2つのアリア「わが運命は苦しみに満ち」「復讐の心は地獄のように」のところをもう一度見て、その後タイトルも知らないパミーナとパパゲーノの2重唱ももう一度見ました。(今まで気にしたこともない場面だったわ)
なんだ私ったらパパゲーノ結構気に入ってたんじゃない。
歌はよかったのよ(^_^;)

と、いうことで「魔笛」久々に満喫しました~o(^-^)o

ディアナ・ダムラウ、brava!

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