歌劇「ランスへの旅」
ロッシーニ作曲
ミラノ・スカラ座
指揮:オッターヴィオ・ダントーネ
演出:ルーカ・ロンコーニ
ローマの女流詩人コリンナ:パトリツィア・チオーフィ
ポーランド出身の寡婦メリベーア公爵夫人:ダニエラ・バルチェルローナ
若い寡婦フォルヴィル伯爵夫人:アニーク・マッシス
金の百合亭の所有者コルテーゼ夫人:カルメラ・レミージョ
フランスの若い士官騎士ベルフィオール:ファン・フランシスコ・ガテル
ロシアの将軍リーベンスコフ伯爵:ドミートリ・コルチャク
イギリスの軍人シドニー郷:アラステア・マイルス
学者ドン・プロフォンド:ニコラ・ウリヴィエーリ
ドイツの陸軍少佐トロムボノク男爵:ブルーノ・プラティコ
スペインの提督ドン・アルバーロ:ヒァビオ・カビタヌッチ
金の百合亭の侍医ドン・プルデンツィオ:アレッサンドロ・グエルツォーニ
ドン・ルイジーノ:エンリーコ・イヴィーリア
デリア:アウローラ・ティロッタ
マッダレーナ:パオラ・ガルディーナ
フォルヴィル伯爵夫人の小間使いモディスティーナ:アンナマリア・ポペスク
世話人ゼフィリーノ:パトリツィオ・サウデルリ
従者ジェルソミーノ:ファブリツィオ・メルクーリオ
宿の主人アントニオ:フィリッポ・ポリネルリ
ソリスト、18人!
主役級だけでも10人!
登場人物紹介だけで、すでにぐったり(-_-#)
フランス国王シャルル10世の戴冠式がランス大聖堂で行われ、見物する人たちがランスへ行く途中、温泉宿『金の百合亭』で出会って繰り広げられるドラマ。
先日見逃して臍を噛んだばかりのdolce-vita
嬉しい再放送です(^O^)
全編ロッシーニ・クレシェンドの大洪水(^O^)
独唱も二重唱、三重唱~14声アンサンブルまで、
そしてソプラノからバスまで、
超絶技巧満載♪
最初から最後までテンションあがりっばなしですぅ
前回「有名なヒト出てないし」みたいに書いたけど
よく見たらパトリツィア・チオーフィ出てるじゃんf^_^;
他にも女声陣の充実ぶりはすごい!
dolce-vita的にツボだったのが
フォルヴィル伯爵夫人のアニーク・マッシス♪
コロラトゥーラの見せ場で、誰の悪ふざけ?
(まさかジョアッキーノ?)
どこかで聴いた旋律(?_?)
ドニゼッティじゃん
ルチアの狂乱の場でのフルートとのかけあいのトコロ(゜∀゜;ノ)ノ
コロラトゥーラ好きにはたまらないお遊びです(*^o^*)
「ランスへの旅、ロッシーニですぞ」と
トロムボノク男爵に注意されて慌てるコミカルな演技。
しかしその間結構な高音を、結構な長さ、
ピアニッシモで繊細にしかも安定して響かせる。かっこいい~(≧∇≦)
カルメラ・レミージョも気持ちいいレガート♪
そして見目麗しい(o^∀^o)
メゾ・ソプラノのダニエラ・バルチェルローナ(メリベーア公爵夫人)。
重唱の中でもすごく効いてます。
それはさながら闘牛士の歌のとき
ソプラノのフランキータやメルセデスの後から入ってきて
ラストのおいしいトコロを持って行くカルメンのよう。
深くて素敵な声です♪
男声陣もいいカンジ。
「この比類なきメダル」
ドン・プロフォンドのニコラ・ウリヴィエーリ。
あれ、この声どこかで聴いたことある(?_?)
以前観た「エルミオーネ」のおいしい役どころのバリトンの人(^O^)!
やっぱりいい声です♪
メリベーア公爵夫人とリーベンスコフ伯爵の二重唱
「私にどんな咎がありまして?~気高き魂を、おお神よ!」
フローレスのアルバムに入っている曲でお気に入りですo(^-^)o
リーベンスコフ伯爵の一喜一憂が面白い(^w^)
ドミートリ・コルチャクも頑張ってます。
前回男前らしきヒトを見かけた気がしたのは
やっぱりフランスの騎士ベルフィオールのファン・フランシスコ・ガテルでした。
レッジェーロでも微妙にみんな声質違いますね~
この夢の競演の締めくくりはコリンナのパトリツィア・チオーフィ。
美しいハープの音色にも引けを取らない澄んだキレイな声。
ただもううっとりです(*^o^*)
他にもいっぱいありすぎて書ききれない(≧ヘ≦)
例えば
ポーランドの公爵夫人をロシアの軍人とスペインの取り合う。
(あまつさえ彼女の座っている後ろにロシアとスペインの国旗を立てるの)
何これ(?_?)
シャルル10世の時代の国際情勢なの?
確かポーランドはロシア領。
スペインって何か介入した?
ワカラナイ。
つまらないことに気を取られてしまうdolce-vita
十四声の大コンチェルタート「ああ、かくも思いがけぬなりゆきに」
最後にもう一度聴いてみる(*^o^*)
胸がときめき心に希望が戻る
沸き立つ喜びに心はきらめく♪
(o^∀^o)
ロッシーニ好きdolce-vitaにとって全編聴きどころ(^w^)
「ランスへの旅」
大好きですヽ(^o^)丿