Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング791. 小説:小樽の翠699.幕間 ラタイではなく人体

2023年09月12日 | field work

 私の著書「環境デザインの世界:プロデュース・コンセプトワーク・スケマティックデザイン,井上書院,2017.」では分野外の専門家から、よく分からない!、というご指摘をいただく難解書物だったようだ。
 そもそも都市開発のコンセプトワークといったって、何それ!、オオッ、すごい!!、全然解らない!!!、と社会の共通性を欠いている超専門知識。
 それでも金山駅前北口には名古屋市の役人と共謀し「明日なる金山」という商業施設ができ、このエリア全体が私達の目論見通り、賑わい性があるスポットに浮上してきたですが・・・。
 それじゃあ難しいことをやる人間なんだろう。そんな人間が官能小説を書いている。ますます解らない人種だとなりそうだ。私には、クリエイションの基本は広がりある感性の落差なりパースペクティブだと思うけど・・・。私にとってどちらもデッサンの延長でしかない。
 ふと面白いと私が感じるのは周囲の反応。某先生は口ごもって「ラ・タ・イ・・・」だって。絵画彫刻の世界ではラタイではなく人体といいますが。人体表現のボリューム感などのデッサン要素を指摘するのではなく裸そのものに目がゆくというのは、やはりネチネチとラタイがお好きなんでしょう。
 その人体も何処まで描けば公序良俗違反になるかを、私なりにブログで試みている。公序良俗などという数量化できない規準だから、所詮複数の人間の主観で判断され、誰かが違反だと主張すればそれがまかり通る封建主義がいまも続いている。私は、描かれたドローイングであれば公序良俗には該当しないと思いますが・・・。
 というのも20世紀最大の画家パブロ・ピカソの絵画表現なんかモロですよ・・・。私の記憶では小学校か中学校の美術の教科書だったか図書館だったかに、ワキガの臭い漂うピカソのセックスシーンの抽象画が掲載されていたぐらいですから暢気な時代だった。ピカソは人間が発する全ての情報を、あらいざらい絵画表現していったわけです。そんな彼の絵画をWEBから2点アップさせました。
 トップ画像はセックスシーンそのものですし、二番目はピカソの「エトランテ」と呼ばれるデッサンに淡彩を施したものですが、イギリスの寝室で発見されたと紹介記事の見出しに書かれてありました。
 さてgooは、ピカソの絵画を公序良俗に反すると見なすか、芸術と見なすかは興味深いところですね。


画像1.Pablo Picasso
https://www.artsy.net/artwork/pablo-picasso-femme-couchee-lisant-reclining-woman-reading
画像2.Pablo Picasso's Etreinte.
https://www.abc.net.au/news/2008-04-01/picasso-nude-found-in-british-bedroom/2389026
コメント
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