Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwork836 祇園祭・山鉾巡航・神幸祭 撮影記

2023年09月21日 | field work

 一ヶ月続く祇園祭の要は、同日におこなわれる山鉾巡航で神幸祭とがセットになっている事。山鉾巡航は庶民の流行病治癒の神への誓願行事であり、それに応えて神が街にやってくるのが神幸祭。気温36℃の太陽の下、コロナ過で中止されていた山鉾巡航前祭が4年ぶりにフル開催。もちろん熱中症で救急搬送があったとメディアは報じていた。
 イベントの撮影は、不確定要素が多く私には面倒だ。
 だが夏の暑い空気を撮したい。
 ならばその方法論が必要になる。山鉾巡航は大挙してビジターがやっくるから尋常では撮影出来ない。そこで先ず長刀鉾の出発のしめ縄切りから撮ろうと考えた。
 この撮影方法は2通りある。1つは四条麩屋町交差点にしめ縄が貼られるから、マツキヨの近所に脚立持参で店舗の固い壁を背にして撮影する方法がある。間近で撮影できるが1時間以上前に陣取る必要がある。それに警察官から脚立禁止の注意をされる場合もある。最近脚立禁止が多い。
 もう一つは四条高瀬川。距離にして500mある。特に高瀬川にかかる橋のあたりがグランドレベルが高いので全ての山鉾の正面や辻回しを撮影できる。
 そうなると機材だ。まず600mmの超望遠レンズと観客の背より高い三脚と脚立が必需品。借りるか!?。だが、どうせ夏の陽炎で綺麗には撮れないだろう。私はいつもの機材で編集ソフトのクロップでゆこうと判断した。
 山鉾は、9時出発だから9時10分〜15分頃しめ縄が切られるはずだ。正確な時間は解らない。ジンバルを高く掲げたまま撮影機材を回しっぱなしにする。
 まわりの空気から歓声が起きない!。遅れているのか?。そして予想通り熱で撮影機材がダウン。だから肝心のしめ縄切りの部分だけが撮影されていなかった。これはフィリピンでも経験したが、ついに京都でもか。従って映像機材に冷却ファンが必須になるというこだわりは消えない。つまり日本のデジタル一眼レフの99%が冷却ファンがなく映像では使えない・・・。
 さてこれで遠景は押さえた。次は近景だ。山鉾に最も接近出来るのは新町通りしかない。ならばここで・・・。しかし4年ぶりの祭は段取りが悪いのか、たどり着くまでに1時間遅れた。結果は朝9時にでかけ午後3時前に帰った。帰りしなにうな丼で生気を養う。
 次は神幸祭だ。午後9時から3台の大型神輿と子供神輿がやってくる。9時前に出かけたから撮影ポジションは人垣で締められたいる。だが観客は飽きるので最後まで見ている人は少ないことを覚えておくことだ。2台目の神輿が来る頃には道路の前列が空いた。こうして3時間詰めていた。帰る頃には、午前零時を回っていた。
 2つの催事で4ポジションからしか撮影できなかった。人の波や警察官の規制もあり、考えた末にこの程度で撮影できればよかろうと考えるのが昨今の状況。
 そんな風に、予め撮影ポジションと撮影の方法論を考えておく事。それをしないと何も撮れないのがイベント撮影。だから私は、いつも避けたい気分が支配的なんだ。

Fieldwork636 祇園祭・神幸祭 4K
α6600、E18-135mm/F3.5-5.6
コメント
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