Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング784. 小説:小樽の翠692. 金のワラジをはいてでも探せ

2023年09月05日 | field work

 夜勤のお茶タイムは盛り上がっている。
翠「コウさんが30歳でしょう、服部君が24歳で駆け出しの医者でしょう。よく彼が納得したね。」
コウさん「彼は童貞だったから、そんなことよくわからないのよ。」
晃子「あら年上の女房は金のワラジを履いてでも探せ!、っていう言葉があるぐらいだもん。男の人をコントロールしやすいじゃん。」
コウさん「医者だから知識はあったけど、知識止まりよね。あとは実践で快感を与えれば、もう餌付けされた猫と一緒で意のままに動くのよ。でもそのほうが男の人にとってはラクチンだし、仕事に専念出来るらしいよ。」
晃子「若いお姉ちゃんの頭じゃ耳学問の範囲だもん。自分が綺麗になるのが必死で、男の人をコントロールするなんて発想や経験はないよねぇー。」
コウさん「そうよ、だって服部君は医者の世界が面白いと思い始めたところでしょう。だもん勉強に集中したいじゃん。でも若いからオキトキシンはどんどん分泌されるじゃん。だって服部君は結婚前は毎晩抜いていたっていってたよん。」
晃子「そんなときに何でも解っていて世話してくれる女が現れたら、もうぞっこんだよね。さっすがコウさん童貞殺し!。」
コウさん「そこが経験豊富な大人の女の強みよ。若いお姉ちゃんじゃ、そんな知恵はないわ。若い女の子の取り柄は子宮が若い事よ。これは使える!」
翠「じゃ、若さを活かして借り腹だ(*^▽^*)」
コウさん「あったり・・、それは将来使えるかもしれない。」
晃子「だよねぇー。ホディが若いだけじゃねぇーーー。AV女優でもやってなだよ。」
コウさん「そうよ。でも美ホディに騙されて年下の女と結婚してゆく人って多いじゃん。女は年下がよいなんて誰が決めたのかしら!」
晃子「大概の夫婦は自分より年下の知識だけの女を嫁にして幸せ気分みたいだよ。でもそれは癒やされない未熟女というわけだ」
翠「だからコウさんみたいな女は、金のワラジを履いてでも探せ、というわけよ!。服部君ラッキーだったねぇー。
コウさん「まあ他所の若いお姉ちゃんを見て興奮していないで、私のとこにおいでって私も強引だったけどねぇー(*^▽^*)。」
晃子「その男の人の癒やされたい願望をたっぷり刺激したもんねぇーー(*^▽^*)。」
・・・
小樽の海岸の地平線のあたりが、少しずつ白んでくる時間になった。
まだ日が長い夏の終わりである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする