京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《料理教室》

2010-05-24 | Weblog
今日は、5月第2回目の料理教室開催日です。たくさんの方にご参集賜り、とても有り難く、心より感謝申し上げます。

先ずは「車海老アボガド和え」。このメニューは、アンケートで受講生の方からレクチャーの御要望をいただいた料理です。梅肉風味とレモン風味の2つのレシピをご用意致しました。
「ゆばの椀盛り」は中上げゆばを蒸して椀に盛り、加賀胡瓜を添えて、吉野仕立ての吸地をはり、山葵を留めます。
焼物は「虹鱒塩焼き」。活きた虹鱒を氷でしめて、串の打ち方・塩の振り方・焼き方を実演でご説明致しました。
「三度豆胡麻和え」は、普段皆様がご家庭で作っておられるのとは随分違ってたようでした。三度豆の切り方、ゆがき方、和え衣を御教示致しました。
「鶏八幡巻き」は、牛蒡の下拵え、かしわの巻き方、炊き方と順を追って作りました。
「鮭親子飯」では、いくらの浸け方。鮭は‘時知らず’を用いて、炊き込みました。

どの料理も、かなりお喜びいただき、とても嬉しく、幸いに存じ上げます。

来月から【茶菓(さか)サロン】にて、“料理菓子”の講習を始めますので、此方もお引き立て賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

《鮎の話》

2010-05-24 | Weblog
琵琶湖の鮎は、成魚になっても小さいままで、あんまり大きなりません。
この鮎を他の川に移したら、おっきくなると唱えたのが、石川千代松博士です。
明治時代のことで、当時は石川博士の説は、ほとんどの人に信じてもらえなかったようですが、栄養分の違いからか、不思議なことに、琵琶湖の小鮎は大鮎へと変わっていきました。やがて琵琶湖の鮎は、広く各地の河川に移植されるようになります。それから、海産の稚鮎の移植も、全国で行われるようになりました。
鮎の一生は、秋に川で生まれて、海(湖)に移り、春までは動物性プランクトンを食べて成長します。春に川に戻ってからは、珪藻のみを食べるので、やがて鮎特有の豊かな香りを有するようになるのです。秋に産卵を終えたら落鮎となり、ほとんどはここで儚い一生を終えます。
かつて野洲川で梁(やな)にかかった鮎をたんと炊いて、いただいたときの美味しさがよみがえってきました。
今年ももうじき解禁となります。