京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《風炉》

2010-05-01 | Weblog
昨夜、炉をきれいにしまって、畳を換えました。
今日から茶の湯では風炉の季節となり、料理の漆器には、茶筅を濡らして、シャッと露を打って供します。
明日は「♪夏も近づく八十八夜」です。
八十八夜とは、日本独自の雑節(ざっせつ)で、立春から数えて八十八日目にあたり、茶摘みや苗代の籾(もみ)蒔きなんかを始める目安にしてました。
五月五日の端午の節句は、二十四節気の立夏となり、暦の上では夏となります。
山や野は新緑となって、爽やかな風が吹く季節です。

《海藻の話》〓

2010-05-01 | Weblog
「わかめ」は日本各地の沿岸で採れますけど、一般に太平洋岸のは葉肉が厚くて、日本海の方は薄めです。鳴門わかめは、熱湯に潜らすと鮮やかな自然な緑色が冴えわたり、磯の香りも最高。椀や炊き合わせや酢のもんにしていただきます。春先に採れる若いのがやらこうて上質です。「めかぶ」というのは、わかめの茎の両側にあるヒダのとこです。


「ひじき」は、採取後水に晒して塩抜きをします。塩が抜けたら蒸すか湯がくかして、天日干しにして乾燥させます。生のままやと、エグみシブみがきつうて食べられません。
ひじきとおあげさんと炊いたんは‘おまわり’の定番です。