京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《真味倶楽部》

2010-05-16 | Weblog
昨夜は、五月第三土曜日ですので、真味倶楽部の開催日です。
御献立は、蒸しアワビ・車海老色出し・胡瓜・独活・キャビアを楽家七代長入の百合向附に盛り合わせ、合わせ酢をかけます。
造りは、淡路の鱸、鰺、青森のトロ。器は初代竹春の古赤繪寫四方向附
椀盛は、鱧とジュンサイを時代紫陽花蒔絵煮物椀に。
焼物は、須田せい華の吉田屋寫八角皿に鶏魚(いさき)の若狭焼きと焼いた一寸豆と椎茸をおろし酢で。
続いて青干し薇の炊いたん。
天麩羅は、鱧・蓮根・南瓜・田中唐辛子・大葉百合根・茄子の盛り合わせ。岩塩と天つゆを添えて、器は古染付。
炊合せには、自家製の生節と焼き豆腐を土物の紫陽花蓋物で。
香の物は、楽家十代旦入の柏手塩皿に自家製柴漬け。
小吸物 八丁味噌で湯葉と生木耳と三つ葉。時代朱塗り椀
ご飯は、焼きたての‘時知らず’を魯山人の青織部に盛り、炊きたてのご飯をお櫃で。
水物は、銀皿に冷やした義山をのせ、豆乳のソースを敷いて、宮崎マンゴー・静岡マスクメロン・佐藤錦・桃を盛り合わせてミントをちらし。
お菓子は青竹を切って口を削って、水羊羹。
そして、高麗茶碗で薄茶を差し上げました。

全ての料理・器、大変お喜びいただき、とても嬉しく思い、料理人であることに幸せに感じております。
またお客様より、毎度お心遣い賜りまして、心より深く感謝申し上げます。