書道家Syuunの忘れ物

趣味のパソコンやカメラの実機レビュー、書道展の情報発信、CyberLink MVPなのでYouTube配信をしています。

円高で本当に日本は困るのか

2008-03-15 18:27:36 | 読み解けば‥‥

ニュースを見るとトヨタ自動車など、円高になると輸出で打撃になると言ういわゆるステレオタイプの報道が目立つ。
トヨタ自動車は、米国で売る車は米国で作り、ヨーロッパで売る車は現地で作っていたりする。要するに近年日本から完成車を直接輸出すると言う事は少ない。
その上、別にユーロは上がっているのだからユーロに関しては関係ない。
よく見れば、最近のデジカメだってマレーシア、フィリピンベトナム中国製などだ。
パソコンは、台湾中国など。
日本が輸出しているものは、素材、部品などのうちで独占的なものばかりだ。
だから、ドル建てなら円高で安く仕入れられるはずだし、それで日本が困るというのはおかしなものだ。
その上、今高騰している石油は、円高で相対的に値が下がるから日本経済にとって良い方向の筈なのだ。
そのために、ドル建ての産油国は今後ドルから別の通貨に切り替えようか思案しているという噂を聞く。
その上、輸出企業と言うものは、常識的に為替の先物を買っておく。
実際の為替変動の影響が出るのは何ヶ月も先と言うことだ。

常に日本の報道機関や政府が言うことは、常に昔の基準で日本を論じるという不思議さだろう。
プライムレートを下げれば景気が回復すると言う筈が、ゼロ金利政策で景気が回復しなかったことから見ても、従来の常識が間違っている事を端的に示している。
なぜかと言えば、米国経済しか知らない金融当局の「学者」は、米国のように預金などしないでその場限りで使い込む国民と、預貯金をしてため込む国民とを区別できないでいるからだ。

同様に、日本は輸出産業が中心だと思っていると大きな間違いをすることもある。