書道家Syuunの忘れ物

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唯一地方都市で、大空襲があった前橋

2008-03-10 11:41:33 | 日記

大空襲というと、東京大空襲とか大都市だけに大空襲があったと思いがちだ。
しかし、昭和20年8月5日、関東地方の奥のなんと前橋市にも大空襲があった。
前橋には、陸軍の師団があったわけでもなく、単なる地方都市だ。
もし、地方都市を爆撃するなら陸軍の師団があった高崎のはず。
しかし、高崎には、ほとんど爆弾は落とされていない。そして、前橋は市の中心部全てを焼かれ、壊滅した。
罹災地域は、市部の8割。被害は死者535人、負傷者600人という。

ところがである。
米軍の正確な爆撃によって、カトリック教会、学校、病院には、爆弾、焼夷弾は落ちていない。
当然、お寺にもである。
空襲直後の写真が毎年公開されている。その写真で特徴的なのは、焼け落ちた瓦礫の中、無傷で残っている教会の礼拝堂。
この礼拝堂は、NHKの「ゆく年くる年」でも放映されたものだ。
そして、その教会の尖塔の俯角によって爆撃を逃れた直下の白い土蔵と家屋。
何とも痛ましいものだった。