福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

An Old Fashioned Love Song

2007-03-07 23:17:00 | 大学院時代をどう過ごすか

札幌8:25発仙台行きANA720便は満席。眠い目をこすりながら、音楽チャンネルに合わせると、JALのそれと共通する、選曲のいくつかに気づく。やはり、Gacktの『野に咲く花のように』が納められている。ということは、この曲は若い人たちの間で評判と言うことであろうか。

JR仙台駅からタクシーに乗り、青葉山の東北大へ向かう。ちょうど、広瀬川にさしかかろうとした時、同乗の若き微生物生態学徒に、「これがかの有名な広瀬川で、さとうむねゆきの『青葉城恋歌』でも歌われているよね」と、なにげにガイドした。

3名とも、返事は、「?????」。『青葉城恋歌』は知らないとのこと。普段若い人たちと一緒にいると、彼らとの世代ギャップを感じないのだけれど、彼らの感覚からすると私自身は相当にずれているらしい。

そうか、彼らにとって「さとうむねゆき」は、私にとっては「東海林太郎(しょうじたろう)」や「一節太郎(ひとふしたろう)」に相当すると言うこと。私の話題は、相当古くさいに違いない。

これからは、オヤジネタは厳禁であると肝に銘じる。

さて、プロジェクト会議では、それぞれのグループが最先端の研究成果を披露し、互いに密度の濃い議論ができたと思う。今後の研究方針を再考する良いきっかけとなった。希望は十分あるし、新たな流れを創り出せる。

札幌へ帰る機内では、宇多田ヒカルの『Flavor of Life』を聴く。

 ♪あと一歩が踏み出せないせいで
  じれったいのなんのって baby♪

 ♪思い通りに行かない時だって
  人生捨てたもんじゃないって♪

うーん、なるほど、モーパッサンの「女の人生」だね。

ふと気がつくと、千歳空港に着陸。降りつもる雪の白さが、とても眩しかった。