札幌8:25発仙台行きANA720便は満席。眠い目をこすりながら、音楽チャンネルに合わせると、JALのそれと共通する、選曲のいくつかに気づく。やはり、Gacktの『野に咲く花のように』が納められている。ということは、この曲は若い人たちの間で評判と言うことであろうか。
JR仙台駅からタクシーに乗り、青葉山の東北大へ向かう。ちょうど、広瀬川にさしかかろうとした時、同乗の若き微生物生態学徒に、「これがかの有名な広瀬川で、さとうむねゆきの『青葉城恋歌』でも歌われているよね」と、なにげにガイドした。
3名とも、返事は、「?????」。『青葉城恋歌』は知らないとのこと。普段若い人たちと一緒にいると、彼らとの世代ギャップを感じないのだけれど、彼らの感覚からすると私自身は相当にずれているらしい。
そうか、彼らにとって「さとうむねゆき」は、私にとっては「東海林太郎(しょうじたろう)」や「一節太郎(ひとふしたろう)」に相当すると言うこと。私の話題は、相当古くさいに違いない。
これからは、オヤジネタは厳禁であると肝に銘じる。
さて、プロジェクト会議では、それぞれのグループが最先端の研究成果を披露し、互いに密度の濃い議論ができたと思う。今後の研究方針を再考する良いきっかけとなった。希望は十分あるし、新たな流れを創り出せる。
札幌へ帰る機内では、宇多田ヒカルの『Flavor of Life』を聴く。
♪あと一歩が踏み出せないせいで
じれったいのなんのって baby♪
♪思い通りに行かない時だって
人生捨てたもんじゃないって♪
うーん、なるほど、モーパッサンの「女の人生」だね。
ふと気がつくと、千歳空港に着陸。降りつもる雪の白さが、とても眩しかった。