久しぶりにホーム・リバーにやって来た。<o:p></o:p>
さあ、今日は、釣れるかな?<o:p></o:p>
うーむ、なかなか釣れないな。こんな時は、焦らず、じっと辛抱することだねえ。
<o:p></o:p>
久しぶりにホーム・リバーにやって来た。<o:p></o:p>
さあ、今日は、釣れるかな?<o:p></o:p>
うーむ、なかなか釣れないな。こんな時は、焦らず、じっと辛抱することだねえ。
その氷の秘密がわかったのは夕食の時だ。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
右舷食堂に行くと、アイリーンとマルコが並んで食事をしていた。<o:p></o:p>
「ここに座ってもいい?」とトレイを手にして聞く。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
「もちろん」と二人が同時に応えた。<o:p></o:p>
「あの氷は何だったの?」と早速聞いた。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
「研究材料」とだけアイリーンは言って、ちょっとじらすように笑った。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
池澤夏樹著『氷山の南』より<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
南極大陸のドームふじ基地で掘削された氷床コアは、北海道大学低温科学研究所のマイナス50℃の低温室内で保管されている。そのコアは、物理解析や化学解析等の研究に用いられている。<o:p></o:p>
今夏、国立極地研究所は板橋区から立川市に移転し、地下にマイナス50℃の低温室が新設されることになった。そこで、極地研でも氷床コアが保管されることになった。先日、真新しい低温室を見学する機会があった。<o:p></o:p>
さあ、いざマイナス50℃の世界へ。<o:p></o:p>
照明が白色蛍光灯で、白い世界を演出。段ボールの中に氷床コアが納められている。
研究での新展開を期待したい。
第2期南極氷床コア掘削計画では、3035m深さのコアの掘削に成功。コア解析から、過去72万年の古環境の復元が可能となろう。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
氷床深層掘削の成功祝賀会と国際シンポジウムのバンケットを兼ねたパーティーが、東京都立川にて開催。国内外の氷床コア研究者、技術者、掘削に関わって来た南極観測隊員が一同に会する。<o:p></o:p>
掘削計画の代表として、極地研の藤井所長の挨拶。これまで多くの方の努力に支えられたプロジェクトであったことを紹介。<o:p></o:p>
フランスから、Raynaud教授の祝辞。<o:p></o:p>
そして、デンマークからSteffensen教授の祝辞。<o:p></o:p>
今後のアイスコア研究の展開に関して、「未来に向かって」、「あーでもなく、こーでもなく」議論をする若手研究者たち。<o:p></o:p>
祝賀会で熱い議論が続き、南極の氷がパチパチと融解し、過去の空気が新しい空気と交換し始めて行く。<o:p></o:p>
会の〆の乾杯を、本堂・北海道大学副学長。<o:p></o:p>
極地研と低温研の大学間連携事業である「南極氷床コア」研究プロジェクトは、今年度で終了いたしますが、今後の研究のご発展を期待しております。
11月18日より20日まで、国立極地研究所にて、南極氷床コアに関する国際シンポジウム(The Second International Symposium on Dome Fuji Ice Core and Related Topics)が開催されています(極地研と低温研の共催)。ドイツ、フランス、デンマーク、イタリア、スウェーデン、米国、中国などの諸外国から氷床コア研究者が集い、これまでの研究成果と今後の研究展開について、活発な議論が交わされています。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
議論に先立ち、極地研の藤井所長の挨拶。<o:p></o:p>
そして、低温研の香内所長の挨拶。<o:p></o:p>
標高3000mを越す、南極ドームふじで掘削された氷も速やかに融解しそうな、熱い議論が続いています。
<o:p></o:p>
新千歳空港16時30分着のANA便。予定通り、マックスプランク海洋微生物学研究所のAmann(アマン)さん到着。8ヶ月ぶりの再会です。相変わらず、気配りのジェントルマン。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
17時04分発、快速エアポートで札幌へ。そして、ホテル着。少し休んで、夕食を一緒に。サッポロクラシック、そして北海道の日本酒を少々。食事は純和食で、オホーツク産ホタテ、鵡川産のシシャモ、宗八カレイ、タラバガニの蒸し物、おそばなど、北海道づくしの料理を堪能。<o:p></o:p>
そして、Amannさんから一足早いクリスマスプレゼントを頂く。さて、何だろう。<o:p></o:p>
私の好物である、Hachez(ハッチェス、ブレーメンのチョコレート屋さん)のチョコレートで、2008年版の研究所のパンフレットが添えられている。<o:p></o:p>
パンフレットの表紙を良く見ていただきたい。左下に掲載されている細長い微生物が、糸状性硫酸還元菌Desulfonema(デサルフォネーマ)です。ちなみに、私のブログのURLと比較してみてください。おわかりでしょうか。もう15年以上前に私がブレーメンで行った研究なのですが、何だか嬉しいですね。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
さあ、明日から低温科学研究所の国際シンポジウムです。すこぶる楽しみです。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
<余談><o:p></o:p>
微生物の属名をブログURLにしている方が、他にもおられます。大学院生にとって、とても参考になるブログですので、立ち寄ってみてください。Roseiflexus(ロゼイフレキサス)は、光合成細菌で、日本の中房温泉から分離された微生物です。<o:p></o:p>
http://roseiflexus.seesaa.net/<o:p></o:p>
1日より始まった北海道大学サステナビリティ・ウィーク。持続可能な社会の実現に向けた、北海道大学の取り組みを紹介するためのものです。<o:p></o:p>
11月2日から、学生研究ポスター発表が学術交流会館で行われました。およそ70件中40件が、グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」(IFES-GCOE)の大学院博士課程のリサーチアシスタント学生によるもの。最終日の6日、8件が優秀ポスター賞に選ばれ、表彰されました。<o:p></o:p>
様々な研究分野が集まったポスター発表で求められることは、他の分野の研究者にもわかりやすい説明、明確な研究の意義付け、大枠のテーマ(「持続可能な社会の実現」)への関連づけなど。加えて、3分程度で研究のエッセンスを説明できること。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
と言うことで、ポスター発表は想像以上に難易度の高いプレゼンテーションの一つです。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
さて、来週月曜と火曜日は、シンポジウム「低温科学のフロンティア」が低温科学研究所で開催されます。多くの方のご参加をお待ちしております。<o:p></o:p>
夕方の機上。窓から差し込む焼けが眩しく、眼に痛い。機内誌に眼を移すと、某私立大学の広告記事に一瞬時が止まる。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
その記事には、茂木俊彦先生(教育学者)が登場し、「専門的知識・技術を活かす“人間性”を育む」ことの大切さを語っている。とても懐かしいお顔だ。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
前の大学に赴任したのは、1998年7月1日。当時の山住正己総長から辞令交付。その後、10分程度総長と歓談。私の経歴を見た総長は、「教育の実践経験」について訊かれる。極度に緊張してしまった瞬間。それは、山住先生が教育学者で、以前から先生の著書を熟読し、少なからぬ影響を受けていたからだ。<o:p></o:p>
赴任後、私なりに工夫しながら、大学院と学部教育を実践してきたつもりである。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
2004年7月末、退職辞令は当時の茂木総長から。総長歓談では、「新天地で存分に!教育実践に共感と科学を!」と熱いメッセージを頂く。<o:p></o:p>
茂木先生は、著書「障害児と教育」で、教育の実践現場で「ほんものの文化・科学を伝える」こと大切さを指摘している。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
「ほんものを伝える!」と「教育実践に共感と科学!」。この2つのことが気になっている、この頃。大学院教育はどうあるべきか? 私なりに工夫していこうと強く思う。<o:p></o:p>
博士学位の本審査を終えたAさんがご挨拶にいらした。私にとっては、「博士の壁」を越えるということの重みと意味を改めて考える良い機会でした。
されはさておき、Aさんをエンカレッジするかのような「さくら弁当」(500円)。ヒレ肉、卵焼き、イカと大根の煮物、味噌のしその葉包み等、かなり豪華なもの。さくらさん、頑張っていますね。
夜、遅めに立ち寄ったスーパー。そうそう、二週間ほど前、Aさんの学位論文主査の先生とバッタリお会いした場所です。それはともかく、半額になったオホーツク産のホタテが158円也。贅沢かなと思いましたが、購入。
北海道産ジャガイモを入れた豚汁を作り、舌がヤケドしそうなアツアツの出来栄え。そして、プリプリで甘いホタテをお刺身で頂く。
申し訳ないくらいグルメな一日。さて、明日のアジェンダを考えようか。