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授業を行う側としては、児童たちの表情を観察することができますが、彼らから私自身がどのように見えているのかがはかりかねます。さらに、教室全体の雰囲気は、第3者でなければ捉えることができないのでしょうね。<o:p></o:p>
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第3者からのご意見は、今後の授業改善を行って行く上で、とても参考になります。<o:p></o:p>
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下記は、9月17日付読売新聞朝刊「苫小牧/室蘭版」で紹介された記事です。うーむ、ああすれば良かったし、こうすればもう少しと思うことが。<o:p></o:p>
次の出前授業はどこからリクエストが来るのでしょうか?
以前、古平町からお声をかけていただいたのですが、日程が合わず、お伺いすることができず、とても、残念でした。
北海道はとにかく広大です。日程さえあれば、どこでも伺います。
そうそう、Wさん! 天塩地方からのリクエストもお待ちしております。<o:p></o:p>
低温、乾燥、そして低栄養。<o:p></o:p>
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厳しい環境でも、たくましく生き続けている地衣類。地衣類は、菌類(主に子嚢菌類)と藻類(緑藻またはシアノバクテリア)の共生生物。<o:p></o:p>
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これらの写真は、日本の高山帯で花崗岩の表面に増殖していた地衣類。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p> <link href="file://localhost/Users/MFukui/Library/Caches/TemporaryItems/msoclip/0/clip_filelist.xml" rel="File-List" /> <style> <!-- /* Font Definitions */ @font-face {font-family:"MS 明朝"; panose-1:2 2 6 9 4 2 5 8 3 4; mso-font-charset:78; mso-generic-font-family:auto; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:1 0 16778247 0 131072 0;} @font-face {font-family:Century; panose-1:2 4 6 4 5 5 5 2 3 4; mso-font-charset:0; mso-generic-font-family:auto; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:3 0 0 0 1 0;} @font-face {font-family:"\@MS 明朝"; panose-1:2 2 6 9 4 2 5 8 3 4; mso-font-charset:78; mso-generic-font-family:auto; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:1 0 16778247 0 131072 0;} @font-face {font-family:"ヒラギノ角ゴ Pro W3"; panose-1:2 11 3 0 0 0 0 0 0 0; mso-font-alt:"ヒラギノ角ゴ Pro W3"; mso-font-charset:78; mso-generic-font-family:auto; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:1 0 16778247 0 131072 0;} @font-face {font-family:"\@ヒラギノ角ゴ Pro W3"; panose-1:2 11 3 0 0 0 0 0 0 0; mso-font-charset:78; mso-generic-font-family:auto; mso-font-pitch:variable; mso-font-signature:1 0 16778247 0 131072 0;} /* Style Definitions */ p.MsoNormal, li.MsoNormal, div.MsoNormal {mso-style-parent:""; margin:0mm; margin-bottom:.0001pt; text-align:justify; text-justify:inter-ideograph; mso-pagination:none; font-size:12.0pt; font-family:"Times New Roman"; mso-ascii-font-family:Century; mso-ascii-theme-font:minor-latin; mso-fareast-font-family:"MS 明朝"; mso-fareast-theme-font:minor-fareast; mso-hansi-font-family:Century; mso-hansi-theme-font:minor-latin; mso-bidi-font-family:"Times New Roman"; mso-bidi-theme-font:minor-bidi; mso-font-kerning:1.0pt;} /* Page Definitions */ @page {mso-page-border-surround-header:no; mso-page-border-surround-footer:no;} @page Section1 {size:612.0pt 792.0pt; margin:99.25pt 30.0mm 30.0mm 30.0mm; mso-header-margin:36.0pt; mso-footer-margin:36.0pt; mso-paper-source:0;} div.Section1 {page:Section1;} --> </style>
極寒の南極大陸にもいますが、低温研の敷地内でも容易に観察することができますよ。
Aさん: あの人って、長身だけど、メタボだよねえ。
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Bさん: そうそう、歳の割に多少は若くは見えるかもしれないけれど、老眼だよね。<o:p></o:p>
Cさん: それに、あの人のジョーックって、寒いよねえ。<o:p></o:p>
Dさん: 廊下でばったりと会うと、声をかけられたりするけれど、相当暇なのよねえ。<o:p></o:p>
Eさん: そう言えば、この間自転車の乗っている姿を見かけたけれど、ヘルメットを冠っていたわよ。結構用心深いよね。<o:p></o:p>
Fさん: ときどき学生と一緒にラーメン屋巡りをしてるけれど、学生には意外と厳しいよね。<o:p></o:p>
Gさん: あの人って、北海道内の僻地の小学校をまわって出前授業をしているけれど、どうしてそんなことをしているのかしら?不思議だわ。<o:p></o:p>
Hさん: あの人のブログで、夕ご飯を写真で紹介するって言うのは、微笑ましいよね。先日紹介されていた小松菜炒めだけど、家で試してみたら、簡単で美味しかったわ。ああいう料理の紹介って、大学院生にとっては参考になるよね。<o:p></o:p>
Iさん: オヤジのくせに、ときどき若者言葉をまねて話すところが、ギザキモス。<o:p></o:p>
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とまあ、ある人物の捉え方は様々であるし、その人物を包括的に理解しようとすれば多角的なアプローチが必須でしょう。<o:p></o:p>
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自然界の現象を理解しようとする場合も同じではないでしょうか? 一面だけでは捉えきれないので、自ずと多角的アプローチが必要となります。しかし、これがなかなか実行できない。<o:p></o:p>
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さて、南極の沿岸域では、積雪表面が赤くなる現象(赤雪現象)がしばしば観察されます。南極観測隊に参加した時、ラングホブデのヤツデサワで赤雪現象を高野さんと一緒に発見しました。なぜ、雪が赤くなるのか? なぜ、栄養塩の乏しい雪中で、主原因の藻類が増殖するのか? 藻類が増殖することによって、特異的な雪氷生態系が形成されるのか?<o:p></o:p>
これらの謎を解き明かすためには、やはり多角的なアプローチで南極の赤雪現象を解析しなければなりません。主原因である藻類の特定、赤い色素の分析、生態系を構成している微生物群集の解析、栄養塩の起源の解析等。<o:p></o:p>
と言うことで、JAMSTECの高野淑識さん、低温研の隣の研究室の田中亮一さんの多大なるご努力のおかげで、大学院生の藤井正典さんの論文が受理されました。<o:p></o:p>
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Masanori Fujii, Yoshinori Takano, Hisaya Kojima, Tamotsu Hoshino, Ryoichi Tanaka and Manabu Fukui. Microbial community structure, pigment composition, and nitrogen source of red snow in Antarctica. Microbial Ecology. in press<o:p></o:p>
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食物連鎖の過程で重い窒素の割合が高くなるという、南川環境科学院長の論文(Minagawa and Wada, 1984)からすれば、赤雪の窒素は、ペンギンやユキドリの糞由来であると容易に推定できます。つまり、沿岸海洋生態系内の食物連鎖で重くなった窒素を赤雪藻類が栄養塩として利用していることを意味します。<o:p></o:p>
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藻類の赤い色素はカロチノイド系のアスタキサンチン。アスタキサンチンは、南極の夏の強い紫外線から体内のDNA損傷を防ぐ役割があります。<o:p></o:p>
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赤雪現象に対して、このように多角的に迫った論文は初めてです。2006年1月に採取した試料ですが、ようやく日の目を見ることができました。詳しい内容に関しては、公表された時にでもご紹介いたします。<o:p></o:p>
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最後に、南極の雪のイオン分析していただいた、低温研の的場さんに感謝いたします。<o:p></o:p>
いつものように、低温研自転車置き場の木々が色付き始めました。昨年に比べると、やや早いのではないでしょうか。<o:p></o:p>
昼間は半袖姿で過ごせても、朝夕は上着が必要な季節となりました。<o:p></o:p>
シルバーウィーク中に大学時代の友が来札。しかし、会えず。低温研に立ち寄ってくれた友は、隣の研究室の院生に郷土のお土産を託す。<o:p></o:p>
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連休明け。夕方6時にもなれば、すっかり戸張が下りる。友からの包みを解くと、『八海山』現る。<o:p></o:p>
トク、トク、トク。そして、そろりと喉を通す。<o:p></o:p>
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友と友。一緒に過ごした下宿での出来事などをしばし思い出す。<o:p></o:p>
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もうすぐ10月。<o:p></o:p>
さあて、今年も『低温研の秋』シリーズを始めようか。<o:p></o:p>
9月20日放送の『鉄腕DASH』では、干潟つくりを紹介していましたね。その干潟近くで、汚濁の進んだ海水に水中カメラを沈めてみると、海底が真っ白な状態。海洋の専門家の方が「白色硫黄酸化細菌」と解説していましたが、正確には、「糸状性硫黄酸化細菌ベギアトア」ですね。<o:p></o:p>
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詳しくは、下記の論文をご覧下さい。<o:p></o:p>
Hisaya Kojima and Manabu Fukui. Phylogenetic analysis of Beggiatoa spp. from organic rich sediment of Tokyo Bay, Japan. Water Research 37:3216-3223.2003.<o:p></o:p>
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10月から就職することになった大学院生のAさん。そこで、歓送会、そして、ついでに9月誕生会。手作りのコンパです。<o:p></o:p>
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Aさん、研究室で得た経験をいかして、新天地でのご活躍を期待しております。<o:p></o:p>
おまけの誕生会では、院生のBさん手作りのチョコレートクリームケーキ。<o:p></o:p>
さあ、人数分にカット。18等分は、難しい!<o:p></o:p>
カットされたケーキを倒すことなく、小皿に移すも至難の業。とても、”A piece of cake”とは言えませんね。<o:p></o:p>
そして、研究室OB(研究室同窓会本州担当幹事長)を紹介したTV番組の鑑賞会。彼を思い出しながら大笑い。<o:p></o:p>
10月就職するAさんは、北海道担当幹事長に就任することになりました。これからもよろしくお願いいたします、Aさん!<o:p></o:p>
札幌市北区白楊小学校の校章は、雪の結晶とポプラの葉をモチーフにしたものです。なんだか、低温科学研究所に縁がありますね。白楊小学校と低温研との間は、徒歩20分程度。<o:p></o:p>
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<o:p></o:p>白楊小では、ビオトープ作りを通して総合学習を展開しています。現在は、アオミドロが大量発生しています。その原因について、6年1組と2組の児童たちと一緒に、調べてみることにいたしました。<o:p></o:p>
上流での水と池の水の中の微生物を顕微鏡観察してみました。アオミドロ、ケイソウ、ミジンコ、アメーバ、ゾウリムシなど。<o:p></o:p>
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では、細菌(バクテリア)は? 理科室の顕微鏡では、バクテリアを確認できないので、寒天栄養培地を使って調べてみよう。ビオトープの水を滅菌水で10倍に薄める。薄めた液0.1mlを寒天栄養培地に接種。コンラージ棒で培地状の薄めた液を丁寧にひろげます(塗抹)。そして、シャーレの蓋をして、ひっくり返して、教室の棚に置いて、培養します。<o:p></o:p>
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3日間、培養して、出現してきたコロニーがバクテリアです。コロニーの数から、ビオトープの水の中に、どれくらいのバクテリアがいたか計算で求めることができます(1mlあたりのバクテリアの数)。<o:p></o:p>
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さあ、コロニーが出てくるまで、待ちましょう!<o:p></o:p>
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ちなみに、これは上流の水の中のバクテリアです。<o:p></o:p>
そして、これが、池の水の中のバクテリアです。<o:p></o:p>
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予想していた数と実際に求めた数は合っていましたか?<o:p></o:p>
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池の中で、どうしてバクテリアの数が増えるのでしょう?<o:p></o:p>
身近な生き物を通して、自然の仕組みを理解し、「科学する」態度を育む。発達段階の異なる小学生を対して授業を行う場合は、大学で講義を行うよりもはるかにとても難易度が高いものとなります。通常の複式学級は二学年を合わせていますが、1年から6年までの六学年一緒の授業と言うのは、とてつもなくハードルの高いものです。<o:p></o:p>
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単発の授業で教員の意図することが、小学生の皆さんにどれだけ定着したか? その定着度を知ることは、自己の授業方法の改善において重要です。<o:p></o:p>
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さて、昨日の厚真町での授業は、子供たちにとって効果的だったのでしょうか? 帰りの電車の中でも、帰宅後も、あれや、これやと振り返るのですが。その授業の様子は、ここで紹介されています。<o:p></o:p>
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さあ、明日は、札幌市北区の白楊小学校で出前授業です。今度のテーマは、『ビオトープの微生物を調べよう!』です。大学や大学院の講義よりも、緊張いたします。<o:p></o:p>
勇払郡厚真町の富野小学校で出前授業。富野小の全児童数は10名。お隣の軽舞小は、16名。合わせて26名(1年から6年生まで)の皆さんと一緒に、顕微鏡観察や寒天培地を用いて培養実験を通して、池の水や土の中の微生物、空気中に漂う微生物、口の中や手にいる微生物、南極の氷河に出てくる微生物(藻類)、そして、雪の中の微生物について学びました。<o:p></o:p>
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勇払の原野で育っている小学生たちと楽しい時間を過ごし、何だか、私の方が元気になりました。<o:p></o:p>
富野小も軽舞小も、来年度いっぱいで長い歴史を閉じるとのこと。つたないものでしたが、私の授業がそれぞれの小学校での思い出の一つになってくれたら、望外の喜びです。また、科学の楽しみを少しでも感じてくれたら、と願っております。<o:p></o:p>
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オホーツク海沿いの興部(おこっぺ)町富丘小と豊野小、道南日本海沿いの上ノ国町早川小、そして厚真町の小学校。さてさて、次はどこでしょう? 日程が合えば、北海道内のどこでも参ります。<o:p></o:p>
北海道勇払郡厚真(あつま)町におじゃましています。<o:p></o:p>
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ここ厚真は、1870年に新潟県人が入植して、本格的な開拓が始まったとのことです。献上米の生産地としても知られています。<o:p></o:p>
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町の木はコブシで、花はヤマツツジ。人口は5千人弱。軽舞地区には、かつて油田があったとのことです。<o:p></o:p>
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明日は、富野小学校にて授業です(『微生物ってなに?~もっと知ろう!身近な生命~』)。<o:p></o:p>
さあて、いよいよ「低温研の林に漂う微生物」の培養3日目。寒天培地の表面を覆い尽くすほどに微生物コロニーが増えてきました。<o:p></o:p>
このように短時間でコロニーを出現させる微生物の多くは、「発酵型」(zymogenic
group)と呼ばれ、外部から投与した栄養物栄誉物を利用して比較的速やかに増殖する微生物群です。<o:p></o:p>
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それに対して、外部からの栄養物に直接対応して増殖する佳子傾向の少ない微生物群のことを、「固有型」(autochthonous group)と呼びます。寒天培地では、培養後1週間、数週間、場合によっては数ヶ月後にコロニーが出現するような微生物の多くは、「固有型」です。<o:p></o:p>
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自然界の微生物には、発酵型と固有型の2つに分類できることを提唱したのが、Sergius Winogradosky(1856-1953)です。彼は、「化学合成独立栄養性」の概念を提唱したことでも知られています。<o:p></o:p>
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さて、「固有型」の微生物ですが、未解明な点が多く、今後の研究が期待されます。<o:p></o:p>
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培養2日目ともなると、寒天培地表面は多様なコロニーが出現してくる。さあ、何時まで培養を続けようか?
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