福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

北海道大学―ブレーメン大学交流デー2023

2023-12-16 22:43:10 | 研究室紹介
北ドイツ自由ハンザ都市ブレーメン。マルクト広場の市庁舎横に「ブレーメンの音楽隊像」がある。ロバ、イヌ、ネコ、そしてニワトリ。ロバの前脚を握ると願いごとが叶うと言われる。特に、ブレーメンを再訪できるという願い。



ブレーメン大学にて、「北海道大学―ブレーメン大学交流デー2023」が盛況に行われた。



その様子は、本学広報に委ねとして、ブレーメン大学ホームページではすでに紹介されている。

ブレーメン大学ホームページは、ここから
また、会場のブレーメン大学附属・海洋環境科学センター(MARUM)でも、ここから

この交流デーは、特に大学院生にとって重要な意味合いがある。本学から参加した7名の大学院生。この貴重な経験を生かして欲しい。そして、彼らは、次回の交流デーで中心的な役割を担う可能性を秘めている、今回がそうであったように。



雪ちらつくブレーメン

2023-12-10 21:13:07 | 研究室紹介
北ドイツ・自由ハンザ都市ブレーメン。雪がちらつき、冷え込む日が続いている。マルクト広場から6番のトラムで約20分。ブレーメン大学に到着。




2010年2月、北海道大学はブレーメン大学と大学間交流協定を締結した。それ以来、教育・研究の両面で活発に交流が行われている。その一つが、国際交流デー

来る12月11日、12日、ブレーメン大学にて交流デーが開催される。北大からは総勢27名が参加予定。会場は、ブレーメン大学附属・海洋環境科学センター(MARUM)。SF小説『深海のYrr』に実名で登場するボアマン博士が在籍した研究所としても知られている。

汗だくになりながら会場設営終了。クリスマスバージョンの会場が、参加者を歓迎する!




機上からの極光

2023-12-09 16:20:33 | 研究室紹介
日本から欧州へ向かう航空機。現在は北極圏を通過する。

アラスカのポイント・バロー。130年前、バロー村は瀕死のフランク安田が辿り着いた場所(新田次郎著『アラスカ物語』)。



今年8月、アラスカでの永久凍土調査を思いおこす。荒涼とした大地での貴重な体験、そして、蚊の大群やベッドバグに襲われたことなど、今となっては野外研究者としての経験値が上昇したとの認識に至る。




照明を落とした暗い航空機内。ぼんやりと窓の外を眺める。うっすらとオーロラが出現している。ゆらゆらと光のカーテンが逍遥しているかのよう。



さだまさしの「極光」には、こんなフレーズがある。

 🎵オーロラ それはオーロラ 地球も夢を見るんだ🎵

心の中で聴こえるフレーズ。私の夢は?と自ら問いかけていると、窓の外の極光が消えていた。

機上からの極光

2023-12-09 16:20:33 | 研究室紹介
日本から欧州へ向かう航空機。現在は北極圏を通過する。

アラスカのポイント・バロー。130年前、バロー村は瀕死のフランク安田が辿り着いた場所(新田次郎著『アラスカ物語』)。



今年8月、アラスカでの永久凍土調査のことを思いおこす。荒涼とした大地での貴重な体験、そして、蚊の大群やベッドバグに襲われたことなど、今となっては野外研究者としての経験値が上昇したとの認識に至る。




照明を落とした暗い航空機内。ぼんやりと窓の外を眺める。うっすらとオーロラが出現している。ゆらゆらと光のカーテンが逍遥しているかのよう。



さだまさしの「極光」には、こんなフレーズがある。

 🎵オーロラ それはオーロラ 地球も夢を見るんだ🎵

心の中で聴こえるフレーズ。私の夢は?と自ら問いかけていると、窓の外の極光が消えていた。

極光

2023-12-02 00:53:27 | 研究室紹介
静岡県浜松で開催された日本微生物生態学会を終えて、帰路の電車の中でひっそりとさだまさしの「極光」を聴く。涙が止まらなくなる作品である。

さて、極地での野外調査は危険を伴う。もし事故が起きたとしても、救急車が来てはくれない。限られた人数で限られた物資で種々対応せねばならない。

2005年から2006年にかけて南境での野外調査を行ったことがあるが、野外行動に長けたフィールドアシスタントの方々には大変お世話になった。彼ら無くして、研究はなせない。

例えば、南極宗谷海岸ルンドボックスヘッタの丸湾大池。この湖は夏季でも湖表面が凍結している。しかし、融解が進み、氷厚が薄くなっている箇所も存在する。そこで、調査開始前にフィールドアシスタントが側線を確保し、湖氷状態を確認する。その安全性が確保されてから、調査が始まる。



スカルブスネスのとある湖。湖氷が完全に融解している。ボートでの湖底堆積物コアの採取にも、フィールドアシスタントは安全性を確保しながら、手際良く作業を進めてくれる。



調査を終え、テントに戻る。フィールドアシスタントは食事も作ってくれたりする。例えば、ニンニクチャーハンなどは肉体を酷使する極地での研究者にとっては活力が湧かせる逸品。その味が今でも忘れられない。



もう一度だけ南極で調査してみたいと思う今日この頃ではあるが、、、、。それは叶わぬ願い。