2011年9月のブログ記事一覧-福井　学の低温研便り

マックスプランク陸生微生物学研究所の嶋さんが低温科学研究所にてセミナー講演をして下さることになりました。ご興味がある方は、ご参加下さい（事前予約不要）。来聴歓迎。

演題：　黒海微生物マットから抽出した酵素が結晶化した！　

　　　　嫌気メタン酸化酵素の構造と機能

演者：　嶋　盛吾（Seigo Shima, PhD）

　　　　　マックスプランク陸生微生物学研究所グループリーダー、

　　　　　JSTさきがけ

日時：2011年10月7日（金）14:00～15:15

場所：北海道大学低温科学研究所講義室（研究棟２階）

故郷の隣村には、小学生が遠足に出かけるスポットがある。「八木ヶ鼻」と呼ばれる断崖景勝地だ。越後から会津へ通じる街道筋なのだが、この地は漢学者・諸橋轍次（もろはしてつじ）博士の故郷である。「大漢和辞典」の編纂は彼の偉業である。

さて、神奈川大学での集中講義でのこと。黒板に向かって白墨で漢字を綴る。しかし、思うように漢字が書けないでいることに気付く。聴講している学生に、時折、その漢字をどのように書くのか訊ねる。いやはや、情けない。日々パソコンで文章を書き、手書きから遠ざかっているからであろう。

昨日、低温科学研究所で、ある方と雑談をしていたら、ふと、諸橋轍次博士の話題となった。博士の30年を越える大漢和辞典の編纂は、行不由径の日々であったとのこと。

近道せず大道を一歩一歩着実に歩む。これは、碩学への道でもある。

神奈川大学（じんだい）理学部で集中講義。久しぶりに学部生の専門教育を担当。とても熱心な学生に感動。やはり学部生相手の授業はすこぶる楽しい。じんだいの学生の皆さん、そして、貴重な機会を与えて下さった先生方に感謝いたします。

北海道大学の生物学科でも授業を担当できれば良いのですが。

台風の中、やっと湘南に到着。ムッと湿った、強い風。荒れ狂う波。

押し寄せる波を数え始める。その数だけの愛情は素晴らしい。しかし、過ぎれば、、、、

そう言えば、２０年前に「波の数だけ抱きしめて」って言う映画がありましたね。湘南は、昔も今もオシャレですね。うーむ、今晩はコンビニ弁当かな？

人の一生の中で最高の時はいつであろう？

本日、プライベートで東京日帰り。台風の影響でフライトが懸念されたのだが。たとえ嵐が来ようと、何とか乗り切る。

卒業生のAさんにとって、この上の無い日であったに違いない。帰りのフライトで、あれやこれやと熱い思いをハセながら、新たな門出を祝う。できることなら、Aさんのフルート演奏（「ハナミズキ」）をまた拝聴したい。

福井 学の低温研便り