福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

新年度を迎えて

2018-04-30 11:30:28 | 日記
新年度を迎えて、ひと月が過ぎようとしています。札幌では満開の桜です。

今年度をどのような気持ちで過ごそうかと考えてみましたが、カーリング女子チームLS北見の「4つのテーマ」は参考になりました。

1. Stay positive with a smile
(笑顔で前向きに)
2.  Consistent communication
  (コミュニケーションを途切らせない)
3. Move together
(ともに動こう)
4. Smart aggressive
(賢く積極的に)

どうしても思い通りのショットが打てないときは、「悪い状態から調子を上げようと思うのではなく、いまの状態で勝てる方法を探せば良い」と考えるのだそうです。

何はともあれ、笑顔で前向きに行きたいものです。

今年度もよろしくお願いいたします!

惻隠の情

2018-04-29 19:21:22 | 日記
先日、長岡市出身の方とお会いする機会があり、ふと大学生の頃に読んだ『峠』(司馬遼太郎著)を再読してみました。幕末の越後長岡藩士河井継之助を題材にした歴史小説で、下記のようなくだりがあります。

佐吉がおもうに、走ることは儒教の根本義である仁というものである。儒教では惻隠の情というものを重くみる。道を歩いていて、見知らぬ子供が川に落ちた。どんな悪人でもそんな場に通りあわせれば捨てておかず、なんらかの手段で助けようとする。人間が生まれながらにもっている痛わしく感ずる心−惻隠の情−こそ仁の原始形態である、と孟子も説いている。継之助は純粋気質から発しており、高山の湖のように透明度の高いものだ、と佐吉は思う。

         司馬遼太郎著『峠』より

雪深い長岡。今年は長岡開府400年とのこと。機会があれば、悠久山にも再訪してみたいものです。