デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

追廻から追分温泉へ

2023-05-27 07:00:34 | デラシネ日誌
9時半すぎに家を出る。弟が読み聞かせ会を定期的にやっている鶴ヶ丘小学校は運動会、ちらっとのぞいていく。弟は来賓席で見ているのだろう。
今度仙台に来るときには終わっているかもしれないということで、追廻でやっている緑化フェアーを見に行く。まだ午前中の早い時間だというのに、会場には多くの人が集まっている。工事中も何度か訪ねているが、すっかり生まれ変わったというか、変わり果てた姿を見せつけられる。

展示されている花などにはまったく興味はなく、どのあたりが自分の家だったのか、そればかりが気になる。そして足は自然と奥へと向かう。こんこん山と呼んでいた神社あたりからは、まったく昔のまんま。三本杉と呼んでいた龍の口渓谷の入り口あたりは昔のままの霊気が漂っている。これを見て、なんとなく一安心。ここは変わりようがないのだという安心感のようなもの。ホームレスの人たちのテントも前に見たときのまま。
歩いて駅に向かう。途中最近よく行く味噌ラーメン屋で早めのランチ。
街中も緑化フェア、それにしても仙台は一年中イベントをやっているような気がする。コロナ規制の緩和ということもあり、なんとなく街がうわついているような気がする。
山下駅で拾ってもらって、まずはボルシチが営業している山小屋へ。久しぶりにイリナさんとヴィタリーに会う。カーシャをもらった。あまり時間がなく、ちょっと話をして、それから追分温泉に向かう。
途中渋滞にあったが、16時前に追分温泉に到着。この温泉を設計した渋谷修治という人の仕事を回顧するイベントに参加。

彼は昨年1月に大動脈瘤で65歳で亡くなったという。まったく知らない人である。渋谷さんが設計した家屋を撮影してきたライターの渡辺さんという方の企画で、写真展がここで今日からはじまるということで、渋谷さんとも交流があり、この追分温泉にもよく来ているという森まゆみさんの講演。講演というよりは森さんが渋谷さんと一緒に訪れたというハンガリーでのビデオを見ながら、渋谷さんを知っている人たちが思い出を語るという会になった。まず彼が設計したという家屋が、この追分温泉をはじめ、北上というこの地区の自然に添ったもので、なにかぬくもりを感じさせるものだったことに惹かれた。そして彼はフォークシンガーとしてこの追分温泉での満月ライブをはじめ、この地区で歌い続けてきたという。企画した渡辺さんも渋谷さんの履歴とかはあまり知らない、結構謎めいた人のようだ。とてもいい人と出会えた。講演が終わってから森さんを紹介していただき、石巻学を進呈。
お風呂に入って、食事。ここの食事が宿の売りらしく、超豪華版。この会に仙台と福岡から駆けつけた渡辺さんの知り合いの方と一緒に、夕食会。いろいろ話を聞くうちに、何らかのかたちで渋谷さんを「石巻学」でとりあげたいと思うようになった。
お開きになってから、渋谷さんと一緒にライブなどをやっていた人が集まっての渋谷さんの歌を歌うというライブを聞きに行く。これがなかなか面白かった。お客さんは渋谷さんのファンばかり、歌っている人たちもみんな渋谷さんに薫陶を受けたり、一緒にやってきたということで、熱いシンパシーが伝わってくる。このあと部屋で、渡辺さんと3人で軽く飲み直し。
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