デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

函館最後の調査

2023-10-10 10:08:48 | デラシネ日誌
荷物の整理、今回の旅でいろいろ集めてきたものを、レターパック赤で送ることにする。これだと厚さを気にせず、詰め込めるだけ詰められるので安上がりか?
今日は北斗市にある旧大野村役場にいく予定があり、ここが辺鄙なところで、タクシーをつかうとしても、スケジュールはタイトになっている。駅前にあるファミマで、スマートレターパックがあるか聞いたら、いろいろ探してくれたがないというので、郵便局に行くしかないかと駅前の交差点で信号が変わるのを待っていたら、ファミマのお母さんが「お客さん、ありました」と走ってくるではないか。郵便局が開くのを待つしかないかと思っていたので、これはありがたかった。それよりもわざわざ走ってきてくれたことがどれだけうれしかったか、ちょっと感動して、ちょっとうるうるしてしまう。いろいろな意味でこれはこの日のスケジュールをうまく使えたことになる。郵便局が開くのを待つことなく図書館に行けたので、9時半の開館ちょうどに入館でき、ここでの史料撮影が11時半で終えることができた。事前に予約していたのと、係員の方が親切にしてくれたおかげで、6点の古典貴重文献を撮影することができた。読めない文章ばかりなのだが、こうしてまずは史料を複写することからしかはじめられない。札幌そして今日、いい史料を撮影することができた。これは今回の旅の大きな収穫である。五稜郭からまちがって反対方向の市電に乗って、あわてて引き返すというチョンボはあったが、駅に着いて、バス案内所で時間を見ていたら、なんと日に数本しかないめざす旧大野村役場前に留まるバスが5分後に出るではないか。すぐに乗り場にいき、運転手さんに降りるところを確認して乗車。函館北斗からタクシーしかないと思っていたが、これはラッキーだった。50分ほどで目的地に到着。昼がまだだったのでコンビニのイートインで軽く食べてから、郷土資料館へ。短い時間だったが、学芸員の人とご挨拶、その中で貴重な情報ももらえることになった。これだけでも来た甲斐があったというものだ。帰りは函館北斗駅めざして歩き、途中からバスを使っで函館北斗駅へ。新幹線のいまのところの終点ということで、立派な駅だった。スマホを充電できるところがあったので助かった。函館駅に出て、イカ飯を買って、ホテルへ預けた荷物をピックアップ、バスで空港に向かう。出発までは2時間以上あったのだが、さらに東京からの便が延着ということで、35分遅れでの出発になるとのこと。レストランでちょっと気になっていたあんかけ焼きそばを食べる。保安所で洗面ポーチの中にナイフがあることがわかり一騒ぎ。このポーチオデッサで、ウクライナのクラウンにもらったもの、キエフでの保安チェックでは気づかれなかった。出発まで1時間以上あったので、持ってきた白秋のサハリン紀行の本を読み始める。突然後ろで子供が「おじいちゃん」と叫び泣きだす。ここはガラス張りになっていて、見送りした人たちが最後のお別れができるようになっていた。あとでお母さんが話すのを聞いていたら、オーストラリアのキャンベラからお母さんの実家の函館に、5週間ほど里帰りしていたらしい。おじいちゃんどんな思いで、帰途についたのだろうとちょっと胸が痛くなった。
羽田からうまい具合に特急に乗れ、23時ちょっとすぎに帰宅。6泊7日の北海道の旅はこれにて終了となった。あとはコロナとかなっていないことを祈るだけ。ご苦労さまでした。
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